今日の朝一番、葬儀関係者としては 見逃せないニュースが目に入って来た目

 

それは「遺体の取り違え」

つまり 人を取り間違えて火葬しちゃったんだってびっくりアセアセ

 

状況は

「Aさん  孤独死 通夜葬儀無しの 直葬

  Bさん 通夜無しの一日葬

 それぞれ 同じ日に火葬の予定。

 

まずAさんの火葬をする為に 霊安室から移動する際に 間違えてBさんを搬出。

Aさんの親族もいたらしいが、遺体と対面する事なく そのまま火葬。

その後 Bさんの葬儀の準備をしようと思ったら Bさんがいない・・・

その代わり 火葬されているはずのAさんがいる・・・・・・・    」

 

ってな感じで、遺体の取違いが発覚したらしい。。。

ニュースによると その葬儀社は、利益重視で現場はいつも人手不足。

従業員には精神的にも肉体的にも負担があったための確認ミスなのでは・・・と

 

ん~~~キョロキョロ

どっかで 聞いたような 見たような・・・いや 経験したような葬儀社の話えーん

 

いやぁ・・・私が以前勤めていた葬儀社も まさにこんな感じ。

とはいっても 繁忙期だけの話だけどさ。

 

幸い 私が働いていた10年の間に“遺体の取違いで火葬” なんて事は

一度もなかったんだけど、実は ヒヤッとすることは何度もあったんだよね口笛

 

過去の記事「引き継ぎ書」でも書いたけど、私が勤めていた所はかなり大手で

“葬儀の内容を決める営業係” と “通夜から葬儀終了までの一切を取り仕切る現場担当”

に分かれていたんだよね。

その他にも “遺体の搬送を行う車両部” “食事関係を取り仕切る配膳係”とか

それはもう 全て縦割りの分業制。

で、私は“現場担当”OK

 

繁忙期には 1つの葬儀が終わったら すぐに次の通夜。

同じ会館での式であれば、葬儀をやりながら次の通夜の準備も出来るけど

状況によっては、別の会館に移動しなきゃならない事も多くて

“誰かが準備してくれた式場”に 遺族が来るギリギリに滑り込みで現場入り

なんてこともあるもやもや

 

そんな時は もちろん“ご遺体”は 既に祭壇前に安置済み。

故人が男性なのか女性なのか それすら伝票を見て確認するくらいで

もちろん 故人の顔なんて知らないで現場入りするわけだ。。。

 

で、一応 ご遺体の顔を確認しつつご挨拶はするんたげど・・・

でもね、遺影の写真と見たってさ、 30年前の写真とか まだ健康でふっくらしていた頃の

写真とか、そんなんと見比べたって全くもって別人だったりするしショック

 

そもそも その遺影だって 営業担当が書いた「〇〇家遺影」っていう文字を

信じるしかない訳で、本当にこのお宅の物なのか確かめるすべもない。。

 

時には 故人は女性のはずなのに・・・写真だって女性なのに

実際 寝ている故人は どうみてもお爺ちゃんにしか見えない人もいて・・・滝汗

 

仏衣をめくって見るワケにもいかず。。ゲラゲラゲラゲラ

 

遺族が到着して 故人と何事もなく対面して、初めて「この人で正解OKってなる

毎回が ある意味ギャンブルタラー

 

もうさぁ・・・

「遺体を霊安室に安置する時」「遺体を式場に移動する時」

この二回、名前を 確実に確認していれば 取り違いなんて 起きるはずはない・・と

私以外の この葬儀に携わった全ての人間を 信じるしかない訳よガーン

 

でも 人って 考えられないミスとかするんだよね。

実際 何回か 「おいっ 故人違うぞっガーンなんて事もあったしね。。。

 

おかげで 「人は信頼しても信用はするな」 

なんて ホント可愛げのない バリキャリ人間が出来上がっちゃったわょゲラゲラゲラゲラゲラゲラ

 

たまーに 患者を取り違えて手術しちゃった・・・なんてニュースがあって

その手術の内容によっては人生狂わされたりもするわけで、それはそれは

大問題なんだけどさ。

 

葬儀だって 火葬しちゃったら もう元には戻せないからね。

もちろん、しっかりお別れできなかったBさんのご遺族を思うと気の毒なんだけど。

 

葬儀社にとっても 謝ったって 取り戻せない 最大のミス・・・・

でも 複数の霊安室を持つ葬儀社だったら どこだってありうるミス・・・

 

火葬する前にAさん遺族が 遺体と対面していれば・・・

(遺体の状況から対面できなかったのかもしれないけど)

Bさんの葬儀が 一日葬ではなく 前日の通夜から営まれていれば・・・・

Aさんの火葬時間が Bさんの火葬より遅い時間であったなら・・・・

 

“たられば” だけど、状況が一つでも違えば防げたかもしれない事。

その 担当者の心中を思うと胃が痛くなるわぁぁえーんえーん