さて、本土への出張はしばらく無い為、たまには自分の住む所にある神社に行ってみようと思い、
出勤前に参拝してみた。
『普天満宮』である。
第一駐車場が意外と混んでいた為、裏手の第二駐車場へ。
存在感のあるガジュマル。
境内図。
手水舎。
造りからして、沖縄ならでは である。
沖縄顔の狛犬。
もはやシーサーとの区別がつかぬ。
拝殿。
『普天満宮』
鎮座地 沖縄県宜野湾市普天間
創建 不詳
祭神 熊野権現 琉球古神道の神
琉球八社のひとつに数えられる。
屋根のアカガーラ(赤瓦)といい、やはり建物の造りは沖縄。
祭神の詳細↓
●熊野権現
伊弉冉尊
速玉男命
事解男命
天照大御神
家都御子神
●琉球古神道神
日の神
竜宮神(ニライカナイ神)
普天満女神(グジー神)
天神
地神
海神
創建については、昔々、この社殿の裏側にある洞窟に琉球古神道神を祀ったのが始まりとされる。
伝承では、現在の那覇市首里桃原に現れた女神が普天満の洞窟に籠ったのだとか。
●普天間の女神
女神は元々一人の美しい乙女だった。
ある日、乙女は父や兄の乗った船が荒波にもまれ、難波する夢を見た。
乙女は必死で兄を助け、父の手も掴んだが、現実で母から名前を呼ばれ、ハッとして父の手を離してしまい、夢から覚めた。
実は、現実でも数日前に父と兄は船に乗っていたのだ。
数日後、船の遭難の悲報とともに、奇跡的に生還した兄と、帰らぬ人となった父。
乙女は夢の中で父を助けられなかったことを悔いた。
その後、旅人や漁師の平安を神に祈り続け、やがて乙女自身が神となって、首里から飛んでいき、この普天間洞窟に入っていった。
以来、乙女を見た者はなく、乙女は永遠の女神となったのでした。
その後、洞窟から仙人が現れ、「我は熊野権現なり」と名乗ったことから、熊野権現を祀るようになったのだそうな。
補陀落渡海の旅に地元の逸話を重ねたような話である。
琉球国由来記によると、1200年代、『禅鑑』と名乗る禅師が小那覇港に流れ着いた。
禅鑑は、自分は補陀落僧であるとだけ言った。
当時の王は、禅鑑の徳を重んじて、浦添城の西に補陀落山極楽寺を建立した。
琉球における仏教の始まりである。
また、1500年代、高野山で修行した『日秀』が、紀伊国の那智から補陀落渡海を行って、琉球王国に辿り着いた。
琉球が楽園『普陀落』であったかは不明だが、
この『日秀』こそが、真言宗や熊野信仰を広めたという伝承がある。
沖縄は元々の琉球古神道に加え、熊野信仰が根付いた土地なのです。
琉球はニライカナイを求め、熊野は普陀落を求めた。
「外」の世界への憧れは今も昔も変わらない。
しかし、大事なことは「内」にこそあるのかもしれません。
と、いうことで、
なんと洞窟に入れるのだ。
巫女さんの案内で普天満宮の奥宮へ。
写真は禁止なので画像は無い。
行く途中に本殿が見えた。
千木は男千木だった。
この洞窟は興味深かった。
鍾乳石の森…とでも表現すればよいのだろうか。
奥宮にある霊石の一つに「こひつじ岩」と呼ばれる陰陽石があった。
参拝出来て良かった。
入れない日などもあるようだ。
空が蒼い。
沖縄の空。
さて、仕事頑張ろう。
ではまた❗
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