2日目は東日本大震災・原子力災害伝承館を見学しました。その後、帰宅困難区域に指定されている大熊町へ行き、被災が起きたその場で木村紀夫さんに御講話いただきました。※帰宅困難区域への立ち入りには事前申請が必要です

 

 

帰宅困難区域内に立ち入らせてもらうことで、震災の爪痕の大きさを再認識することができました。被災地の復興はまだ始まっていません。

 

 

〇なぜ大熊町は復興できずにいるのか?

木村さんは多くの方にとって当たり前となっている「電気を買う」生活スタイルに着目しました。

 

現代の私達にとって電気がない生活は考えられません。テレビもパソコンもエアコンも冷蔵庫を使うにも電気が必要です。全国民が必要とする電力を賄うために原子力発電所が作られました。各家庭や企業は電力会社から電気を買うことで原子力発電所に依存した生活を送っています。

 

しかし、原子力発電所事故が起きた今、実際にその被害を受けているのは周辺地域の住民たちです。全国民の生活を豊かにするために誕生した「みんなのための施設」であっても、実際のところその被害を一手に請け負っているのは被災地に他なりません。だからこそ、木村さんは被災者を代表して声を大にし、こう問いかけます。

 

「私達の生活に本当に必要な電力はどのくらいですか?本当に原子力発電所は必要ですか?」

 

木村さんは多くの方にとって当たり前となっている「電気を買う」生活スタイルに疑問を感じ、電気を買わない生活を実践しています。木村さんはまさに「世の中で当たり前となっていること」を疑い、信念を貫く体現者です。

 

 

 

~合わせて読みたい記事~

 

 

 

〇木村さんがたった1人で通い続ける帰宅困難区域内の様子


 

〇帰宅困難区域内にある震災当時の姿を残した熊町小学校

 

 

〇津波の被害を受けた請戸小学校

ここには津波の傷跡がそのまま残されています。津波を経験されたことがない方にとっては、その威力を肌で感じることができる数少ない貴重な場所です。かなりショックを受ける場所でもありますが、これから福島県に訪れる方は立ち寄ってみてはいかがでしょうか?(こちらは帰宅困難区域外にあるため誰でも立ち入ることができますよ!)

 

 

 

 



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記:.nogiha村民 ちゃっち