試作小説版:『ワンダフル・ワールド』!! | R.Gallagherの世界一面白いブログ!!

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題名:ワンダフル・ワールド

 

 

俺を生涯唯一の、君と共に燃焼する男に選んでくれ

“スライド・アウェイ” ノエル・ギャラガー

 

 

 正午を過ぎると、聴き馴れたオアシスのプレイリストを流しながら、俺は身支度を始めた。

 毎週土曜日の昼食は、近所のサイゼリヤで摂ると決めている。ささやかなルーティーン。でもそれにも明確な意図は有った。

 

 アパートを出て近所のサイゼリヤまで歩いて着くのに、2分もかからない。一番好きなファミレス・チェーンが近所に在るのも、便利なものだ。

 

 階段を昇ってサイゼリヤのドアを開けると、時間帯的に既に家族客で込み合っていた。これも充分、折り込み済みだ。

「お一人ですか?」と、ホール・スタッフのアニメ声が俺に声をかけた。この娘のアニメ声には慣れるのに随分と時間がかかったが、馴れてしまえば不愉快でも何でもなくなった。

「はい、一人です」と、俺は右手の人差し指を挙げて返事をした。

「ご案内します」と、アニメ声が俺をホールの隅っこの席に案内した。この席に通されるのは初めてで意外だったが、もっと意外だったのは、アニメ声が俺が頼む前に割り箸と爪楊枝をテーブルに置いてからその場を離れた事だ。

 アニメ声は部活の中高生みたいなハキハキとした元気な接客が印象的な女の子だけど、この種の気の利かせ方を俺に見せるのは初めてだった。

 でも、「本命」は君じゃない。

 そんな意識が、俺の脳裏に過った。

 

 メニューを見るフリをしながら店内を眺めると、その「本命」がいた。

 「ミス・サイゼ」だ。

 ミス・サイゼは、丁寧な話し方や接客自体が強い好感を持てるとても素敵な女の子だった。

 でもあの娘と顔を合わせるのは、2週間ぶりぐらいだった。今日はミス・サイゼがシフトに入っていて、俺は強く安堵した。

 ミス・サイゼと視線が合って、俺は彼女に手招きをした。

「こんにちは、久しぶりですね?」と俺は言いながら、彼女の苗字が知りたくて名札に視線を向けたが、相変わらずその名札の文字が小さ過ぎてそれは分からなかった。

「お久しぶりです。実は私、今日で最後なんです」と、ミス・サイゼは俺の本音も知らずに、唐突な事をマスク越しに笑顔で言った。

「俺はまだ、君の名前すら知らないのに!?」とは流石に言えず、

「え、そうなの?ええと、取り敢えず、リブステーキとラージライス」と俺は応えた。

「かしこまりました」と、彼女は応えた。

 ミス・サイゼがその場を離れると、俺は咄嗟の判断で、ジーンズの右ポケットからポール・スミスの財布を取り出して、その中から名刺も取り出して、テーブルの上に有ったボールペンで私用のパソコンのメールアドレスと携帯電話の番号を書いた。

 この名刺をあの娘に渡さなければ、俺は一生後悔する。そう強く思った。

 俺は、自分のテーブルの、紙ナプキンが切れている事に気付いた。それで近くを歩いていたミス・サイゼを再び手招きした。

「これが切れてるんですけど……」と、俺は言った。

「すみません、直ぐにお持ちします」と、ミス・サイゼが応えた。

「あと、名刺を渡してもいいですか?」と、俺は訊ねた。

「はい」とだけ何の事だかよく理解っていなさそうなミス・サイゼに俺は素早く名刺を渡した。ミス・サイゼはその名刺をエプロンのポケットに相変わらず丁寧な所作で仕舞ってから、その場を後にして、直ぐに補充用の紙ナプキンを持って来た。

「何か、別のバイトに変えるんですか?」と、俺は試しにマスク越しの笑顔で訊いてみた。

「いえ、勉強に専念しようと思いまして」と、ミス・サイゼは無邪気に応えた。

「とても残念です。一番丁寧に、接客してくれる方だったから」と、俺は名刺を渡した目的を曖昧にする意図で応えた。

「うわあ、本当ですか?物凄く、嬉しいです」と笑顔で応えたミス・サイゼの口調や表情には、微塵も嘘はなさそうだった。

 でも、ミス・サイゼが再びその場を離れてから、「勉強に専念」というワードが俺の頭の中を支配し始めた。

 「勉強に専念」という事は、受験生、もっと言えば実は高校生だった可能性が俄然高まったからだ。

 俺はその聡明で落ち着いた話し方から、ミス・サイゼは大学生か何かなんだろうと推測していた。確かに幼い部分もなくはないけど、それを遥かに上回る精神年齢の高さを俺はミス・サイゼからは感じ取っていた。

 若しかすると、自分は女子高生に名刺を渡してしまったのかも知れないという極めてリスキーな可能性にやっと気付くと、俺の背筋は凍った。

 でも、やってしまったものは仕方がない。

 どうにでもなれ、と、俺は思った。

 リブステーキとラージライスを食べ終わって、追加で注文したチョリソーとアロスティチーニと2杯目のラージライスを割り箸で食べていると、アニメ声が俺をこの隅っこの席に通してくれたから、ミス・サイゼと込み入ったやり取りが出来た事に気付いた。

 でももう、全ては後の祭りだ。ミス・サイゼから何らかのリアクションを貰えない限りはと、俺は思った。

 

 帰宅すると、俺はウルフルズがカヴァーしたヴァージョンの“ワンダフル・ワールド”を聴きながら、メビウス10ミリロングを吸ってミス・サイゼの幾つもの残像を反芻し続けた。

 

―多分、完—

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






























 

 





















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【主なお薦めミュージシャンのリスト】

ノエル・ギャラガー
バーナード・バトラー
エドガー・ジョーンズ
(エドガー・サマータイム)
ポール・ウェラー
ジョニー・マー
ジョン・スクワイア
リー・メイヴァース
スティーヴ・クラドック
マーク・コリンズ
マーティン・ブラント
ザック・スターキー
スティーヴ・ホワイト
レニ
フィオナ・アップル
キャット・パワー
キャッテル・ケイネック
ルイーズ・ウェナー
スターリング・モリソン
ニコ
キャロル・キング
マリアンヌ・フェイスフル


【ウイイレの僕のチームの選手一覧】
(※勿論、バイエルン・ミュンヘンです)

1.ノイアー
2.メルテザッカー
3.メッツェルダー
4.ラーム
5.フンメルス
6.ケディラ
7.シュヴァインシュタイガー
8.ノエル・ギャラガー
9.リアム・ギャラガー
10.野本亮一
11.クローゼ
12.バラック
13.シュールレ
14.ダイスラー
15.ゲッツェ
16.クロース
17.C.ロナウド
18.トーマス・ミュラー
19.ロイス
20.ポドルスキー
21.僕の弟
22.メッシ
23.エジル
24.クラマー
25.ドラクスラー
26.フリードリッヒ
27.ミハエル・シューマッハー
28.ラルフ・シューマッハー
29.本山雅志
30.シュターケ
31.ケール
32.キミッヒ
33.レオン・ゴレツカ
34.ユリアン・ブラント
35.松田直樹
36.ユリアン・ヴァイグル
37.大学時代のバンドのドラマーのI君
38.大学時代の一番の親友のN君
39.カイ・ハヴェルツ
40.楢崎正剛
(※このチームに大好きなシェフチェンコやラウールやテュラムが居ないのは、彼等がゲーム内で所属しているレアル・マドリードやACミランやユヴェントスでの存在の大きさをリスペクトしているからです。逆にC.ロナウドやメッシが居るのは、エディット機能で新規作成した選手だからです)


【特に好きな女性有名人のリスト】

TOKO(松山桐子)
本田真凜
酒井夏海
玉田志織
竹内愛紗
平野詩乃
小貫莉奈
髙橋ひかる
生見愛瑠
古川優奈
宮部のぞみ
(※敬称略)


【最も好きな作家&人文学者一覧】

夏目漱石
芥川龍之介
太宰治
安岡章太郎
村上春樹
那須正幹
ゆうきまさみ
魚喃キリコ
ロラン・バルト
ジャック・デリダ
ジュリア・クリステヴァ
ゲーテ
ボードレール
ヘルマン・ヘッセ
ジェイムズ・ジョイス
レイモンド・カーヴァー
(※敬称略)


【みすず書房さんから出させて頂きたい自作の小説一覧】

1.『短編集』として

・先生の御見舞い
・サンデー・モーニング
・ファム・ファタル
・アイル・ビー・ユア・ミラー
・カミング・アウト

2.『ロール・ウィズ・イット』

3.『ワンダーウォール』

4.『ドント・ルック・バック・イン・アンガー』

5.『オアシス・ギャラガー兄弟論集成』(※批評として)

6.『ランドスケープ』

7.『オプティミスティック』

8.『シュトゥルムドゥラング』

9.『ジークフリート』


【好きなファッションブランド】

ポール・スミス
リーヴァイス
アディダス
THE NORTH FACE


【好きな競走馬のリスト】

コントレイル
ワグネリアン
ナリタブライアン
ビワハヤヒデ
エルコンドルパサー
グラスワンダー
タップダンスシチー
ディープインパクト
オルフェーヴル
ジェンティルドンナ
サンデーサイレンス
ダンシングブレーヴ


【最も好きなお笑い芸人さんのリスト】

和牛
キャプテン渡辺
モグライダー
真空ジェシカ
Dr.ハインリッヒ
TEAM BANANA
スパイク
アルミカン
紺野ぶるま
河邑ミク
松浦景子
茶々
(※敬称略)

【好きなサッカーチーム】

ドイツ代表
バイエルン・ミュンヘン
マンチェスター・シティー
(※上記3チームは別格!!!)
ACミラン
ユヴェントス
レアル・マドリード
パリ・サンジェルマン
アヤックス


【所有&使用ギター】

ギブソンのES-335(1975年製・赤)

ギブソンのES-335(2018年製・赤)

ギブソンのJ-150(ノエル・ギャラガーのシグネイチャー・モデル)

エピフォンのスーパーノヴァ(ノエル・ギャラガーのシグネイチャー・モデル・黒)

エピフォンのレスポール(黒)

セピアクルーのエレアコ(赤)


【恒例附記】

僕がノエル・ギャラガーにスカウトをされて、
プロのシンガーソングライターになれた場合の作品の構想は以下の通りです。


ソロ名義一作目:『モノローグス』
サンクチュアリーの一作目:『The Greatest Hits』

DISC1

1.First Words
2.Morning Light
3.黒いカーディガン
4.振り返ったら悲しくなるから
5.空の下で
6.美しい花
7.輝くために
8.影も視えなくて
9.冷たい女
10.償い
11.命綱
12.空を見上げただけだった
13.どんなことにも
14.奪還
15.生きて行くこと
16.不確かな予感
17.命綱(ストリングス・ヴァージョン)

DISC2

1.愛して下さい
2.ペルソナ
3.Crazy Love Melody
4.死に損ない
5.レクイエム
6.真実?
7.No More Dream
8.奏でるべきもの
9.ランドスケープ
10.ソング・オブ・ヴェスパ
11.光が射して
12.日溜まり
13.未来
14.永遠
15.ずっとそばに
16.オプティミスティック


サンクチュアリーの二作目:『シュトゥルムドゥラング』

1.ディスクール.1
2.ディスクール.2
3.フライング・アウェイ
4.スタンディング・アローン
5.シュトゥルムドゥラング
6.ジークフリート
7.汚れた指
8.エピファニー
9.リフレイン
10.恋は止められない
11.君のせいじゃない
12.ボタン
13.イマジネーション
14.虚勢
15.激情


サンクチュアリーの三作目:『トゥモロー・モーニング、(アイル・ハヴ・ア・フィーリング)ロスト・フォーエヴァー』

1.ありがとう
2.流れの中に
3.君を想って
4.ピュア
5.オーヴァーグラウンド
6.ブラックホール
7.イヴェント・ホライズン
8.ユニヴァース
9.青の座椅子
10.朝顔
11.昼下がりの背徳
12.流れた星が凍った夜に


サンクチュアリーの四作目:『完璧な幸せ』

1.ロックンロール・スター
2.情況
3.話していたい
4.何処にも行かない
5.少しずつ
6.残像
7.行かないで
8.贖罪
9.自由
10.世界の何処かに
11.晩餐
12.完璧な幸せ


サンクチュアリーの五作目:『New Songs』

1.希望の歌
2.生身
3.euphoria
4.朝の光の中で
5.桜
6.心の扉
7.甘い夜
8.虹
9.僕の世界の中心は君
10.君が欲しい
11.愛を求めて
12.君は知らない
13.心
14.Darkness
15.forbidden
16.ワンピース
17.歌姫


サンクチュアリーの六作目:『アフター・ザット』

愛?
ピエロ
迎合したって仕方がないから

ためらい
ヒロイン
クリスマスソング
君と話せて
夢に殉じて
小説みたいな僕の人生
シリアルナンバー
君に逢いたい
好きになって良かった君へ
君は正しい


サンクチュアリーの七作目:『失われた瞬間を求めて』

失われた瞬間を求めて
幻影
Crucial Moment
君の笑顔は虚飾がないから
純情
この恋はもう終わりにしてしまいたいから
君が緑であの娘が直子で
新しい歌
君は美しい
明日は逢えると願いたいから


サンクチュアリーの八作目:『本命』

本命
メビウス
ショートカット
魚喃キリコの漫画みたいに
今日は逢えると思ってなかった
プリンセス
ノスタルジー
嬉しい音楽が届いた夜には
感情
隙のない君
メランコリックな気分に浸って
敗北と訣別の中から
心変わり
夢の中で流れた歌より


サンクチュアリーの九作目:『スタンディング・フォー・ザ・ネクスト・ジェネレーションズ』

君にロックを救って欲しい
スタンディング・フォー・ザ・ネクスト・ジェネレーションズ
リテラシー
愛の証明
月に一度の君
正し過ぎるのは疲れてしまう
君の存在を侮っていた
落陽
Anyone Can Be Kurt Cobain
君が何とも思ってないって


サンクチュアリーの十作目:『アウフヘーベン』

アウフヘーベン
カタルシス
杏奈
歌にならない恋はいらない?
HEROES
バレンタイン
君の香り
Feelings
デジタルタトゥー
ホワイトデー
美しいものだけが正しい
一番大事なもの


サンクチュアリーの十一作目:『Under the Sun』

Under the Sun
ホライズン
あの娘に逢いたくて
好きだよ?
「逢いたい」と「逢いたくない」の間
空の飛びかた
Distance

実存
レーゾン・デートル
愛していたい
猫背
明日はわからない
Endless Days


サンクチュアリーの十二作目:『憧憬』

憧憬
変わらないもの
生きる歓び
感傷
少年の日の思い出
邂逅
宿命
君の面影
反芻
終焉
反転
幸福


サンクチュアリーの十三作目:『Explosion to the Out』

フィオナ・アップル
追い駆けたい
BAR通い
君を想っていた頃の
そしてまた、ロックンロールが響き渡る
アンビヴァレンス
愛が拡がる
意識の流れ
切ないスパイス
きっとまた逢える
閃光
君でなければ
ずっと優しい君でいてね
一刻一秒
歌に換えても
確かな愛を君に持ちたい


サンクチュアリーの十四作目:『The World's Falling in Love with You』

The World's Falling in Love with You
Memories
Alone Times
Stray Sheep
Invisible Lights
Ideal Girl
My Dreams Live Forever Even If They Don't Come True
Spectacle
Déraciné
Remember Crying
By Yourself
My Future is Yours
Right Here, Right Now
Shining with You
Over There
True Romances


サンクチュアリーの十五作目:『ユートピア』

ユートピア
フォークロア
Pedantics
エッセンス
旋律
正しい人
エクリチュール
差延
リスタート
杞憂
揺れない心
破動
嫌いになれたら
女神(ミューズ)
逢瀬
ディアローグ
ドラマツルギー
命懸けの跳躍
感嘆
鼓動
コントレイルが好きだから
『ビィ・ヒア・ナウ』を聴きながら
夢物語
桃源郷
舞姫
The Theme OF Love For You
マーメイド
美貌
笑顔がいつも弾ける君
フォトジェニック
New My Radio Star
君の笑顔で世界が輝く
You're My Light Shining White
知的で愛しい君を想って
時代のヒロイン

神とアイドル


サンクチュアリーの十六作目:『Breaking Boundaries』

Breaking Boundaries
You Are So Sweet
I Wanna Be By Your Side
There Will Be Love Again
You've Made Me Read The Books
Missions Completed
This Romance Must Go On
Liaison
Can I Stand By You Always Forever?
The Dreams You Have Given To Me
I Wish You Happiness Now And Forever
Imagination Breakdown
Cultural Library
It Is Too Early For Me To Write The Novels
Cigarettes & Kissing
Live Together


サンクチュアリーの十七作目:『Interactive』

Interactive
Dynamics
Resonance
After The Dreams
Struggle
About The Harms By The Harassments Monster
Music & Literature Have Always Given Me The Dreams
Your Innocence Has Always Made Me Happy
Don't Doubt Your Hopeful Futures
Your Futures Are Mine
I Couldn't Share My Dreams With You Even If You Loved Me
I Wanna Tell You How Much I Love You
You're My Angels
1990s Tastes
Please Don't Leave Me Alone
I Want The Qualification To Love You