"世界一人気のない占い師"だと思った夜に見た夢
昨夜、こんな夢を見ました。
台所で料理をしていたら、ふと左足の裏に違和感を感じたんです。見てみると、皮膚の中に3〜4cmほど、うっすらと何かが埋まっている。少し出ている部分を指でつまんで、ぎゅっと引き抜いてみたら——出てきたのは、細い縫い針でした。
抜くときはちくっと痛みましたが、その後は何事もなかったかのように、危なくないよう棚の上にそっと置いて、また料理の続きに戻りました。不思議と、すっきりした気持ちが残っていました。
夢から覚めて、しばらくその意味を考えていました。そして思い当たったのが、ここ数日の自分の心の動きです。
実は、ここ数日ずっと物悲しかった
一昨日から昨日にかけて、なぜかふとした瞬間に物悲しさが付きまとっていました。理由がはっきりしない、でも確かにそこにある感情。
夫が今年の6月から、月の半分は海外出張という生活になったこと。占いや風水のお仕事で、今月告知した鑑定にほとんど反応がなかったこと。心当たりはいくつかありましたが、どれが原因かはっきりしないまま、ただ心が沈んでいく感覚がありました。
そして昨日、頭の中でこんな思考がぐるぐると回り始めたんです。
「自分は役に立たない」「誰にも求められていない」「世界一、人気のない占い師だ」——。
書き出してみると、笑ってしまうくらい極端な言葉です。でも、渦中にいるときはそれが本当のことのように感じてしまう。それが思考の怖いところですよね。
境界線を引いていたのは、自分自身だった
けれど、ふと我に返った瞬間がありました。
「あれ、これって自分で勝手に、自分と世界のあいだに境界線を引いているだけじゃないか」と。
反応が薄かったこと自体は、ただの事実です。でもその事実に「役立たず」「求められていない」という意味づけをして、自分から孤独を作り出していたのは、他でもない自分自身でした。
そこに気づけた瞬間、不思議と力が抜けて、「そういう感情も、そのまま受け入れて許していこう」という意識の転換ができたんです。
夢は、その答えを先に見せてくれていた
改めて夢を振り返ると、この一連の流れとぴったり重なっていることに気づきます。
⚪︎ 台所という「日常・生活の土台」の中で
⚪︎左足裏という「普段は見えない、無意識の領域」に
⚪︎3〜4cm、うっすらと「埋め込まれていた棘」あり
⚪︎それは「縫い合わせる」「つなぐ」道具である「針」だった
針は本来、何かと何かを結びつけるための道具です。それが刺さって痛みを与えていたというのは、「ご縁」や「つながり」にまつわる小さな引っかかりが、知らないうちに自分の足場に影響していた、というサインだったのだと思います。
そして大切なのは、その後の行動です。
抜いた針を、慌てて捨てるのでも、痛がって立ち止まるのでもなく、「危なくないように、そっと棚に置いて」また料理を続けた。これは、感情を否定せず、かといって握りしめたままにもせず、認めた上でそっと横に置いて、また自分の日常に戻っていく——まさに、目覚めているときに自分が実際に行った心の転換そのものでした。
夢は、答えを教えてくれるというより、すでに自分の内側で起きつつあった変化を、少し先回りして見せてくれることがあります。今回はまさにそれだったように思います。
同じように感じているあなたへ
もし今、理由のはっきりしない物悲しさを抱えていたり、「自分は誰にも求められていないのでは」という思考にとらわれてしまっている方がいたら、お伝えしたいことがあります。
その感情は、否定しなくて大丈夫です。無理に消そうとしなくても大丈夫です。
ただ、一度立ち止まって聞いてみてください。「この感情や思考は、事実そのものだろうか? それとも、自分が勝手に引いた境界線の中で見ている景色だろうか?」と。
多くの場合、私たちを苦しめているのは出来事そのものではなく、その出来事に自分がつけた意味づけです。そこに気づけたとき、感情はすとんと軽くなります。抜いても慌てて捨てる必要はありません。ただ、危なくない場所にそっと置いて、また自分の生活を続けていけばいいのだと思います。
在り方が整えば、行動もおのずと変わっていきます。焦らず、今日という日をまた一歩、たおやかに歩んでいきましょう。

