天使ママのお腹の中から
 生まれたこどもの話 

その②
幼稚園~小学生の頃





〈おさがり着てます💡男の子みたい
              さぁ、どちらが
                                      私でしょう?〉

おばぁちゃんが家にくると
おばぁちゃんはいつも
一番にタンスの前に立って
上を見上げては何かブツブツ言っていた。
時には泣いていた。

おばぁちゃんはどうして
いつもタンスの前に立つと
泣いているのだろう?
ぶつぶつ言ってるのだろう?

耳を澄ませてみたけど👂
泣きながら、ごにょごにょ
しゃべってるから
何だかよくわからない💦

でも、そこから家族がいる部屋へ戻ると
おばあちゃんは泣いてたことが
わからないようにしていた。

それなら、この事は私だけの
秘密にしておいた方が良さそうなのかな。
言ったらいけないことなのかもしれない。

(家族は祖母の涙を
知っていたのかもしれないけど)

ふと、そんなことを子供ながらに感じとった。


小学校に上がった頃だったかな


お母さんが教えてくれた。

あのね、あなたにもお兄ちゃんがいたのよ。
でもね、幼稚園に入る前に
お空に帰ってしまったの。

やっぱりそうか。
そうだったのか。
私にお兄ちゃんはやっぱりいたんだね!

今、お兄ちゃんがいてくれたら
どんな優しいお兄ちゃんだったのかなぁニコニコ
いろいろあれこれ考えてみても
お兄ちゃんは現れなかった。
→当たり前(笑)

小学校の時、関東大震災の
引き取り訓練の時も探してた!

高学年のところ
でもやっぱりいなかった。

あとは
家族で旅行に行った時
お兄ちゃんを無意識に探していた!
何でかわからないけど

もしかしたら、この中に探したら
いるんじゃないかって。

だって近所も学校にもいないから
と言うことは
滅多に来ないここなら
いるのかも~

誰にも(家族にも)確認することはなかったけど
生きていたら兄と同じくらいの歳の男の子
一人で探してた。

でも見当たらなかった→当たり前や2回目!

探しても見当たらないのかって。

それから大きくなって背が伸びると
タンスの上には
お兄ちゃんの仏壇があるのがわかった。

そうか
おばぁちゃんはお兄ちゃんと
お話してたのか。

いろんな事が繋がってきた気がした。

けれど
お兄ちゃんがいたことを聞いても
なぜ今、兄妹でいられないのか
頭でわかっていても
心が理解ができなかった。
それからずっと。今、この現在も。

母は兄のことを私に伝えた後は
席を切ったように
兄の話をいっぱいしてくれた。
聞かなくても機関銃のように
次から次へと

でも
 
私は会ったことのない
お兄ちゃんの話を聞く
その時間が大好きだった。

私と同じで、ぶどうが好きだった話
お風呂で母の真似をして笑わせてくれた話
一度教えた漢字や英語はすぐに覚えてしまう話などいろいろたくさんしてくれたひらめき電球

ある日、学校できょうだいの話になって
私もお兄ちゃんの話をしてみた。

けれど
なぜか白い眼で見られた。→そう見えた。
遠くからこちらを見ながら
コソコソ話をしている人達もいた。

あれ?
もしかして生きているきょうだいの話は
していいけど

いなくなったきょうだいの話はしてはいけない仕組みでもあるのかな?

帰ってお母さんに聞いてみようと思ったけど
いつもニコニコ顔でお兄ちゃんの話をする
お母さんには結局聞くことが
できませんでした。

母は兄の話をいつでも
たくさんしてくれたけど
父からはほとんど聞いたことがなかった💦

高学年くらいの時くらいからかな?
母に私の産まれた頃から今までを
まとめる授業みたいなのがあって

お母さんに私の小さい頃はどうだったの?
と聞くと

ノエルちゃんはね!
まったく手がかからなくてね!
勝手に一人で遊んでたんだけどね

○くんはね(兄)、、、、。

いつも自然とふたことめには
兄の話をしてきたお母さん。

お母さん
私は今、お兄ちゃんの話じゃなくて
私の話を聞いてるのに
いつもふたこと目には
すぐにお兄ちゃんの話にすりかわった!

その後も
私の小さい頃の話を聞いてるのに
おにいちゃんの話にすりかわるので
それが
すごく嫌になってしまった!

私の話を訊いてるのに!
みたいな感じで。

→今から思うと
目の前にいない兄に対し
マザコンの私は
ヤキモチを
焼いてたのかもしれない。


~思ったより、
たくさん思い出してしまったので
また次に書ける時に書いてみたいと思います~

読んでくれて心から
ありがとうございますクローバー

今日は
兄の誕生日です✨

いなくなった日より産まれた日を
ずっと覚えていたいと思います。

おにい産まれてきてくれてありがとう🍀

逢えなかったけど
兄の存在に心から感謝してます。

ずっと、兄の事は話してはいけない
人生だと思っていたけれど

兄の事、話してもいい
認めてくれる人が現れる
人生だったんだね!

読んでくれた人に
感謝を込めて

ありがとう🍀