小説版:『ランドスケープ』vol.44 ~1999年末の宗太郎との東京都心散策編~!! | R.Gallagherの世界一面白いブログ!!

R.Gallagherの世界一面白いブログ!!

世界一面白いブログです!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




























 

 



















51N3oOIWVmL.jpg







 

51iiTlnCBjL.jpg


 

 





 

51QEEJ0HLnL.jpg

 

51G2VLSW48L.jpg

 

51oEW6RknZL.jpg

 

 

418-Fg--thL.jpg
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

年の瀬の12月29日の水曜日は正午より少し前の時間から宗太郎とタワーレコード渋谷店の洋楽フロアーのオアシスのコーナーで待ち合わせて適当に遊ぶ予定が入った。

いつものように私の方が早く着いたから雑誌の売り場を覗いてみると、カート・コバーンが表紙の『ロッキング・オン』の最新号が平積みになっていたから、宗太郎が来る前にそれを1冊先に買った。

それから暫くすると宗太郎が後ろから私の肩を叩いた。
私が振り返ると、
「待った?」と宗太郎が微笑んでいた。
「いや、大丈夫。『ロッキング・オン』の表紙、カートだよ?」と私が応えると、
「マジか」と言って、宗太郎も慌ててそれを1冊買った。
『ロッキング・オン』に関しては宗太郎はフィオナ・アップルが表紙だった先月号の内容が痛く気に入って、それからは下北沢のドラマでバックナンバーの気になる物を買って読むようになっていた。
「何か良さそうなCD有った?」と、『ロッキング・オン』の会計を済ませた宗太郎が私に訊ねた。
「今日はないかな」と私が応えると、
「またてんやで飯にするか?」と宗太郎が応えて、私達はそこに向かった。

てんやに入って注文を済ませると、
「これ、3人分のオアシスのライヴのチケット代」と言って、銀行の封筒を私の方に差し出した。
「ありがとう」と平静を装って応えたけど、私としては意外な展開だった。
オアシスのライヴのチケット代を完全に回収出来るのはもっと先になるだろうと思っていたからだ。

食事も終わると、
「代官山とか中目黒に行きたいんだけどいい?」と宗太郎が訊ねた。
「いいよ」と私は応えた。宗太郎の希望を退ける理由も特になかった。

でも、代官山や中目黒の服屋を廻るのに徒歩というのは私には全くの計算外だった。
宗太郎の節約家な面が私は初めて少し厭わしく感じた。

中目黒の服屋で宗太郎が見たい物を買わずに彼の用事が済むと、ふとした弾みで私の脳裏に邪念が霞めた。
「ここから恵比寿って遠い?」と私が訊ねた。
「いや、充分に歩ける距離だけど」と応えた宗太郎の言葉を信じた私が馬鹿だった。
中目黒から恵比寿までの徒歩は私には気の遠くなる更なる地獄だったからだ。

恵比寿駅が視界に入ると、私はミニカーやプラモデルの専門店のミスタークラフトの方に宗太郎を誘導した。
「来たいってここ?」と、宗太郎が不思議そうに私に訊ねた。
「シューマッハーのミニカー、中3の終わりから集めてるの」と私が応えると、
「やっぱりお前、男みたいだな」と宗太郎が呆れて応えた。

でも、目当ての売り場に行っても私が3年間以上に亘って収集して来たミニチャンプスのミハエル・シューマッハーのミニカーの新作は見当たらなかった。
その代わりに別の見馴れないメーカーのミハエル・シューマッハーの今年のフェラーリのマシンのミニカーが売り場には置かれていた。
「すみません、シューマッハーのフェラーリの今年のマシンのミニチャンプスの新作ってまだ出てないんですか?」と、厭な予感がしつつも私は近くに居た店員に質問した。
「ああ、今年からミニチャンプスはフェラーリの新作は出なくなったんですよ。製造権が別のメーカーに移ってしまって」とその店員が応えると、私は急転直下に地獄に突き落とされた気分になって頭の中が真っ白になった。
職人気質のドイツ人が作るミニチャンプスのミニカーが私は好きだったからだ。

私と宗太郎は、恵比寿から渋谷の方に歩いて戻り始めたけど、渋谷にも今日はもう特に用事もないのでそこから更に新宿まで歩く流れになった。

その途中の化粧品か何かの広告の文字が視界に入ると、
「カ、カサブランカ……」と私はそれを無意識に力なく音読した。
「おいおい、大丈夫かよ?お前?」と、宗太郎が逆に明るい口調とおどけた態度で私を慰める態勢に入った。
「え、何が?」と、それでも私は意気消沈したままで上手い返事が見付からなかった。
「『“カサブランカ”って何やねん?』って突っ込むのが、いつものお前のキャラじゃないかよ?」と、宗太郎が更に私を慰めた。
「そ、そうだね」と応えると、私は自分の落胆が急に取るには足らない事のように思えて来て、宗太郎と一緒に笑い始めた。

新宿に着いても、私達は特にしたい事もなかった。
携帯電話の液晶を視ると、もう夕方の5時近くになっていた。
「宗太郎ごめん、今日もばあちゃんが夕飯作って待ってるから」と私が解散を切り出すと、
「分かってるよ、そろそろ帰ろうか」と、私の希望を呑んでくれた。

宗太郎は京王線から、私は小田急線から、それぞれの実家に向かうためにその日は別れた。

でも、私は途中の下北沢で降りてレコファンでミッシェル・ガン・エレファントの『チキン・ゾンビーズ』と『ギヤ・ブルーズ』の2枚を買いたい衝動に駆られて、それを実行に移してから家に着いた。

相変わらず不在の父の書斎でミッシェル・ガン・エレファントの音楽を聴いていると、このタイミングでこの2枚のアルバムを買ったのが正解だったように自分には思えた。

今日の一番最初に買った『ロッキング・オン』の最新号では、1990年代に於ける洋楽ロックの総括がメインのテーマとされていたけど、それ以上に私には宮嵜広司のオアシスの来たるべき新作の『スタンディング・オン・ザ・ショルダー・オブ・ジャイアンツ』の世界最速レヴューの中の、自分の中のとても大切なものを精一杯に守ろうともしているかのようなその文章に、とても救われた気持ちになれた。
(続く)

 

 

【主なお薦めミュージシャンのリスト】

ノエル・ギャラガー
バーナード・バトラー
エドガー・ジョーンズ
(エドガー・サマータイム)
ポール・ウェラー
ジョニー・マー
ジョン・スクワイア
リー・メイヴァース
スティーヴ・クラドック
マーク・コリンズ
マーティン・ブラント
ザック・スターキー
スティーヴ・ホワイト
レニ
フィオナ・アップル
キャット・パワー
キャッテル・ケイネック
ルイーズ・ウェナー
スターリング・モリソン
ニコ
キャロル・キング
マリアンヌ・フェイスフル


【ウイイレの僕のチームの選手一覧】
(※勿論、バイエルン・ミュンヘンです)

1.ノイアー
2.メルテザッカー
3.メッツェルダー
4.ラーム
5.フンメルス
6.ケディラ
7.シュヴァインシュタイガー
8.ノエル・ギャラガー
9.リアム・ギャラガー
10.野本亮一
11.クローゼ
12.バラック
13.シュールレ
14.ダイスラー
15.ゲッツェ
16.クロース
17.C.ロナウド
18.トーマス・ミュラー
19.ロイス
20.ポドルスキー
21.僕の弟
22.メッシ
23.エジル
24.クラマー
25.ドラクスラー
26.フリードリッヒ
27.ミハエル・シューマッハー
28.ラルフ・シューマッハー
29.本山雅志
30.シュターケ
31.ケール
32.キミッヒ
33.レオン・ゴレツカ
34.ユリアン・ブラント
35.松田直樹
36.ユリアン・ヴァイグル
37.大学時代のバンドのドラマーのI君
38.大学時代の一番の親友のN君
39.カイ・ハヴェルツ
40.楢崎正剛
(※このチームに大好きなシェフチェンコやラウールやテュラムが居ないのは、彼等がゲーム内で所属しているレアル・マドリードやACミランやユヴェントスでの存在の大きさをリスペクトしているからです。逆にC.ロナウドやメッシが居るのは、エディット機能で新規作成した選手だからです)


【好きな女性有名人のリスト】

TOKO(松山桐子)
日比美思
本田真凜
酒井夏海
玉田志織
竹内愛紗
平野詩乃
小貫莉奈
髙橋ひかる
生見愛瑠
古川優奈
蒔田彩珠
宮部のぞみ
石橋杏奈
蜂谷晏海
吉岡里帆
武田玲奈
唐田えりか
稲村亜美
馬場ふみか
新川優愛
新木優子
山崎紘菜
穂志もえか
宮下かな子
山崎あみ
郡司恭子
畑下由佳
岩本乃蒼
笹崎里菜
佐藤梨那
堤礼実
井上清華
森香澄
宮本佳奈
菅井友香
守屋茜
土生瑞穂
上西怜
渋谷凪咲
白石麻衣
橋本奈々未
高山一実
松村沙友理
生田絵梨花
高田秋
朝比奈彩
搗宮姫奈
渋野日向子
大橋悠依
(※敬称略)


【最も好きな作家&人文学者一覧】

夏目漱石
芥川龍之介
太宰治
安岡章太郎
村上春樹
那須正幹
ゆうきまさみ
魚喃キリコ
ロラン・バルト
ジャック・デリダ
ジュリア・クリステヴァ
ゲーテ
ボードレール
ヘルマン・ヘッセ
ジェイムズ・ジョイス
レイモンド・カーヴァー
(敬称略)


【みすず書房さんから出させて頂きたい自作の小説一覧】

1.『短編集』として

・先生の御見舞い
・サンデー・モーニング
・ファム・ファタル
・アイル・ビー・ユア・ミラー
・カミング・アウト

2.『ロール・ウィズ・イット』

3.『ワンダーウォール』

4.『ドント・ルック・バック・イン・アンガー』

5.『オアシス・ギャラガー兄弟論集成』(※批評として)

6.『ランドスケープ』

7.『オプティミスティック』

8.『シュトゥルムドゥラング』


【好きなファッションブランド】

ポール・スミス
リーヴァイス
アディダス
THE NORTH FACE


【好きな競走馬のリスト】

コントレイル
ワグネリアン
ナリタブライアン
ビワハヤヒデ
エルコンドルパサー
グラスワンダー
タップダンスシチー
ディープインパクト
オルフェーヴル
ジェンティルドンナ
サンデーサイレンス
ダンシングブレーヴ


【最も好きなお笑い芸人さんのリスト】

和牛
キャプテン渡辺
TEAM BANANA
スパイク
紺野ぶるま
河邑ミク
松浦景子
(※敬称略)


【恒例附記】

僕がノエル・ギャラガーにスカウトをされて、
プロのシンガーソングライターになれた場合の作品の構想は以下の通りです。


ソロ名義一作目:『モノローグス』
サンクチュアリーの一作目:『The Greatest Hits』

DISC1

1.First Words
2.Morning Light
3.黒いカーディガン
4.振り返ったら悲しくなるから
5.空の下で
6.美しい花
7.輝くために
8.影も視えなくて
9.冷たい女
10.償い
11.命綱
12.空を見上げただけだった
13.どんなことにも
14.奪還
15.生きて行くこと
16.不確かな予感
17.命綱(ストリングス・ヴァージョン)

DISC2

1.愛して下さい
2.ペルソナ
3.Crazy Love Melody
4.死に損ない
5.レクイエム
6.真実?
7.No More Dream
8.奏でるべきもの
9.ランドスケープ
10.ソング・オブ・ヴェスパ
11.光が射して
12.日溜まり
13.未来
14.永遠
15.ずっとそばに
16.オプティミスティック


サンクチュアリーの二作目:『シュトゥルムドゥラング』

1.ディスクール.1
2.ディスクール.2
3.フライング・アウェイ
4.スタンディング・アローン
5.シュトゥルムドゥラング
6.ジークフリート
7.汚れた指
8.エピファニー
9.リフレイン
10.恋は止められない
11.君のせいじゃない
12.ボタン
13.イマジネーション
14.虚勢
15.激情


サンクチュアリーの三作目:『トゥモロー・モーニング、(アイル・ハヴ・ア・フィーリング)ロスト・フォーエヴァー』

1.ありがとう
2.流れの中に
3.君を想って
4.ピュア
5.オーヴァーグラウンド
6.ブラックホール
7.イヴェント・ホライズン
8.ユニヴァース
9.青の座椅子
10.朝顔
11.昼下がりの背徳
12.流れた星が凍った夜に


サンクチュアリーの四作目:『完璧な幸せ』

1.ロックンロール・スター
2.情況
3.話していたい
4.何処にも行かない
5.少しずつ
6.残像
7.行かないで
8.贖罪
9.自由
10.世界の何処かに
11.晩餐
12.完璧な幸せ


サンクチュアリーの五作目:『New Songs』

1.希望の歌
2.生身
3.euphoria
4.朝の光の中で
5.桜
6.心の扉
7.甘い夜
8.虹
9.僕の世界の中心は君
10.君が欲しい
11.愛を求めて
12.君は知らない
13.心
14.Darkness
15.forbidden
16.ワンピース
17.歌姫


サンクチュアリーの六作目:『アフター・ザット』

愛?
ピエロ
迎合したって仕方がないから

ためらい
ヒロイン
クリスマスソング
君と話せて
夢に殉じて
小説みたいな僕の人生
シリアルナンバー
君に逢いたい
好きになって良かった君へ
君は正しい


サンクチュアリーの七作目:『失われた瞬間を求めて』

失われた瞬間を求めて
幻影
Crucial Moment
君の笑顔は虚飾がないから
純情
この恋はもう終わりにしてしまいたいから
君が緑であの娘が直子で
新しい歌
君は美しい
明日は逢えると願いたいから


サンクチュアリーの八作目:『本命』

本命
メビウス
ショートカット
魚喃キリコの漫画みたいに
今日は逢えると思ってなかった
プリンセス
ノスタルジー
嬉しい音楽が届いた夜には
感情
隙のない君
メランコリックな気分に浸って
敗北と訣別の中から
心変わり
夢の中で流れた歌より


サンクチュアリーの九作目:『スタンディング・フォー・ザ・ネクスト・ジェネレーションズ』

君にロックを救って欲しい
スタンディング・フォー・ザ・ネクスト・ジェネレーションズ
リテラシー
愛の証明
月に一度の君
正し過ぎるのは疲れてしまう
君の存在を侮っていた
落陽
Anyone Can Be Kurt Cobain
君が何とも思ってないって


サンクチュアリーの十作目:『アウフヘーベン』

アウフヘーベン
カタルシス
杏奈
歌にならない恋はいらない?
HEROES
バレンタイン
君の香り
Feelings
デジタルタトゥー
ホワイトデー
美しいものだけが正しい
一番大事なもの


サンクチュアリーの十一作目:『Under the Sun』

Under the Sun
ホライズン
あの娘に逢いたくて
好きだよ?
「逢いたい」と「逢いたくない」の間
空の飛びかた
Distance

実存
レーゾン・デートル
愛していたい
猫背
明日はわからない
Endless Days


サンクチュアリーの十二作目:『憧憬』

憧憬
変わらないもの
生きる歓び
感傷
少年の日の思い出
邂逅
宿命
君の面影
反芻
終焉
反転
幸福


サンクチュアリーの十三作目:『Explosion to the Out』

フィオナ・アップル
追い駆けたい
BAR通い
君を想っていた頃の
そしてまた、ロックンロールが響き渡る
アンビヴァレンス
愛が拡がる
意識の流れ
切ないスパイス
きっとまた逢える
閃光
君でなければ
ずっと優しい君でいてね
一刻一秒
歌に換えても
確かな愛を君に持ちたい


サンクチュアリーの十四作目:『The World's Falling in Love with You』

The World's Falling in Love with You
Memories
Alone Times
Stray Sheep
Invisible Lights
Ideal Girl
My Dreams Live Forever If They Don't Come True
Spectacle
Déraciné
Remember Crying
By Yourself
My Future is Yours
Right Here, Right Now
Shining with You
Over There
True Romances


サンクチュアリーの十五作目:『ユートピア』

ユートピア
フォークロア
Pedantics
エッセンス
旋律
正しい人
エクリチュール
差延
リスタート
杞憂
揺れない心
破動
嫌いになれたら
女神(ミューズ)
逢瀬
ディアローグ
ドラマツルギー
命懸けの跳躍
感嘆
鼓動
夢物語
桃源郷
舞姫
The Theme OF Love For You
マーメイド
美貌
笑顔がいつも弾ける君
フォトジェニック
New My Radio Star
君の笑顔で世界が輝く
You're My Light Shining White
知的で愛しい君を想って
時代のヒロイン


サンクチュアリーの十六作目:『Breaking Boundaries』

Breaking Boundaries
You Are So Sweet
I Wanna Be By Your Side
There Will Be Love Again
You've Made Me Read The Books
Missions Completed
This Romance Must Go On
Liaison
Can I Stand By You Always Forever?
The Dreams You Have Given To Me
I Wish You Happiness Now And Forever
Live Together