私が勤めていた葬儀社は 基本的に縦割りの分業制をとっていた。

 

人がお亡くなりになって まず対応するのが 営業の人達。

あ、いや その前に事務員さんが電話を受けたり 搬送班がお迎えに

行ったり はあるんだけど・・・あせる

とりあえず、「さて ご葬儀はどのようにしましょうか・・」と

ご遺族と相対するのが 営業係

そして 実際に通夜から葬儀まで 式典を取り仕切るのが現場担当

 

私が葬儀に関わった頃には まだこのシステムは確率していなくて

1人の担当者が最初から最後まで、葬儀が終わった後の法事関係まで

やっていたから、なかなか休みが取れなくて 労基に駆け込まれる寸前

だったらしい滝汗

 

で、分業制になったんだけど、そんなのは会社側の都合で遺族には

関係ない事。

だから 最初の頃は “人が変わる”って事に対して 怪訝な表情をする人も

多かったし、しかも 女性のスタッフなんて 殆どいない頃だったから

 私が挨拶すると

「女性なのはてなマーク

と、あからさまに不安な顔をする人もいたもんだガーン

 

今や 現場は女性の方がいい なんて言って 時代も変わったもんだと つくづく思うアセアセ

 

もちろん、分業制にするにあたっては どうやって情報を確実に伝達するか

かなりの試行錯誤が繰り返された。

口頭での伝達が ニュアンスまで伝わって、一番確実ではあったけど

それが出来るとは限らない。

 

だから 営業さんからの引き継ぎ書は、現場担当にとっては命綱目

 

ビッシリ書いてくれてあるのは、それはそれで どこが重要なのか分からなくて困ったり、

ほとんど書いていない人もいたりして、よく営業さんに噛みついたっけパンチ!

 

中には 遺族の特性についても書いてあるものもあったりして

これがけっこう 面白かったてへぺろ

 

「 長女 金にがめつい 」くらいなら まだかわいいもので

 

「 娘 むかつく、ぜってー独身ムカムカ

なんてのもあったりして・・・・

 

これは絶対現場には持ち込んではいけないと、必死に他の情報を

頭に詰め込んだものよ爆  笑

 

そして 葬儀伝票には「 死因 」も分かるようになっていた。

もちろん、細かい病名までは分からないんだけど 大まかな死因が

番号でわかるようになっていた。

 

例えば ①は病死、②は事故死、③は自死、④は殺人、⑤はその他 みたいに。

ちなみに 私が勤めた10年間、④は2回ほどあったポーン

 

正直、現場にとって この項目はあんまり 必要じゃなかった。

というか、状況が特殊な場合は、何等かのカタチで 予め知らされているからえー?

 

そんな中、たまたま見た時にあった数字は 「0」

ゼロ・・って・・・・ 何はてなマークはてなマークはてなマークはてなマーク

 

これ、現場担当の中で けっこうな憶測を呼んだのよぼけー

どんなに考えても 上の5項目以外に思いつかなくて 古株の事務員さんに

聞いたところ・・・

 

なんと!

 「 老 衰 」

 

これは 一本やられたわ・・・完全に盲点つかれた気分チーン

 

滅多にない「 0 」 という数字。

平均寿命がこんなにも延びている現在でも、自然に年のままに亡くなるって

珍しい事なのかもしれないと 感慨深く 思うのでした。