ヴァレリーの「ユリイカ」論から・・・ | St.Augustinusのように語りたくて・・・・

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インターネットに持っているのは、様々な形で、これで7個目になってしまいました。時々、逸脱します!そんな時、「告白」を読み返したいと思います。余りに重いタイトル。少しでも、何かを語れればと思いました。

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アヴェ、マリア、恵みに満ちた方、主はあなたと共におられます。

あなたは女のうちで祝福され、ご胎内の子イエスも祝福されています。

神の母聖マリア、わたしたち罪びとのために、今も、死を迎える時も、

お祈りください。アーメン。

。。。

自作紹介は一休みして、第9弾続編。

例えば、中原氏の詩の有名なフレーズ、

“汚れちまった悲しみは”を理系でパロるとする。

“劣化の進んだ悲しみは、

例えば、品質保証の対象で。“

経済で、

“顧客離れの感情デフレトレンドは、

例えば、生産計画見直しが必務で。“

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引きたいのは、ヴァレリーによる「ユリイカ」論。

「ヴァレリー全集9 哲学論考」(筑摩書房)

。。。

“その頃私は二十歳で、思想が強大な力を持っていることを信じていた。

そして自分が存在していると同時に存在していないのを感じることで奇妙

な工合に苦しんでいた。“

が書き出し。

。。。

“私はこれらのまだ形を成さない思想を私にとっては最高の方策として胸

に秘めていた。“

“かかる状態にあった時に私は最初に「ユリイカ」を読んだ”

“ポーは諸現象の物理学的な要素だけを問題としているのではなく、彼は

生命と意識とを彼の構想に含めている。“

“「ユリイカ」を読めばポーはラプラスの仮説とともに引力の法則を如何なる

工合に敷衍して用いているかが分かる。すなわち彼はこれらの数学的な問

題を基礎として一つの抽象的な詩を書いたのであって、それは物質的な、

また精神的な自然を総体的に説明しようとした、現代には稀な一例なので

あり、正しく一つの天地創成説なのである。“

と紹介し、

。。。

“たとえば私自身はこの宇宙という名目のもとに如何なる工合に思索するの

だろうか。“

これがこの書の主題。

論の中心は省く。

“形を成さなかった思想”がここで述べられているのである。

。。。

そして、結びは、

“そして宇宙の起源について言えば-太初に神話があったのである。そこ

には常に神話しかないのである。“

。。。

結びが有名なヨハネ福音書冒頭に由来することは一見明らかと思う。

黙示録。

これが言いたいことである。

理系・経済系・文系。それは問題ではない。

ただ、黙示録に親しんだ人が書いたものか否か。

その一点だけである。

恰も、グレゴリアンやヨハネパッション、バッハミサ曲、それらに親しんだ

や否やで音楽を測ると同じ。

。。。

「初めに言があった。言はsyntaxとsemanticに分かれる。」

破門されるぞ。

グレゴリアンとKingJamesを聴きつつ。

写真は飯田子供の国公園公演。

昨年10月。女性グループと男性グループ。

女性ヴォーカル2人は、地元の女子高生2人とか。

大塚愛さんのファンと言ってた。

メロディアスないい曲を歌ってたよ。

自作。

この小文が少しでも皆様の糧となれば嬉しく思います。

主のお恵みが皆様と皆様のご家族に豊かに御座いますよう、

お祈り申し上げつつ。

主への賛美と感謝とともに。

2012.1.8.

乗倉 寿明 記す