音楽談義vol.21 | R.Gallagherの世界一面白いブログ!!

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今晩は。

ロッキング・オンのHPに面白い記事が載っていたので引用させて頂きます。





ノエル・ギャラガー、労働者階級の声を代弁するようなバンドが出てこないと嘆く



2月に新作『チェイシング・イエスタデイ』をリリースするノエル・ギャラガーは、アークティック・モンキーズやカサビアンがワーキング・クラスの後進バンドを触発していないとして、彼らに「ふがいない」と苦言を呈している。

BBCラジオの番組『マスター・テープス』の取材に応えたノエルは、今ではもう労働者階級を代弁するような存在はいなくなったと語っていて、特に音楽業界は中流が支配的になったと語っている。現在のイギリスのシーンは健全かと思うか、あるいはなにかインスピレーションを必要としているのかという問いにノエルは次のように答えている。

「チャートを眺めてみるか、90年代末に起きたことを振り返ってみればよくわかることだよ。あれだけのバンドがトップ10に入ってたんだからね、マニックス、パルプ、ザ・ヴァーヴ、スウェード、ブラーとね。でも、もう今じゃもうそういうバンドは追いやられて、脇に押しやられてるんだ。それから『X・ファクター』とかそういうこともいろいろあって、イギリスから登場した最後の偉大なバンドといったらどれになるのかよくわからないくらいだから。過去10年でたいしたバンドが出てきてないんだよ」

成功と知名度でいえば、ワン・ダイレクションがそれに相当するかもしれないと振られるとノエルは次のように語っている。

「連中はバンドじゃなくて、ただのグループだからね。せいぜい頑張ってもらいたいところだけど。アークティック・モンキーズとカサビアン、10年前といったら、この二つになるけど、そもそもこの二つのバンドはどっちも自分たちに続くバンドを触発できてないんだから、情けないよね。もう労働者階級を代弁する声なんてないってことだし、低所得者向けの住宅から聴こえてくるような感じなんかももうないよね」

「音楽は本当に中流的なものになっちゃってるよ。これが90年代だったら、俺だってバスティルなんてクソミソにやってつけてただろうし、インタヴュー1本だけで完膚なきまでに叩き潰して二度と誰の眼の前にも現れないようにしてやったはずだよ。そんなことは朝飯前だぜ。うちのベーシストがこの辺をうまく言い表してて、つまり、俺たちはいつも『次のバンドはどこからくるんだ?』って口にしてるわけだけど、うちのベーシストの話では『っていうか、バンド云々の前の話だから。やる気のあるやつはどこ行っちゃったんだ?』っていうね」

「俺が駆け出しだった頃は、俺は本当にチャートに入ってすべてをぶっ壊したかったんだ。フィル・コリンズとかウェット・ウェット・ウェットとか、そういうものをすべてお払い箱にしたかったんだよね。もう要らないからって、ああいう80年代のものは賞味期限切れってことでね。でも、今は労働者階級的なものはなにも俺には見えてこないよ。俺にはまったく見えないね」





引用は以上です。


いやあ、ノエル・ギャラガーがついに本音をぶちまけちゃいましたね。

しかし、まさかアークティック・モンキーズの事までをもディスるとは僕も思っていませんでした。

でも、テクスト論的に考えるなら、
決してアークティック・モンキーズは最近のバンドを触発出来ていない訳ではないんですよね。

元々、アークティック・モンキーズの音楽自体が、何処か冷めた抽象的な歌詞と、力強くもお洒落なサウンドに基礎を置いていますから、
つまり、アークティック・モンキーズ自身が、何か強い主張を歌詞に込めるタイプのバンドではありませんから、
結果としてアークティック・モンキーズを聴いて育った今の世代のバンドも、
自ずとそうなってしまうんですよね。

アークティック・モンキーズと最近のバンドの影響関係に比べれば、
セックス・ピストルズやジャムやスミスやストーン・ローゼズ(主張の強い人達ばかりですね。笑)を聴いて育ったノエル・ギャラガーが率いるオアシスの歌詞も含んだ音楽が、
あれだけストレートでダイレクトだったのも頷ける話です。

ストレートでダイレクトなロックンロールの究極の形がオアシスだった訳で、

後続のストロークスやフランツ・フェルディナンドやリトル・バーリーやアークティック・モンキーズはそれとは少し趣向の異なる音楽を模索せざるを得なかった、と主に最近のイギリスのロックンロールの歴史や変遷を読み解くのが正解なのではないでしょうか。

しかし、個人的にはこの記事内ではフィル・コリンズの件が一番読んでいて吹き出してしまいました。

デビュー当初からのノエル・ギャラガーの変わらぬアンチ・フィル・コリンズの姿勢、
とても正しいと思います(笑)。

蛇足ですが、ワン・ダイレクションについて。

ノエル・ギャラガーの言う通りで、
ワン・ダイレクションはアイドル・グループであってギター・バンドではないので、

テイク・ザットとかボーイゾーンとかバックストリート・ボーイズとかと比べられるなら話が分かるのですが、

間違っても「第2のビートルズ」なんかじゃないですよね。

自分達で曲を書いている訳でもないらしいですし。

まあ、ワン・ダイレクションなんて別にもうどうでも良いんですけど(笑)。

最後までお読みになって下さいまして、
本当に有り難うございます。

それではまた、
次回の日記にて!!


【附記】今日は高梨臨さんのお誕生日ですね。

おめでとうございます!!