『三四郎』と『それから』~改めて「漱石の意図」等を考える~!! | R.Gallagherの世界一面白いブログ!!

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『三四郎』と『それから』、『門』は夏目漱石の前期三部作とも呼ばれ、それぞれが独立した物語でありながら続編とも読み取れる内容となっている。

『門』については熟知しているとは言えないので今回のブログでは前回に引き続き『三四郎』と『それから』について考えてみたい。

『三四郎』は広田先生の存在を拠点とする明治期の若者達の青春群像劇であるが、丁寧に読み進めればなかなか関係性が進展しない野々宮と美禰子と、その二人の間に紛れ込んでしまった三四郎との三角関係の物語で且つ、野々宮の妹のよし子にも無意識の内に三四郎が惹かれている事も暗示されているテクストとなっている。

結末としては美禰子は野々宮はおろか当然三四郎も選ばずに全く異なる登場人物との結婚という結論を選び取る。

野々宮との関係に割って入った三四郎は美禰子にとっては迷惑な存在でしかなかったのであろうが、そんな三四郎の登場により自身との関係性の進展を鈍らせた野々宮の事も、美禰子にとっては「頼りない男」として映ったのであろう。

恋愛の局面で周囲の視線に気を取られて最も大事な相手との関係性を進展させる事を鈍らせてしまいがちな男性の読者にとっては、この物語は甘苦い青春の物語の象徴として心に残り続けるであろう。

『それから』については以前に「代助は本当に純粋だったのか?」というブログを書いた事も有るが、改めてこの物語を概観してみたい。

この物語の主人公は裕福な実家からの送金を頼りに生きる高等遊民の代助であり、そんな代助の鬼籍に入った学生時代の親友の妹の三千代を、同じく親友であった三千代の夫の平岡から寝取る過程の中で実家との関係が破綻し、高等遊民という立場を捨てて仕事を探しに走らざるを得なくなる事でこの物語は結末を迎える構成となっている。

従来の漱石研究では『それから』の考察に欠かせないクルーシャル・タームは「ニル・アドミラリー」であったとも思うが、要するに代助から見た当時の日本社会は裕福な実家からの送金を頼りに生きられる高等遊民の立場を捨ててまでわざわざ働いて生きるに値しない詰まらない世界であり、実際に代助は実家からの送金を頼りにのらりくらりと生きていた。

しかし学生時代の親友であった平岡との交友の再開の中で、平岡の妻となった三千代とも再会を果たし、代助の中で三千代への想いは日に日に強く増して行き、その想いを実際に行動に移す事で高等遊民としての立場を失う物語となっている。

漱石がこの様なドラマツルギーを選択した理由を考えると、「停滞する社会情勢の中でのらりくらりと生きるのではなく、姦通に手を染めてでも真に生きろ!」とでもいうような単純な意図からではなかったのだろうと思いたい。

しかし、裕福な実家からの送金を頼りに高等遊民として生きる代助が、三千代という存在の中に自身のレーゾン・デートルを見つけ出し、社会通念上の不義に手を染めてでも三千代との姦通を実行に移し、従来の立場を失って職を探しに走る場面で物語が結末を迎える事からも考えられるこのテクストの作者の漱石の意図は多義的であろう。

裕福な環境で取り分け苦労もせずにのらりくらりと退屈に生きるのか?

それとも真に切実な相手との関係を何らかのリスクを冒してでも進める事で「本当の生」を選ぶのか?

この様な単純な二元論を読者に迫る事を本当は漱石は意図していなかったと私は考えるのである。

何故なら当時の漱石は既に「流行作家」として仙人の様な生活と境地を手にしており、わざわざ世間や自身の読者に差し迫った二元論を提示する必要は無かった筈である。

要するに私は、漱石は当時の社会状況の中での若者達の恋愛模様を、複数の若い男女の思惑が入り組んだ状況をこそ描き出す事で、結果としてその恋愛の状況が浮かび上がらせる閉塞した時代の空気に起因する「当時の日本の社会的課題」をも「告発」したかっただけの様にも考えるのである。

私はロラン・バルトの『物語の構造分析』で文学上の価値観が変わった人間であり、その中で提示された「テクスト論」の作法に則れば文学テクストと「作者の意図」を絡めて考えるのは古い事も充分に知ってはいるが、夏目漱石は私の中で五指に入る日本の作家であり、とても大切な存在でもあるので彼の「作品」を考える上では彼の意図をも念頭に置く事をご容赦頂きたい。


【主なお薦めミュージシャンのリスト】

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1.『短編集』として

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・サンデー・モーニング
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・カミング・アウト

2.『ロール・ウィズ・イット』


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ポール・スミス
リーヴァイス
アディダス
Pretty Green
THE NORTH FACE


【恒例附記】

僕がノエル・ギャラガーにスカウトをされて、
プロのシンガーソングライターになれた場合の作品の構想は以下の通りです。


ソロ名義一作目:『モノローグス』
サンクチュアリーの一作目:『The Greatest Hits』

DISC1

1.First Words
2.Morning Light
3.黒いカーディガン
4.振り返ったら悲しくなるから
5.空の下で
6.美しい花
7.輝くために
8.影も視えなくて
9.冷たい女
10.償い
11.命綱
12.空を見上げただけだった
13.どんなことにも
14.奪還
15.生きて行くこと
16.不確かな予感
17.命綱(ストリングス・ヴァージョン)

DISC2

1.愛して下さい
2.ペルソナ
3.Crazy Love Melody
4.死に損ない
5.レクイエム
6.真実?
7.No More Dream
8.奏でるべきもの
9.ランドスケープ
10.ソング・オブ・ヴェスパ
11.光が射して
12.日溜まり
13.未来
14.永遠
15.ずっとそばに
16.オプティミスティック


サンクチュアリーの二作目:『シュトゥルムドゥラング』

1.ディスクール.1
2.ディスクール.2
3.フライング・アウェイ
4.スタンディング・アローン
5.シュトゥルムドゥラング
6.ジークフリート
7.汚れた指
8.エピファニー
9.リフレイン
10.恋は止められない
11.君のせいじゃない
12.ボタン
13.イマジネーション
14.虚勢
15.激情


サンクチュアリーの三作目:『トゥモロー・モーニング、(アイル・ハヴ・ア・フィーリング)ロスト・フォーエヴァー』

1.ありがとう
2.流れの中に
3.君を想って
4.ピュア
5.オーヴァーグラウンド
6.ブラックホール
7.イヴェント・ホライズン
8.ユニヴァース
9.青の座椅子
10.朝顔
11.昼下がりの背徳
12.流れた星が凍った夜に


サンクチュアリーの四作目:『完璧な幸せ』

1.ロックンロール・スター
2.情況
3.話していたい
4.何処にも行かない
5.少しずつ
6.残像
7.行かないで
8.贖罪
9.自由
10.世界の何処かに
11.晩餐
12.完璧な幸せ


サンクチュアリーの五作目:『New Songs』

1.希望の歌
2.生身
3.euphoria
4.朝の光の中で
5.桜
6.心の扉
7.甘い夜
8.君が欲しい
9.愛を求めて
10.君は正しい