大好きな彼と
久しぶりに繋がった後
いつものように彼をマッサージしようと
近づいて
「先週会わなかったから話する事ないの?」
会ってすぐにイチャイチャ始めたから
おしゃべりタイムなしで
コミュニケーションとれてない
それなのに
「ん?話すこと?べつに…」
えー!? ないの!?
じゃあってことで
「月曜日、会議室でキスしたじゃん。それなのに火曜日休んだでしょ、驚いたんだよー!」
「会議室でキスしたっけ?」
え まさか覚えていない?
「うん、だからさ何故わたしは感染しなかったのかなとおもって」
「強かったんだねー(笑)」
いやいや、そうじゃないよ
心配してもらいたかったんだよ
うつしちゃったんじゃないのかなとか
「そっかぁ、覚えていないのかぁ、ひどいわ」
「それだけ具合悪かったのかもねぇ」
「だから心配もしてもらえなかったのかぁー、残念、これは謝ってもらわなきゃだなっ」
「すまん」
腹の虫がおさまらず
「酔ってないんだから覚えてるでしょ」
「ごめん、いつもしてるからいつのことをいっているのかー」
もう、いいや
わたしの大切な思い出だったのにな
これ見せるわけにはいかないから
彼に証拠示せなかったけど
ショックだったわ
その後
半泣きして彼の隣で寝てしまった
気がついたときは彼も
わたしの額にぴったり頬をつけて
時折イビキをしながら寝ていた
怒っていたはずのわたしは
ぴったりくっついて寝ていた状況だけで
彼を許してしまう
単純なヤツだ