第72期名人戦第4局、羽生挑戦者、4連勝で4年ぶりの名人に
2日目のニコ生は三浦弘行九段(解説)と中村桃子女流初段(聞き手)。
二日目午後になって、後手森内名人が少し良いのではと言われていたが、
「▲4一金を見落としていて。嫌な感じになったなと思いましたね。」(森内)
この金打ちは誰も予想していなくて、打ったあとも疑問視されていた手。
しかしこの後後手玉の詰みに大きく関わることに。
対局中はほとんど動きのない森内名人だが、このポーズ。
解説推奨の▲4二角打で羽生挑戦者が勝ちを引き寄せ、コメントもざわつきはじめる。
投了の瞬間。3年連続で挑戦失敗して、ついに名人に返り咲く羽生挑戦者。
A級順位戦をほとんど勝って挑戦してくる羽生挑戦者をここまで退けてきた森内前名人も例えようのない強さだった。
次は森内挑戦者が羽生棋聖へ挑戦する棋聖戦が見られる。これにも期待。
第72期名人戦第3局、羽生挑戦者の3連勝も加藤九段の解説が話題独占。
2011 名人戦 ●羽生 3-4 森内○
2012 名人戦 ●羽生 2-4 森内○
2013 名人戦 ●羽生 1-4 森内○
と3年連続で敗れている羽生挑戦者だが、今年はいきなり後手番で勝って2連勝と気合が入っている。
トレードマークの寝癖も今日は特大。
森内名人に馬を作られ、香得も許すが穴熊に組み、その馬も香も働かせない展開に。
2日目の加藤九段の解説も安食女流の聞き上手に乗せられパワー全開。
午前中は猫談義に花を咲かせる。
人も猫も神様がお作りになったもので、どちらにも魂がある。また猫は音楽も分かるらしい。
午後はダジャレで有名な豊川七段の現地からの電話コーナー。
難解な局面なので豊川七段定番の「難解ホークスですねー」が出ると、
なんと、加藤九段「南海ホークスと言えば、私は杉浦投手と対談したことがあって」と予想のつかない食いつき方。
そこに野球好きの安食女流も乗っかるのでもはや収拾がつかず。
最後はまたも森内名人が必至をかけ、羽生挑戦者が詰ませられるのかという勝負に出る。
棋譜はこちら
投了図以下は
▲7八玉 △6七銀
▲7九玉 △7八香
▲同 金 △同 銀
▲同 玉 △8八金
▲6八玉 △6七飛成
▲5九玉 △5八龍
まで
終わってみれば△8六歩からの23手詰め。
こんなのを毎回間違えずに読み切るのだから恐れいるしかない。
しかし加藤九段の解説のパワーの印象の方が強く残ってしまうのはどうしたものか。