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N/F NO FACTER

剣と魔法の世界「アスタシア」を舞台にしたファンタジー小説。
謎多き主人公アレルと連れのゼイラ、
その他キャラクターたちの冒険活劇です。
アレルとゼイラ、二人の恋愛要素もあります。

「あぶない!」

キィルの前に飛び出したのはフォースだ!

魔族たちは目くらましマントをはずし、突然現れたフォースに

唖然としている。


だが、事態はそれで終わらなかった。

フォースの少し前にさらに進み出た人物がいた!


キィルは自分と閃光弾の間にフォースが現れ、

さらにその前に現れたティオ

二人の歩みが走馬灯のようにゆっくりと感じられた。

ボワン!

「キャ!」

閃光弾はティオに当たり、肉の焦げる嫌な臭いがあたりを包んだ…

「ティオ…」

呆然と光景を眺めるしかなかったキィル。

キィルの少し前のティオが被弾して倒れている。

その手前のフォースがティオに思わず駆け寄った。


「ティオ!」

ティオに駆け寄ったフォースが傷を確認する。

かなり深手だ。

顔面蒼白のメンバーたちと

いきなり現れた二人をみつめて

唖然とした魔族という図がしばらく時を止めたように

誰も動かなかった。


「ティオ!うわぁ~~~!」

一方、誰も動かないなかで、フォースは

ティオを介抱し、涙ながらにその力なき

手を握っている。

「フォース?わたし…」

力なきその声に応えるフォース

「そう、フォースだよ。しっかりしろ!」

「う…」

「ティオ!」

ティオは力なくその腕を落とした。

「いやだ!お前の飯がもう食えないなんて!俺は嫌だ!」

そう言うとフォースはたまらず号泣した。


ゼイラが、そのフォースとティオに駆け寄った。

ローラとサザンもやってきて、なにやら

ローラはティオにヒールの魔法をかけたようだ。

傷は一旦塞がったが、ティオの意識は戻らない…


そこに、誰かフードを目深にかぶった人物がやってきた。


こつこつコツコツ、


歩く音が響く。


魔族たちもあまりの事態に

呆然としている中、フードを取って現れた人物


「きみは…」

相変わらず顔面蒼白のアレルはその人物を知っていた。


「僕は時魔導師のピート」

アレルたちが第6話で探した時魔導師ゲンスの弟子。

そして、35話では人知れず、フォースの命も救った。


「俺の命を救ってくれたあんたならティオも…」

アレルははっとした。

フォースは知らないと思っていたのだが、フォースは

自分の命が消え変えた時の記憶が残っていたのだろう。

ピートが自分を救ったことを知っていたのだ。



「このこんがらがった記憶と過去を正しに、僕は派遣されました。」

そう言うと、持っている杖の先についた鈴を鳴らす。

リ~~ン


キィルの前に、いつのまにかピートが居た。

「あなたの記憶をほどきに参りました。」

「うっ!」

頭が、イタイ


キィルの記憶の靄がすこしづつ、晴れていく…


第38話 ④ 終わり、⑤に続く…


***


緊迫した空気になってきました(焦)

これからキィルの過去編に突入です。

過去に何があったのか?

それをピートが紐解いてくれるかも…


しばらく重い話が続くのですがお付き合いお願いします!