あのデートが忘れられないの

 

先輩と出会って何年過ぎたのか?

そんなに長くはない、せいぜい3~4年位のモン

 

たしか1994年の3月、先輩の誕生日(日付は失念)

その年の先輩情報を調べて行くと

どうやらその年はフリーらしい!

 

先輩と同期入社の御姉様方にさりげなく根回しをして

プレゼントもマルイのカードでGET

図々しくもペアルック狙いでポールスミスのニット

勿論、自分のも買っておく

 

あえて価格を落としたのは

ココからもうひと手間のサプライズを用意したいから…

平成初頭にサプライズという単語を使っていた自分をちょっと自慢www

 

先輩には軽い感じで「飯でも行きましょうよぉ」などと言って

誕生日の事は伏せて誘ったところあっさりとOK!!

 

イケる、今度こそイケる!

もう一つのサプライズはお店側と入念に打ち合わせし、いざ当日

 

無理やり残業を後輩に丸投げし

先輩と一緒に退社

池袋のとあるリストランテへGO

 

手ぶらなのはプレゼントは既に食事のお店に預けておいたから

 

窓際の席に先輩をエスコート

 

「なに?優しいじゃんww」

「いやいやw」

「怖いww」

 

テーブルに着きいよいよ核心へ

窓から夜景をみながら…

 

 

「先輩、あそこ見て!」

「なになに?」

 

「ほら、あの電光掲示板」

「えっ?!」

 

向かいの商業ビルにある電光掲示版には

「○○さんHAPPY BIRTHDAY!」の文字がキラキラと点滅!しかも動きながらのゴージャスコース!

お値段3分で金八萬円

 

 

「うわぁ!!すごい!○○君(ワタクシ)が?」

「ハイッス!」

「ありがとう…凄い…」

 

 

「ほら、プレゼントも用意しましたっ!」

「えっ…」

「どうぞ!」

「えっ…」

 

黙り込む先輩

ワタクシの頭の中では、少し前に流行ったチャゲアスのSAYYESが大音響で流れている状態

 

これはイケる、イケるに決まっている、長かった…

出会ってからの様々な出来事が頭の中を駆け巡る…

 

先輩が口を開く

「ありがとう」

(はぁと)に見えた

もう感無量なワタクシ…

 

「明日だけど」

 

 

 

それ以降の記憶が殆ど無い

二人で電車に乗れないので私だけ三田線コースに切り替えたのは覚えている

 

先輩に落ち度は無くワタクシが日付を勘違いしていたらしい

 

巣鴨までの山手線車両内では耳まで火照っていた

顔から火が出るってこういう事か…

 

でも

ホントの地獄は翌日から…

 

暫く「ネオン」と呼ばれた

 

 

 

諸経費15万円は10回払い!

愛と調和と平成の伝導者

 

 

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