※社内向け
NLP3期生の小田原です。
現在、SGEの次世代リーダーを育成するための取り組み、「Next Leader Program」参加しており、その一環としてブログを書いております。
前回の「SGEらしいゲーム作りとは何か、その中で自分はどう活躍する人材になるか」に続き、今回は「育成で大事にしていくこと」について、それに気づいたきっかけを踏まえて自分の考えを記載したいと思います。

【育成で大事にしていくこと】
トレーニー(育成するメンバーの意)の育成にて大事にしていくべきことは以下の2つだと考えています。

①トレーニーになるべく多くの経験させる
育成に必要な1つ目は『トレーニーになるべく多くの経験させること』だと考えています。
『なるべく多くの経験させること』とは、ただ単純にタスクを多く渡すということではなく、『判断から実行まで最後まで責任をもってやってもらう機会』を多くすることと定義しています。


判断の段階からトレーニーにさせることによって、自分の判断が最終的にどのような結果をもたらすかを実感することができ、成功体験であれば勝ちパターンとして、失敗パターンであれば次回への反省点として、ダイレクトに返ってきます。
ダイレクトに返って来た場合、成功体験であればよりうれしく思い、失敗体験の時はよりへこみます。
しかしその分、成功体験のうれしさや失敗体験のへこみ具合は誰かから教わったことや、過去のプロジェクト内の歴史から学ぶことよりも大きく記憶に残ります。

ポイントとなる部分について、『自分がプロデューサーとして成長したときの体験』を通して具体的に述べていきます。
私がとあるタイトルでプロデューサーになったときは、そのタイトルにプランナーとして参画してから約2年経過したときで、プロデューサーという立場は未経験からのスタートでした。
プロデューサーとして立ち回る際に、プロジェクトの歴史を知ったり、周りの人から多くのアドバイスをいただいたりしましたが、最終的に今の自分の考え方や戦略の思想として残ったのは、過去行ったことに対する成功体験や失敗体験が大半でした。

このとき、『なぜ、プロジェクトの歴史の学びや他者からのアドバイスよりも経験が記憶に残ったか』を考えたときに、成功体験や失敗体験には喜怒哀楽何かしらの感情が伴い、その感情が他者からのアドバイスよりも深く自分の記憶に刻んでくれていること自分の考え方や戦略の思想として残るポイントだと感じました。
このことから、トレーニーを育成する際に、多くの経験を積ませることは非常に重要だと考えています。

②必要なだけサポートする
①ではなるべく多くの経験をさせることが重要だと述べました。
しかし、判断から実行まで最初から手放しで任せた場合、トレーニー・事業両面でリスクになります。
その一方で、管理しすぎて、責任を持たせているつもりがトレーニー自身がそう感じてなく、上流判断のように受けてしまうと、①で定義した経験として成立がしません。
従って、その時の事業状態や任せる内容などによって都度検討が必要ですが、『経験』としてトレーニーに行ってもらうものに関しては基本的に全て任せ、必要な分だけ過不足なくサポートしてあげることが重要です。

ポイントとなる部分を自分の経験談を踏まえて述べたいと思います。
私がトレーナーとしてまだ慣れていなかったとき、トレーニーに対し、本人の進めやすさを考慮した結果、自分の経験則に従ってかなり詳細に進め方や具体内容に関するアドバイスをしていました。
その結果、プロジェクト自体はスケジュール通りにスムーズに進みました。
しかし、次に任せたタスクに対して、同様のところで躓いてしまっていました。

この場合、トレーニーが躓いた原因は『トレーニーの考える機会をなくしたこと』です。
新人のときによく思う『ここまで言ってくれたら進めやすいのに』という感覚を鵜呑みにして、実際に必要以上のアドバイスを行ってしまうと、逆に考える機会が薄まり、次回にも同様の場面で躓く原因となります。

実際に、私は普段よりも時間が少しかかること承知で、トレーニーに考えて進めてもらうことを優先し、必要な部分だけアドバイスという形にしたところ、その次の時にはよりスムーズに進めることができました。
ここから、通常よりもコミュニケーションコストやかかる時間は多くなるものの必要以上のアドバイスは行わず、適切な分量でのアドバイスを行うことは育成という観点で非常に重要だと感じました。

以上の2点が「育成で大事にしていくこと」だと考えています。
上記の2点は、事業の状態やスケジュールなどによって、任せられる領域や作業にかけられる時間が限られる場合があり、大事だとわかっていても実行しにくい場面があると思っています。
その場合、『ここは作業してもらうタスク』、『ここは成長してもらうためのタスク』など切り分けられるとよいと考えており、私自身も切り分けなければいけない場面では、しっかり切り分けていき、そこをしっかりとメンバーにも伝えて、今後も育成をしていきたいと思います。