これの続きです・・
さて、「釘打ち」のハプニングは ある意味 “運”だったりするので
もし この先 そーいう所に遭遇したら
「あー この人 ハズレ ひいたんだな・・・」と 冷静に見て頂きたい
でも 今日は「石打ち」のハプニング・・・・・
いやいや 石打ちなんて 柩の角を石で叩くだけじゃん
ハプニングなんて起こりようがないじゃーん って思うでしょ
私も そう思ってた。。。
それは 私の担当宅ではなく、“ちょっと変わり者” の現場担当者()。
この担当者 ホントに一生懸命なんだけど なんかちょっとズレてるんだよね
遺族控室の説明も 丁寧すぎて
「これは 線香でございます。これはマッチ・・・・これは ティッシュでございます」
って そんなん 分かるわっ って事まで 説明しちゃう。。
そして 遺族を思う気持ちも 真っすぐなんだけど 真っすぐ過ぎて 遺族の事しか
見れなくて・・・周りの迷惑はどこ吹く風。
だから アシスタントさんからのクレームが 耐えなくてねぇ
私 一応 教育係なるもの やってたもんだから ちょっと様子を見に行ってたのね
ちょっと話はズレたけど、その担当者さんが まさに「石打ち」について
柩の周りに集まった ご遺族に説明をしている所を 私は目立たないように視察。
「 これより 昔からの習わしに則って 棺打ちの儀式でございます・・・・(中略)」
出棺まで もう時間が無い中 丁寧すぎるとも思ったけど 別にここは 良いか・・・
「こちらの石で お柩の角を コン・・ コン・・ と 叩いてください」
と彼女は 実際に石で柩を叩く真似をしながら 説明して 石を喪主に渡しました。
すると
コン コン 喪主の声
へっっ
喪主 コンコン 言いながら 柩叩いた・・・・・・・
そして その石は次の方へ
コン コン 次の人も・・・・・
えぇっっっっっっみんな 「コンコン」言いながら 柩叩いてる
次の人も また次の人も・・・多分「?」 って思いながらも 前の人がやってるから
同じようにやらなきゃって 思ってるんだ
いやぁ ・・・・・ これ どうしよ。。。
そう思って見ていたら 5~6人目の人が 勇者 だった
「コンコン」 の流れを断ち切って 黙ってお柩を叩いたのよ
いやぁ 勇気いったと思うわ
その後の人は 当然 何も言わずに柩を叩く。
私には周りの人の
「 そーだよねぇ」 って声が聞こえたような気がしたわ
かくして 誰も 「コンコン」については 突っ込みもせず出棺。
でも・・・喪主の心中 察して余りあるわ
そして・・・・・驚いたのは その後。
この 「コンコン事件」 これが初めてではないらしい アシスタントさん談
「恥ずかしいから 何とかしてください」
そー訴える アシスタントさん達。。。。。
もちろん 私は「説明の仕方考えるように」と 諭してはみたけれど・・・・
教育係としては あるまじき事とは分かってはおりますが・・・・・
私も人間なので・・・ 匙を投げる事だって あるのでございます
( 周りに迷惑をかける事については 何度も注意しますけどねっ)
この出来事は「 柩 コンコン事件」 として かなり長い間 伝説になって
語り継がれているから きっと あれからも何回もあったんだろうなぁ・・・・