嵐を駆け抜けた咲さんだから、、、、!惚れ込む。
ご卒業記念号ということで、久しぶりに宝塚GRAPHを購入。キャトルレーヴ限定版の表紙は、すこし唇を開いてとろんとした表情と深いまなざし、に吸い込まれそうでございます。【キャトルレーヴ限定版】宝塚GRAPH10月号(2024年) : ブック - 宝塚クリエイティブアーツ公式ショッピングサイト|キャトルレーヴオンラインshop.tca-pictures.net1,250円商品を見るひいき目と独断でざっくり書くので、誤認や異論もあるかと思いますが、軽く流し読みできる方はどうぞ。----------------------------------------------------------------------◆厳しい時代にトップスターになったことについてこの時期にトップになってよかった。と、おっしゃってるんです!!!ほんとに、どうしてこんなことが言えるのでしょう。尊すぎます。前任望海さんの卒業公演、コロナで当初予定が全休止となり、トップ就任は、まる1公演遅れました。これがなければ、あと1作くらいできたのでは?別箱も日程や会場がかわったり。さらにパワハラ事件で、雪組にも激震が及んだうえに宙組休止後のプレッシャーのかかる大劇場再開公演を担うなど、そんなに色々集中しなくったって!とファンとしては思わざるをえません。でも、いつでも愛に溢れた舞台挨拶をしてくれて、出られなかった組子にも言及して。この温かさとまっすぐな姿勢のトップだからこそ、雪組はあの熱量で立ち上がってくれたのではないでしょうか。咲さんの役には、咲さん自身の器の大きさと細やかな愛情がすみずみまであふれていて、ベルばらのフィナーレ、真っ白な衣装を身にまとって大階段でたったひとりスポットを浴びた瞬間、ほんとうに神かと思いました。咲さんがいつも真摯に向き合ってくれたから、わたしたちも希望と勇気を失わずにいられたと思います。◆夢白さんを花開かせた夢白あやさんは、最初は添い遂げるつもりだったようです。でも、咲さんに「納得いってるの?」と問われ、「やり残したことがある」と残留を決断できたとのこと。夢白さんは、宙組のフライング・サパでこそめっちゃかっこよかったですが、雪組に組替えしてから、どうも抑え気味でしたよね。とても頭がいい方と思いますが、それだけにトップ娘役が視野に入ってきて「こうあらねば」みたいなことにとらわれていたのでは。本来ならとんでもない作りをご自身でできるのに、いわゆる「それらしい娘役」というか、なんか美人だし上手いけど、想定の範囲内におさまっちゃうというか、どこかでみたような娘役みたいな。それが、ボニクラでとんでもない変身をとげたと思います。あれは作品のすばらしさもあり、咲さんが、夢白あやさんならではの自立した役作りを「やっていい、それこそをやったほうがいい」という妥協しない空気を作られたのではないでしょうか。だからこそ、夢白さんはすごく咲さんを信頼しているし、ベルばらのナウオンでも「最後まで、おそばで自由に駆け回らせてください」と表現されたのでは。彩風さんは、組子を自由に、そのひとの思うところの役作りをさせたいと思っているようで、いろんな場面で厳しさとやさしさをまじえながら、つねに問いかけをしているようにみえます。ほんと、あたたかい!◆50年の歴史をつなげつつ、今ただひとつのベルばらセラビ・アデューは、イントロを聴くだけでぐっと胸に迫るものがあります。これだけの素晴らしい曲を、これだけの名曲ぞろいの再演公演で追加してもらった咲さん。劇団から、もしくは芸術の神様からの大きな愛情を感じます。50年の長い歴史のなかで、名場面がありすぎて削るとあれこれ言われてしまうベルばらですが、今回は削ったうえで思い切った新シーンもいくつもありました。でも、このセラビ・アデューって、いつかの将来に再演したとき、使われるのかなあ?「咲さんサヨナラの曲」になっちゃってると思うんですけど。このときにみせる咲さんの組子への愛、そしてフィナーレで組子がこの曲にかける咲さんへの愛、、、どちらも魂がこれでもかとこもっていて、涙なくしては聴けないです。素晴らしい曲なので、歌い継いではほしいけど、でも、咲さんの雪組以外に、これだけの感動をもって届けられるかしら、、、、、、。たくさんの名演があるなか、今回の雪組も、ほんとに素晴らしい、かけがえのないベルばらを作ったと思います。咲さんだから、咲さんが率いる雪組だから、ここまでできたのではないかと思います。(あーさの「行こう~~!」は、わたし史上カコイチのすばらしさ。牢獄シーンでズタボロになっているフェルゼンも、過去最高のかっこよさ!)◆あと少しベルばらの象徴的な開演前のベルが頭をよぎるたび、「無理!」と思ってしまいます。開演したら、終わってしまうから。あとどれくらい残っているのか、、、なんて、泣いちゃう。それでも、日々進化をつみかさねて、さらに輝きを増していく咲さんに、パワーを増していく雪組のみなさんに、ずっとずっと拍手を送りづつけたいと思います。千秋楽まで、どうぞ元気で、熱く舞台を駆け巡ってください!