単行本『ペソア詩集』
(海外詩文庫)
フェルナンド・ペソア(著)
澤田 直(訳)
思潮社(出版)
古本
フェルナンド・ペソアの詩については、
ポルトガルの海を詠んで、
とても感銘を受けて、
他の詩も詠んでみたいと思いました。
訳された澤田 直氏が、
ペソアの作品の魅力について、
“”その一句一行が他人の書いたものとは
とうてい思えず、これを書いたのは
自分ではないかという気にさせる点と
不可分である。
ここには自分の話が書かれている。
これは自分と同じだ、
などと思ったことがあったら
ペソア・ウィルスに疑ってみたほうがよい。”
同感です。
この『ペソア詩集』には、
ペソアという名の劇場に
アルベルト・カエイロ、リカルド・レイス
アルヴァロ・デ・カンポスといった
異名者たちが登場します。
これが複数詩人者ペソアの
主要な異名者3名となるわけです。
生前はポルトガル・モダニズムの代表と
評価されていたのですが、
ほぼ無名の存在であったようです。
亡くなってから発見された、
大型の収納箱に残された膨大なテクストにより、
20世紀前半のヨーロッパを代表する
詩人・作家として知られる事になります。
偉大な芸術家に学ぶ事は多いです。
ポルトガルの歴史についても
平行して知りたくなります。
観察力の鋭さに圧倒されながらも
つくづく素晴らしい表現力だと思います。
特にありませんが、
それでも調理方法や
食べ合わせの工夫によって
数段美味しく感じられる事があります。
農家さんに感謝の気持ちを忘れずに。
“風邪の神は膳の下に隠れている。”
食生活を見直して、
美味しく頂く事を心掛けます
海もヨーロッパ大陸の最西端を眺めるのと
穏やかな瀬戸内海を眺めるのは
浮かんで来る言葉も異なるでしょう~。
皆様に素敵な出来事が待っていますように。