2月になり、U-NEXTの配信メニューが一部更新されました。

 

新コンテンツとして「ボイルド~/FROZEN HOLIDAY」のNOW ON STAGEが入りました!

千秋楽前に間に合ってよかったーーーー。

 

宝塚専門チャンネル「タカラヅカ・スカイ・ステージ」に加入していないわたしとしては、ありがたい。

(加入したら見すぎて生活にならないと思うので、がまん)

これまでU-NEXTでは本公演が完全に終了してから配信されることが多かったので、今回は早いです。

スターさんの思いやそれぞれが感じたことを聞いてからその公演を見られるのは嬉しいですね。

 

ここから、独断と偏見でざっくり感想を書くので、軽く流し読みできる方はどうぞ。ネタバレもあります。

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この公演はお芝居もショーも楽しくてハッピーが詰まっているというのが出演者のみなさん(彩風咲奈さん、朝美絢さん、夢白あやさん、和希そらさん、縣千さん)共通のイメージでした。まあ、やっぱりねーーー。

 

おかしかったのが、和希さんが話してくれた編集部エピソードです。

 

編集部のみなさんて、今回すごくおもしろいじゃないですか。

売り上げがほしいボスのまなはるさんに、優秀だけど理想が高すぎて集まる原稿をすべてボツにしていく編集長の和希さん。一生懸命だけどどこかおとぼけな、るいさん、咲城さん、聖海さん。そしてアシスタントで可愛いのにドSな音彩さん。極めつけに、ボスと編集長の板挟みになっていつも胃をいたそうにおさえている中間管理職っぽい諏訪さん(最高)!理想を追って爆走する和希編集長とドイルのホームズ書くのか書かないのか問題に振り回されて、ワイワイしてるかんじがとてもハートフルで楽しい。

 

最初、編集部の皆さんだけ呼び出されて稽古をたくさんしたので、編集部のみんなでこの作品のコメディ要素をどう盛り上げるか相談していたのですが、いざ、ほかのシーンの方々のお稽古をみたら、いんちき降霊術や幻想のホームズが作者のドイルとやりあうなど、ほんとにぶっ飛びなコメディシーンが行列状態。

 

「あ、わたしたちは、普通にやらなきゃいけないんだ」と思い、すぐに集合して「普通っぽくやろう」と編集部スターさんで話し合ったそうです。

 

たしかに、ファンタジー要素も多い中、一番現実的な世界観ですよね。発行部数や売り上げの上下に一喜一憂したりホームズ連載の人気や加熱するシャーロキアンの対応に悩まされたり。

 

ほかに、ポスター撮影が楽しかったというお話があり、それを聞いてからプログラムをよく見ると、いろんな箇所にこまかく写真が載ってますね。凝ってる!ドイルとホームズ、ルイーザの関係性を楽しめるカットに今頃気づくという、、、、(いやいや、彩風さんの超絶うつくしいドアップを見てたら、細かいのは見落としちゃうんですって)

 

縣さんの天然ぶりも、輝いてました。

いつも明るいパワーで独自の風をまきおこしてるなーーと思うのですが、今回はインチキ降霊術をやっておかねもうけをし、かえって仲間にそのお金の大半を巻き上げられてしまうおとぼけな教授の役。その教授に対し、わるいことするからそういうことになるんだよ!という感じでやってます、と明るく仰っていて、、、、。教授はいろんなところがぬけていて、悪い事をしているのですが、どうにも憎めないんですよね。魔法のペンだと偽って高く売りつけたペンで実際にドイルがホームズを書き上げて大成功。降霊術に失敗したことでいんちき商売に区切りをつけたのか、そのペンを返してもらって、今度は書きやすいペンの販売でひともうけするという、そして、それをドイルにめっちゃ感謝するという面白すぎるキャラクター。それを、こまかく分析するというよりは、ふわっとまるごと飲み込んで、縣さんならではのスーパーきらきら旋風で駆け抜けてしまうという、、これは、縣さんにしかできない役作りだろうなと思います。もはや、作っているかどうかわからない。まわりの方も、あがたワールドにちょっと笑いをこらえてましたが、縣さんは、たぶん気づいてないと思われます。縣さんって、ほんとに魅力的だなと思います。

 

それから夢白さんのコメントで、奏乃はるとさんとのシーンがぐっとくるというのがあり、その場面はわたしも大好きなので、そうなんだーーーと思いました。ドイルが売れっ子作家になりお金ができたので、家族そろって暮らそうとアルコール依存症により施設暮らしをしていた父(はるとさん)を嫁である夢白さんが迎えに行くシーン。息子の成功の邪魔になるからと行こうとしない父がドイルの本を膝にのせていることにきがつき、「いかがでしたか?」とあたたかく語り掛ける夢白さんが、めっちゃいいですよね。一緒に暮らそうと説得しようとするでもなく、施設に押し込まれたという義父に同情するのでもなく、ぶっきらぼうな言動のなかにドイルへの愛情を感じ、父も、嫁も、ドイルを大切に思うからこそ、このままでいいのだと別れていく。こりゃあ、もちろんはるとさんもすばらしいのですが、夢白さんルイーザの器量の大きさを再確認したシーンでしたよ!!!

 

そして。

 

どうなるのかなと思っていた、和希さん退団に関するトーク

 

最後の最後に「では、、、、」という感じで彩風さんが切り出したのですが、、、、めずらしくみんながことばに詰まってしまった感じでした。和希さんはいつも通りな笑顔でサラサラと受け答えをされていたのですが、なかなかほかの皆さんは「まさかねーーー」という感じで。雪組のナウオンでは、わりと皆さんが作品や一緒に公演しているメンバーに関して率直にどんどん話すイメージで、いいたいことがあふれ出るんだなーーーいい雰囲気だなーーーと思っていたのですが、こういう詰まる、という感じは初めて。収録は本拠地での公演が始まってからだと思いますが、その時点でも、まだ完全にうけとめきれてないというか、消化できていないという感じでしょうか。

夢介千両みやげのナウオンステージも配信されているのですが、このときは出演されていた綾凰華さんが退団公演で、最後のナウオンでした。ご本人も退団についても想いや「毎回楽しくて貴重」と話されていて、彩風さんも「キラキラしてるよねーーーー」と優しい笑顔で言われていたのですが、和希さんについては「ことばが出てこない」くらいな感じに見えました。つらい、というよりちょっとまだ呆然としているような。やっと夢白さんがさみしーーーーーー、とほんとに切なそうな目でしぼりだしていて。

組替えから2年くらいかと思うのですが、雪組のみなさんのこころに和希さんという存在が本当に大きいんだなというのをひしひしと感じて、こっちが泣きそうになりました。

 

とにもかくにも、来週はいよいよ「ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル」「FROZEN HOLIDAY」の千秋楽です。

わたしは映画館のライブビューイングに行きます。

最後まで、思い切り楽しんでみましょう!!!!