音楽談義vol.35 | R.Gallagherの世界一面白いブログ!!

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今晩は。

今回は僕がロックンロールの歴史上で最も好きなバンドのオアシスの代表曲の魅力を改めてご紹介させて頂きたいと思います。

1曲目は“リヴ・フォーエヴァー”です。

ノエル・ギャラガーの見事なまでのソングライティング能力とリアム・ギャラガーの天才的なヴォーカリゼーションが融合したこの曲がオアシス史上で最大の名曲なのは間違いないでしょう。

「永遠に生きてみせよう」と言うある意味では荒唐無稽な願いがポジティヴなポップ・チューンに昇華された時、

ロックンロールの歴史の中でも最大級の名曲が産み落とされました。

今年の『ロッキング・オン』の4月号の名曲百選的な企画記事でも、
僕の事前の予想通りにオアシスのディスコグラフィーからはこの曲が選ばれていました。

オアシスのライヴでは常にハイライトの大合唱となる“ドント・ルック・バック・イン・アンガー”ではなくこの“リヴ・フォーエヴァー”が選ばれた理由はやはり、

ノエルとリアムの化学変化の代表例とも言えるこの曲の存在が尊重されての事でしょう。

ニルヴァーナの“アイ・ヘイト・マイセルフ・アンド・アイ・ウォント・トゥ・ダイ”へのアンチ・ソングとしても書かれたこの曲が、

悲観的な歌詞に轟音のギター・サウンドを乗せるアメリカのグランジ・ロックの旗手であったカート・コバーンの自殺で荒んでいた90年代の洋楽シーンの雰囲気を一変させた功績は改めて強調するまでもありません。

2曲目は“ドント・ルック・バック・イン・アンガー”です。

ジョン・レノンの“イマジン”とポール・マッカートニーの“レット・イット・ビー”を掛け合わせた様なこの超絶の名曲の存在を無くして、

オアシスの長期に亘る栄光は無かったでしょう。

オアシスの歴史の中でも最もビートルズ的なこの曲の歌詞の内容が、「俺がベッドルームから革命を起こすよ」と言う箇所や、

別の曲ですが“サム・マイト・セイ”の「楽園なんて無いって言う奴等がいるけど、それを地獄に住んでいる連中に言ってみろよ」と言う箇所に象徴される様に、

実はジョン・レノンの“レヴォリューション”や“イマジン”に代表される牧歌的な平和思想を刷新するものでもある事も見逃せません。

音楽的な観点から分析するなら、

Aメロとサビのコード進行がほぼ同じであるにも関わらず、

丁寧に紡がれているAメロのメロディー・ラインと、

より壮大に歌い上げられるサビのコントラストがこの曲の肝です。

間奏のギター・ソロも、

ボン・ジョヴィの“オールウェイズ”と同様に“レット・イット・ビー”におけるジョージ・ハリスンのギター・ソロが踏襲されていて、

心に沁みる名演奏です。

個人的にも、

オアシスの“リヴ・フォーエヴァー”や“ホワットエヴァー”や“ワンダーウォール”の域にまでならシンガーソングライターの卵としてノエル・ギャラガーに肉薄出来ていると言う自負はあるのですが、

この“ドント・ルック・バック・イン・アンガー”にも劣らないクオリティーのメロディーを紡げたと言う実感を抱けた経験はまだありません。

この曲のコード進行をそのまま拝借すればそのレヴェルの曲が書けると言う手応えはあるのですが、

それに見合う歌詞を書けずにいます。

それを達成する為には、

人生の伴侶とも呼べる存在に恵まれて、

もっともっと一人の人間として成長しなければと思っています。

余談ですが、吉井和哉さんのカヴァー・アルバムのデラックス盤に、

この曲の日本語カヴァーのライヴ・ヴァージョンが収録されるそうですね。

そのリリースを見越してオリジナル盤の購入を見合わせて正解でした。

デラックス盤のリリースが今から本当に楽しみです(Amazonで予約済みです)。

さて、話が長くなりましたが、

3曲目は“ホワットエヴァー”です。

自由の素晴らしさを壮大に歌い上げるこの名曲の歌詞の締めの部分の、

「何をしても、何を言っても君は全然構わないんだ」と言う箇所が僕は大好きです。

オアシスの曲は殆どどれも大好きですが、

「大切な人に贈りたいオアシスの歌詞」と言う括りならこの曲が一番です。

次に、4曲目は“アイム・アウタ・タイム”です。

リアム・ギャラガーが書いた曲の中では、

恐らくこれが一番でしょう。

クオリティー的にも、

それを知らずに聴けばノエルの曲だろうとオアシスのファンなら誰もが早とちりをするであろう超絶の名曲です。

そして最後は、デビュー・シングルの“スーパーソニック”です。

「I need to be myself(俺は俺なんだ)」と冒頭から高らかに歌われるこの曲の歌詞が、

実は上述の悲観的な歌詞に轟音のギター・サウンドを乗せるグランジ・ロックの旗手であったカート・コバーンの“アイ・ヘイト・マイセルフ・アンド・アイ・ウォント・トゥ・ダイ”を批判的に意識して書かれたものである事は明白でしょう。

それが無意識の内であったのか、

自覚的にであったのかは、

実際にこれを書いたノエル・ギャラガー本人にしか分かりませんが。

いずれにしましても、

この曲は単純なラヴ・ソングや呑気に希望を歌うメッセージ・ソングなどではなく、

鬱屈した日常に苛まれるイギリスのワーキング・クラスの気持ちを代弁したオアシス独特のロック・アンセムの先駆けでした。

まだまだご紹介させて頂きたい名曲は沢山ありますが、

文字数の制限もございますし、

今回はこれぐらいに留めさせて頂きたいと思います。

オアシスをよく御存知ない方は、

是非ともこの5曲からオアシスの音楽を試しにお聴きになってみて下さい。

『タイム・フライズ』と言うベスト盤若しくはPV集なら、

この5曲が全て収録されている筈です。

最後までお読みになって下さいまして、
本当に有り難うございます。

今後とも宜しくお願い致します。

それではまた、
次回の日記にて!!


【恒例附記】

僕がノエル・ギャラガーにスカウトをされて、
プロのシンガーソングライターになれた場合の作品の構想は以下の通りです。


ソロ名義一作目:『モノローグス』
サンクチュアリーの一作目:『The Greatest Hits』

DISC1

1.First Words
2.Morning Light
3.黒いカーディガン
4.振り返ったら悲しくなるから
5.空の下で
6.美しい花
7.輝くために
8.影も視えなくて
9.冷たい女
10.償い
11.命綱
12.空を見上げただけだった
13.どんなことにも
14.奪還
15.生きて行くこと
16.不確かな予感
17.命綱(ストリングス・ヴァージョン)

DISC2

1.愛して下さい
2.ペルソナ
3.Crazy Love Melody
4.死に損ない
5.レクイエム
6.真実?
7.No More Dream
8.奏でるべきもの
9.ランドスケープ
10.ソング・オブ・ヴェスパ
11.光が射して
12.日溜まり
13.未来
14.永遠
15.ずっとそばに
16.オプティミスティック


サンクチュアリーの二作目:『シュトゥルムドゥラング』

1.ディスクール.1
2.ディスクール.2
3.フライング・アウェイ
4.スタンディング・アローン
5.シュトゥルムドゥラング
6.ジークフリート
7.汚れた指
8.リフレイン
9.恋は止められない
10.君のせいじゃない
11.ボタン
12.イマジネーション
13.虚勢
14.激情


サンクチュアリーの三作目:『トゥモロー・モーニング、(アイル・ハヴ・ア・フィーリング)ロスト・フォーエヴァー)』

1.ありがとう
2.流れの中に
3.君を想って
4.ピュア
5.オーヴァーグラウンド
6.ブラックホール
7.イヴェント・ホライズン
8.ユニヴァース
9.青の座椅子
10.朝顔
11.昼下がりの背徳
12.流れた星が凍った夜に


サンクチュアリーの四枚目:『完璧な幸せ』

以下、収録予定曲

ロックンロール・スター
情況
話していたい
何処にも行かない
少しずつ
残像
行かないで
贖罪
自由
世界の何処かに
晩餐
完璧な幸せ

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