↑のつづき。
さて、ここまでの話をシンプルにすると、
イワナガ姫とコノハナサクヤ姫の姉妹は、
タカオカミとクラオカミ、そして
豊玉姫と玉依姫の姉妹と同一の可能性があるという話。
さらにヤマタノオロチとスサノオ。
さらにさらに中東に目を向けると、
エレシュキガルとイナンナの姉妹とも同一。
シュメール神話の『イナンナの冥界下り』は、イナンナが冥界の女王である姉エレシュキガルに会いに行く話だ。
そうなると、イナンナの双子の兄である
太陽神『ウツ(ウトゥ)』と同一である日本の神は誰なのかという考察も必要になる。
シンプルに『アマテル』や『ニギハヤヒ』と言いたくなるが、少し遠回りしたいと思う。
『ウトゥ』は『善知鳥(うとう)』なのではないか。
善知鳥とは↓
【善】徳の究極、すなわち神の意志に叶うこと 【知】神を祀ることで神より与えられるもの
【鳥】天空の神々と地上の世界を結ぶ神の使い。
古代の民は、ウトウ鳥が天空の神々より与えられた神意を地上の世界に使わし、人々を善へ導く聖なるものと考え神使の象徴として、善知鳥の字を充てた…とある。
つまり、神と地上を結ぶ存在である。
ウトゥとは、旧約聖書のノアの元となったメソポタミアの神話『ウトゥナピシュテム』。
神様に認められ、方舟に乗り大洪水を生き延びた男だ。
コノハナサクヤ姫の富士山から北西に『善知鳥峠』がある。
そしてさらに北西に直線を伸ばすと…
(Google Mapです↑)
『穂高岳』がある。
長野県安曇野市穂高に鎮座する『穂高神社』。
その本宮は里宮であり、
奥宮は上高地、嶺宮は奥穂高山頂にあり、日本アルプスの総鎮守と言われている。
祭神
中殿『穂高見命』
左殿『綿津見命』
右殿『瓊瓊杵命』
『穂高見命(ホタカミ)』は安曇氏の祖神とされており、『安曇(アズミ)』は「アマツミ(海津見)」の訛化した言葉だという。
そう。
『ホタカミ』は『オオワタツミ』の息子なのだ。
大昔、『ホタカミ』は奥穂高に船で降り立った。
例年祭である「御船祭」は元々、ホタカミが船で降臨した様子を表していたのかもしれない。
御船とは『方舟』。
上高地とは『神降地』。
『ホタカミ』には別名がある。
『宇都志日金柝命(ウツシヒカナサクのみこと)』。
「ウツ」である。
長野県の地名「佐久(さく)」は、この神が開拓したことからその名がついたという説があるのだそうな。
富士山⇒ウトウ峠⇒穂高岳(ウツ)。
富士山はその昔『ハラミの宮』と呼ばれた。
『蓬莱(ハラミ)山』ともされ、かの徐福が不老長寿の霊薬を求めた『蓬莱山(ほうらいさん)』とも同一視されるが、その由来はホツマツタヱにあった。
ハラミ山とは『孕み山』。
イザナギイザナミが「アマテルを孕んだ山」であるからだ。
富士山とは、古代日本の統治者『アマテル』の生まれ故郷である。
藤原不比等が記紀編纂において、富士山を徹底的に排除した理由のひとつには、アマテラスを女神に仕立て上げた為、男神アマテルの存在が邪魔になったからなのかもしれない。
※ちなみに、アマテラスという名の神がいたかはわかりませんが、同じような役割には男神も女神もいたと個人的には思っとります。
浅間大神がコノハナサクヤ姫とされたのは江戸時代のことで、元々は違う神であったという。
『国常立』との噂もあるが…
ある時期の『アマテル』とも同一かもしれない。
国常龍と、卵から生まれたアマテル。。
富士山から北西に結ぶ太陽神のラインは、恐らくこれで終わりではない。
さらに調査を続行しよう。
最近の記事のまとめはこうなる↓
●父オオヤマツミ
=オオワタツミ
=ミキマミゾクイ(八咫烏)
=月神シン
●姉イワナガ姫
=トヨタマ姫
=ヤマタノオロチ
=タカオカミ
=エレシュキガル
●双子兄ヒタカミ(ウツシヒカナサク)
=ウツ(ウトゥ)
=アマテル❓ニギハヤヒ❓
●双子妹コノハナサクヤ姫
=玉依姫
=スサノオ
=クラオカミ
=イナンナ
つづく。
ではまた❗
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