Sanctuary's Cultural Library!!

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「エンタメと私」

 

 

 

 

 エンタメをエンタメそれ自体として認識しながら受容するようになったのは、寧ろある程度、年齢を重ねた後の事かも知れない。
 

 ポール・ウェラーはジャム時代に“That's Entertainment”を書いてエンターテイメント業界に帯びる悲しみと皮肉を描き出した、と私は長年認識していたのだが、今になってその歌詞を読み込んでみると日常の様々な事象を、あれもこれもエンタメだとやぶれかぶれに列挙しているだけであり、思い込みというのは恐ろしいものである。
 

 中2の頃に父の書斎からビートルズBOXを拝借し、その翌年にオアシスの『モーニング・グローリー』にハマって“Don't Look Back In Anger”のPVに映るノエル・ギャラガーを永遠の憧憬の対象としつつ、長年、日本や欧米の人文学についても親しみ続けて来た私からすると、ロックンロールと、歌詞というものを内包している点に於いて文学と、そしてエンタメという三つの領域は全てが高度に絡み合っており、それぞれが独立した概念やフィールドではあるものの、これらは全て相互に影響を与え合っている存在だと私は思う。
 

 エンタメはエンタメという概念や領域の中で完結しているだけであれば、それは単なる娯楽文化に過ぎないが、音楽や文学といった、異なる様々な別の領域と絶えず影響を与え合っているその相互作用の中で、エンタメも音楽も文学もそれぞれがそれぞれに存在する地平でよりアクチュアリティーや文化的豊饒性を強化し合っているように思う。
 

 このような事を意識しながらエンタメや音楽や文学と対峙をしていると、人間の一生は平均寿命の80年程度ではとても足りないと、私は思うのである。

 

 

(※とある事情で書いた文章です。☺️)