デカルト スラットキン。
『デカルト』(中央公論新社)によれば、デカルトは朝、急には起きず、横になったまま考えごとをし、ときどき身を起こしては何かを書き、また横になる、という感じだったらしい。豊かさということを思う。頭の使い方としても合理的かと思われるのだが。テレビでスラットキン指揮のデトロイト響をガーシュインの最初の部分まで観る。前回、ここに感想を書いたことは忘れて同じことを感じたのが自分でも興味深く思われた。それは音楽が生きているということと、本歌取りの演奏ではないということ。あるいはそれは対談のなかでサラリと言っていた「どの曲もすばらしく演奏しなければならない」という彼のスタンスとも関係するのかも知れない。アメリカの弦の音って嫌いじゃない。素朴な、スチール以前の音を思わせる瞬間。草原を渡る風のようなバーバーを聴いたの は初めてかも知れない。バーンスタインとはまた違って。nogawan