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N/F NO FACTER

剣と魔法の世界「アスタシア」を舞台にしたファンタジー小説。
謎多き主人公アレルと連れのゼイラ、
その他キャラクターたちの冒険活劇です。
アレルとゼイラ、二人の恋愛要素もあります。

「カトーレレバンジィ?」

アレルは辟易した。


魔族の言葉で「まだ足りないと?」

という意味の言葉だ。


飛竜に乗り、ふたたびやってきた

ルアーガ南の孤島。


目的は魔族との交渉だ。

ルアーガの南にあるケメール族の

本拠地に一人で向かったアレル。

それから地下をめぐり、さらに奥、魔族の住処へと到着した。


ルアーガで宝石のルースを大量にかき集めた。

それこそ、アンティークの指輪を購入して石だけ外したり

観賞用として売られている大きな原石まで

職人に頼んで研磨してもらった。


それでも足りなかったというのか…

「スイラエスィート」

ちょっと待ってほしいという意味の魔族語を発する。


アレルは一旦離席する旨を伝えちょっと魔力の消耗の激しい魔法を

詠唱した。この魔法を使うのは久しぶりだ。


現代のテレビ電話の要領でキィルに現在の

状況を伝え、急遽まだ宝石が要ることを伝える。

そして、一旦その交信を閉じる。


用意するので丸一日ほど時間がほしい。

そう伝えると渋い顔をさらに渋くしてはいたが

魔族側の現王も応じた。


アレルは、休憩所のような部屋に通され、

念のため鍵をかけるとの旨を連行してきた兵士に伝えられた。

なりゆき上、しょうがないので応じるほかない。


鍵をかけられた部屋でおとなしく待つことに決めた。

半日もすればキィルはやってきてくれるはずだ。


そう思い、白い洞窟のような空間の石のベッドに

横たわった。


今は待つしかない。

キィルの活躍に期待しよう。


・・・


一方そのころ


アレルからの連絡を受け、キィルは宝石の調達を急いで始めた。

惜しくて置いておいた貴重な裸石数個もアレルのためなら仕方がない。

ルアーガ王にも状況を伝え、

各国からも宝石をできるだけ集めたいとお願いの

手紙をワープゾーンで送る。


半日ほど経った頃、国家予算10倍くらいの、

キィル秘蔵の希少な石なども含む良石が多数用意できた。


心配そうにキィルのまわりを囲むパーティーメンバーたち。


「じゃあ、おれはアレルのもとに行きます。」

「待って!」ローラが声をかけた。

「私も行きたい!」

最近キィルと付き合いだしたローラが言い出した。(まだお互い指一本触れていないとか)

すると、集まったパーティーメンバーたちが「おれも」「私も!」と

全員行くと云って譲らないという状況になった。


キィルは最初こそ逆効果だから自分だけで行くと説き伏せようと試みたが

しばらく言い合ったあと、いざというときにこのメンバーがいるとなんとかなる気がしてきた。

このメンバーたちが居たほうが心強いのではないか?

キィルはもう一度熟慮して考えたが急にいいアイデアが閃いた

「そうだ!」

「どうした?」


「いいアイデアが浮かんだんだ」

キィルは思わず口角をあげ、にやりとした。



第38話 か弱きもの ① 終わり②に続く…


***



ゼイラ、フォース、サザン、ティオ。そしてキィル。

果たして全員で魔族の地に向かうことは可能なのか?


キィルのひらめきが次の続きの柱になっていく予定です。

この38話は物語最長の長丁場になるかも…

書き終わるまで何話になるかわかりませんが

気長に続きを読んでやってください。


では。