小説版:『ランドスケープ』vol.5 ~主要授業編~!! | R.Gallagherの世界一面白いブログ!!

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バンドサークルの新歓コンパに参加した翌日から、本格的に大学の授業に参加する日常が始まった。
町田先生の夏目漱石や日本近代文学に関する授業はどれも受講者がとても多く、早めに教室に行かないと席が確保出来ない状況だった。
『三四郎』のプロゼミの方は、既に仲良しのグループが幾つか出来ていて、それぞれ仲の良い者同志がこのプロゼミを希望した印象だった。
私はまだサークル以外では仲の良い同級生を作れていなかったので、完全に乗り遅れた恰好だ。
でも逆に言えば、どうしても仲間に入れて欲しいと思える女子のグループも見当たらなかった。つるめば良いというものでもない。
初回のプロゼミでは町田先生が、自身の著作を紹介したり、これから一年間のプロゼミの大まかなスケジュールの説明をしたりした。
高校までは授業のスケジュール感が事前に説明される事なんて微塵もなかったので、それはとても新鮮に映った。
私は教員への承認欲求が強いのでどんな授業でもなるべく最前列に座るんだけど、これも大学という空間に小馴れて来れば変わるかも知れない。
プロゼミの参加者全員が町田先生に自己紹介を求められたので、
「初めまして、田中真実です。出身は○○高校です。夏目漱石で特に好きな作品は『三四郎』や『道草』です。『それから』は話の展開が微妙だと感じています。よろしくお願いします」と話した。

初回のプロゼミが終わって学バスと徒歩のどちらかで鶴川駅まで帰るかを迷いながら校門の方に向かって歩いていると、
「田中さん」と後ろから私の苗字を呼ぶ男性の低い声が聞こえた。
黙って振り返ると、
「同じプロゼミの村田です」と薄い顔立ちの男の子が立っていた。こんな人いたっけ?と思ったが、
「はい、何ですか?」とだけ応えた。
「良かったら駅まで一緒に帰りませんか?」と村田が言った。
「いいですよ」と、特に断る理由もなかったのでその誘いを私は受け入れた。
村田は自分が一浪してこの大学に入ったから私より1歳年上である事や、マンドリン部に入っている事や、カメラが趣味な事を淡々と話した。
私は村田の話を聞いている時間の方が多かったが、その誠実そうな人柄が窺える淡々とした話し方に悪い印象は持たなかった。
逆に私はオアシスとかが好きでバンドサークルに入った事を伝えると、村田はオアシスを知らなかった。洋楽だとビートルズとかボブ・ディランぐらいしか知らないらしい。
「まだ若いのに田舎者め」と思ったがそれを口には出さなかった。
結局その日は村田とは、小田急線の登戸駅で別れた。

翌日は例の社会学系の野上先生の初回の授業から始まった。
2限の英語の論文を輪読する事になるらしき授業の教室に行くと、意外にも初回の受講者はとても多かった。
「二つ、ジェンダー研究の英語の論文を読むのを考えているんだけど、少し難しいのと、凄く難しいのと、どっちがいい?」と野上先生は受講者達の希望を訊ねた。
「凄く難しい方は、最先端の、ジェンダー研究の論文」と野上先生が付け加えたので、殆ど無意識に誘導されるかたちで「凄く難しい方の論文」を受講者が選ぶ流れになった。
「最初にみんなに言っときたいんだけどさ、少し考えれば理解が出来るような事を大学で勉強しても余り意味無いから。何を言っているのかが全く意味不明みたいな事が徐々に理解が出来て来るみたいな事を学ぶのが、大学での勉強の醍醐味だから」
そんなものかなあとも思ったが、その瞬間の私には何故かその言葉が痛く心に痛く刺さった。
「先生、『ジェンダー』って、何ですか?」と別の受講者が挙手をしてから野上先生に訊ねた。その質問は私にも有り難かった。
「『sex』は、生物学的な性差。『gender』は、社会的な性差。『sexuality』は、自己決定された性差」と黒板にそれらのスペルを白いチョークで書きながら、野上先生が応えた。
難しいけと面白い授業になりそうだなとその場の展開を黙って見守っていると、結局テクストは「凄く難しい方の論文」に決まった。
上級生と野上先生がその論文のコピーを取って来て配布すると、
「じゃあ、みんなはこれから毎週、2頁以上は何処を指されても訳せるように予習して来てね?」と野上先生が言って、その日はお開きになった。

3限も野上先生のメディア論の授業だったが、講義要項に『機動警察パトレイバー』やガンダム系の作品についても触れると書かれてあったので、この大学で一番広い教室なのに受講者で満員になっていた。
私は偶然にも大学入学直前の3週間ぐらいで『機動警察パトレイバー』やあだち充の『H2』(註・『H2』はまだこの時点では完結していない)のコミックを全巻揃えて読破していたので、『機動警察パトレイバー』についての話が聞ける事になるのはとても楽しみだった。

土曜日の一般教養の哲学の基礎みたいな授業は、高校時代の倫理の授業で習った事をもっと深く掘り下げた内容だったが、教官と受講者の応答が微塵もなく、配布されたレジュメを目で追いながら話を聞いているだけなので、それが2限も3限もずっと続くのは流石にとても骨が折れた。

そんな感じで1週目のオリエンテーション期間を過ごしたが、やっぱり予め講義要項を熟読しただけの段階で決めたカリキュラムの通りになった。それ以外に微調整をするべき変更点も特になかった。

二回目の木曜日の2限のジェンダー研究の論文を輪読する授業では、早くも私は英語のスキルを野上先生に褒められた。
「凄いね、完璧に文法を取れてるじゃん?何年生?」と野上先生が私に訊ねると、
「カッコいい!」と上級生らしき人も私を褒めるのに加わった。
「1年生です」と私が応えると、
「英語得意だったの?」と野上先生が続けて訊いたので、
「いつも5でした」と遠慮もなく私は応えた。
「何処のプロゼミ?」と野上先生が更に続けて訊ねた。
「町田先生の『三四郎』の……」と少し気まずく私が応えると、
「成程ね」と野上先生は何かを察したように静かに黙って何度か顔を上下に頷いていた。

高校時代に英語や国語の定期試験でクラスで1位を取る度に育ての祖母に褒美の千円を貰っていたのは無駄ではなかった。端的にそんな気がした。
まだアルバイトもしていなかった私には褒美の千円は欲しいCDを買うのには貴重な資金源だったのだ。
(続く)

 

 

【主なお薦めミュージシャンのリスト】

ノエル・ギャラガー
バーナード・バトラー
エドガー・ジョーンズ
(エドガー・サマータイム)
ポール・ウェラー
ジョニー・マー
ジョン・スクワイア
リー・メイヴァース
スティーヴ・クラドック
マーク・コリンズ
マーティン・ブラント
ザック・スターキー
スティーヴ・ホワイト
レニ
フィオナ・アップル
キャット・パワー
キャッテル・ケイネック
ルイーズ・ウェナー
スターリング・モリソン
ニコ
キャロル・キング
マリアンヌ・フェイスフル


【ウイイレの僕のチームの選手一覧】
(※勿論、バイエルン・ミュンヘンです)

1.ノイアー
2.メルテザッカー
3.メッツェルダー
4.ラーム
5.フンメルス
6.ケディラ
7.シュヴァインシュタイガー
8.ノエル・ギャラガー
9.リアム・ギャラガー
10.野本亮一
11.クローゼ
12.バラック
13.シュールレ
14.ダイスラー
15.ゲッツェ
16.クロース
17.C.ロナウド
18.トーマス・ミュラー
19.ロイス
20.ポドルスキー
21.僕の弟
22.メッシ
23.エジル
24.クラマー
25.ドラクスラー
26.フリードリッヒ
27.ミハエル・シューマッハー
28.ラルフ・シューマッハー
29.本山雅志
30.シュターケ
31.ケール
32.キミッヒ
33.レオン・ゴレツカ
34.ユリアン・ブラント
35.松田直樹
36.ユリアン・ヴァイグル
37.大学時代のバンドのドラマーのI君
38.大学時代の一番の親友のN君
39.カイ・ハヴェルツ
40.楢崎正剛
(※このチームに大好きなシェフチェンコやラウールやテュラムが居ないのは、彼等がゲーム内で所属しているレアル・マドリードやACミランやユヴェントスでの存在の大きさをリスペクトしているからです。逆にC.ロナウドやメッシが居るのは、エディット機能で新規作成した選手だからです)


【好きな女性有名人のリスト】

TOKO(松山桐子)
日比美思
本田真凜
酒井夏海
玉田志織
竹内愛紗
平野詩乃
小貫莉奈
髙橋ひかる
生見愛瑠
古川優奈
蒔田彩珠
宮部のぞみ
石橋杏奈
蜂谷晏海
吉岡里帆
武田玲奈
唐田えりか
稲村亜美
馬場ふみか
新川優愛
新木優子
山崎紘菜
穂志もえか
宮下かな子
山崎あみ
郡司恭子
畑下由佳
岩本乃蒼
笹崎里菜
佐藤梨那
堤礼実
井上清華
森香澄
宮本佳奈
菅井友香
守屋茜
土生瑞穂
上西怜
高田秋
朝比奈彩
搗宮姫奈
渋野日向子
(※敬称略)


【最も好きな作家&人文学者一覧】

夏目漱石
芥川龍之介
太宰治
安岡章太郎
村上春樹
那須正幹
ゆうきまさみ
魚喃キリコ
ロラン・バルト
ジャック・デリダ
ジュリア・クリステヴァ
ゲーテ
ボードレール
ヘルマン・ヘッセ
ジェイムズ・ジョイス
レイモンド・カーヴァー
(敬称略)


【みすず書房さんから出させて頂きたい自作の小説一覧】

1.『短編集』として

・先生の御見舞い
・サンデー・モーニング
・ファム・ファタル
・アイル・ビー・ユア・ミラー
・カミング・アウト

2.『ロール・ウィズ・イット』

3.『ワンダーウォール』

4.『ドント・ルック・バック・イン・アンガー』

5.『オアシス・ギャラガー兄弟論集成』(※批評として)

6.『ランドスケープ』


【好きなファッションブランド】

ポール・スミス
リーヴァイス
アディダス
THE NORTH FACE


【好きな競走馬のリスト】

コントレイル
ワグネリアン
ナリタブライアン
ビワハヤヒデ
エルコンドルパサー
グラスワンダー
タップダンスシチー
ディープインパクト
オルフェーヴル
ジェンティルドンナ
サンデーサイレンス
ダンシングブレーヴ


【最も好きなお笑い芸人さんのリスト】

和牛
キャプテン渡辺
TEAM BANANA
スパイク
紺野ぶるま
河邑ミク
松浦景子
(※敬称略)


【恒例附記】

僕がノエル・ギャラガーにスカウトをされて、
プロのシンガーソングライターになれた場合の作品の構想は以下の通りです。


ソロ名義一作目:『モノローグス』
サンクチュアリーの一作目:『The Greatest Hits』

DISC1

1.First Words
2.Morning Light
3.黒いカーディガン
4.振り返ったら悲しくなるから
5.空の下で
6.美しい花
7.輝くために
8.影も視えなくて
9.冷たい女
10.償い
11.命綱
12.空を見上げただけだった
13.どんなことにも
14.奪還
15.生きて行くこと
16.不確かな予感
17.命綱(ストリングス・ヴァージョン)

DISC2

1.愛して下さい
2.ペルソナ
3.Crazy Love Melody
4.死に損ない
5.レクイエム
6.真実?
7.No More Dream
8.奏でるべきもの
9.ランドスケープ
10.ソング・オブ・ヴェスパ
11.光が射して
12.日溜まり
13.未来
14.永遠
15.ずっとそばに
16.オプティミスティック


サンクチュアリーの二作目:『シュトゥルムドゥラング』

1.ディスクール.1
2.ディスクール.2
3.フライング・アウェイ
4.スタンディング・アローン
5.シュトゥルムドゥラング
6.ジークフリート
7.汚れた指
8.エピファニー
9.リフレイン
10.恋は止められない
11.君のせいじゃない
12.ボタン
13.イマジネーション
14.虚勢
15.激情


サンクチュアリーの三作目:『トゥモロー・モーニング、(アイル・ハヴ・ア・フィーリング)ロスト・フォーエヴァー』

1.ありがとう
2.流れの中に
3.君を想って
4.ピュア
5.オーヴァーグラウンド
6.ブラックホール
7.イヴェント・ホライズン
8.ユニヴァース
9.青の座椅子
10.朝顔
11.昼下がりの背徳
12.流れた星が凍った夜に


サンクチュアリーの四作目:『完璧な幸せ』

1.ロックンロール・スター
2.情況
3.話していたい
4.何処にも行かない
5.少しずつ
6.残像
7.行かないで
8.贖罪
9.自由
10.世界の何処かに
11.晩餐
12.完璧な幸せ


サンクチュアリーの五作目:『New Songs』

1.希望の歌
2.生身
3.euphoria
4.朝の光の中で
5.桜
6.心の扉
7.甘い夜
8.虹
9.僕の世界の中心は君
10.君が欲しい
11.愛を求めて
12.君は知らない
13.心
14.Darkness
15.forbidden
16.ワンピース
17.歌姫


サンクチュアリーの六作目:『アフター・ザット』

愛?
ピエロ
迎合したって仕方がないから

ためらい
ヒロイン
クリスマスソング
君と話せて
夢に殉じて
小説みたいな僕の人生
シリアルナンバー
君に逢いたい
好きになって良かった君へ
君は正しい


サンクチュアリーの七作目:『失われた瞬間を求めて』

失われた瞬間を求めて
幻影
Crucial Moment
君の笑顔は虚飾がないから
純情
この恋はもう終わりにしてしまいたいから
君が緑であの娘が直子で
新しい歌
君は美しい
明日は逢えると願いたいから


サンクチュアリーの八作目:『本命』

本命
メビウス
ショートカット
魚喃キリコの漫画みたいに
今日は逢えると思ってなかった
プリンセス
ノスタルジー
嬉しい音楽が届いた夜には
感情
隙のない君
メランコリックな気分に浸って
敗北と訣別の中から
心変わり
夢の中で流れた歌より


サンクチュアリーの九作目:『スタンディング・フォー・ザ・ネクスト・ジェネレーションズ』

君にロックを救って欲しい
スタンディング・フォー・ザ・ネクスト・ジェネレーションズ
リテラシー
愛の証明
月に一度の君
正し過ぎるのは疲れてしまう
君の存在を侮っていた
落陽
Anyone Can Be Kurt Cobain
君が何とも思ってないって


サンクチュアリーの十作目:『アウフヘーベン』

アウフヘーベン
カタルシス
杏奈
歌にならない恋はいらない?
HEROES
バレンタイン
君の香り
Feelings
デジタルタトゥー
ホワイトデー
美しいものだけが正しい
一番大事なもの


サンクチュアリーの十一作目:『Under the Sun』

Under the Sun
ホライズン
あの娘に逢いたくて
好きだよ?
「逢いたい」と「逢いたくない」の間
空の飛びかた
Distance

実存
レーゾン・デートル
愛していたい
猫背
明日はわからない
Endless Days


サンクチュアリーの十二作目:『憧憬』

憧憬
変わらないもの
生きる歓び
感傷
少年の日の思い出
邂逅
宿命
君の面影
反芻
終焉
反転
幸福


サンクチュアリーの十三作目:『Explosion to the Out』

フィオナ・アップル
追い駆けたい
BAR通い
君を想っていた頃の
そしてまた、ロックンロールが響き渡る
アンビヴァレンス
愛が拡がる
意識の流れ
切ないスパイス
きっとまた逢える
閃光
君でなければ
ずっと優しい君でいてね
一刻一秒
歌に換えても
確かな愛を君に持ちたい


サンクチュアリーの十四作目:『The World's Falling in Love with You』

The World's Falling in Love with You
Memories
Alone Times
Stray Sheep
Invisible Lights
Ideal Girl
My Dreams Live Forever If They Don't Come True
Spectacle
Déraciné
Remember Crying
By Yourself
My Future is Yours
Right Here, Right Now
Shining with You
Over There
True Romances


サンクチュアリーの十五作目:『ユートピア』

ユートピア
フォークロア
Pedantics
エッセンス
旋律
正しい人
エクリチュール
差延
リスタート
杞憂
揺れない心
破動
嫌いになれたら
女神(ミューズ)
逢瀬
ディアローグ
ドラマツルギー
命懸けの跳躍
感嘆
鼓動
夢物語
桃源郷
舞姫
Theme of Love for You
マーメイド
美貌
笑顔がいつも弾ける君
フォトジェニック
New My Radio Star
君の笑顔で世界が輝く
You're My Light Shining White
知的で愛しい君を想って
時代のヒロイン


サンクチュアリーの十六作目:『Breaking Boundaries』

Breaking Boundaries
You Are So Sweet
I Wanna Be By Your Side
There Will Be Love Again
You've Made Me Read The Books
Missions Completed
This Romance Must Go On
Liaison
Can I Stand By You Always Forever?
Live Together