アレルの裸にまつわる秘密。
今、ドロンと現れたガリュウなら、なにか知っているかもしれない。
ゼイラはわくわくドキドキしながらガリュウの出現終了を待った。
「よう、ゼイラ。お呼びか?」
ガリュウが竜の姿で出現した。
「じつは…」
ゼイラはアレルと先ほどあったことを
くまなく説明した。
お風呂ででくわしたこと、なぜか胸を隠したアレルに
来るなと言われてしまったこと…
「そうか…まぁ、アレルにもいろいろあるんだよ。」
ガリュウは、ゼイラの話をうんうん、と聞いてくれた。
だが肝心のアレルの秘密については
「いずれ、アレルのほうから打ち明けてくれるよ。
それも近いうちにね。」
と言うばかりであった。
ゼイラも、もし聞くならアレルから直接聞きたいなと、思って納得した。
「では、今回はそれだけだったようだな、またな、ゼイラ」
そう言うと、ガリュウはまたドロンと消えて
あとには青い石のついた根付だけが残された。
「アレルの、秘密、か。」
ガリュウに話を聞いてもらっただけで、だいぶ心が晴れた。
さて、そろそろ寝るかとベッドに横たわったとき。
「ゼイラ?起きてる?」
アレルの呼びかける声がした。
「アレル…」
「さっきはごめんな。」
二人の間に少しあたたかな空気が流れる。
「俺の部屋に来ないか?」
二人はアレルの寝室に向かった。
アレルの寝室は何度か入ったことがあるが
今回のようにアレルに伴われて行く、というのははじめてである。
なんだか、ドキドキする。
心臓の音がとくんとくん、と大げさに響く。
それがアレルにも聞こえているような気がして
一層気恥ずかしい。
部屋に入ると、アレルは言った。
「さっき、浴場から戻るとき、ゼイラの部屋から
ガリュウの声が聞こえたんだ」
「…それで、ゼイラがそんなに気にしてるなんて
思ってなくてさ。」
「考えたんだけど、ゼイラになら、俺の秘密、見せてもいいぜ。」
アレルはそう言うと、服の前ボタンをはずしはじめた。
少しづつ、露わになるアレルの肌。
そこに現れたアレルの胸。
傷や、膨らんだ胸などではない。
アレルの胸部には、体に埋め込まれたように
深い赤に輝く丸い大きな宝石のようなものがそこにあった。
石の中にはアレルの心臓が透けてみえ、
どくん、どくんとわずかに脈打っている。
「こ、これ…」
「不思議だろう?」
アレルの胸部は、宝石が埋め込まれている。
だから、今まで見せなかったんだな。
「怖いか?」
そう問うアレルであったが
だけど、ゼイラは素直に思った。
「綺麗だ…」
ゼイラはアレルの燃えるような赤い石に手を触れる。
仄かな温かさが伝わってくる。
その手を、アレルの手が包む…
そうしてしばらく過ごした後。
アレルはゼイラを伴い、ベッドに横になった。
でも、そこに、性的な行為は一切ない。
じゃれあったり、たわいのない話をしながら。
二人はいつしか、眠っていた…
次の日、目覚めたゼイラを
まぶしそうな顔でアレルが先に起きて見つめていた。
「おはよう」
アレルと新たな気持ちではじめる、初めての朝だ。
ゼイラも応えた「おはよう、アレル。」
二人の物語はまた、これから続いていく。
コケコッコー!
元気な鶏の鳴き声が聞こえた。
第15話 未知との遭遇 終わり、第16話に続く…
***
アレルの秘密の胸部、
こんなふうになっていました。
ちょうどそれを描いたイラストがあったので掲載。
なぜ、こうなっているのかは今回省いてますが
また話が出てくるかもしれません。
HPバナー用下絵より。アレルの胸部
