重森三玲 北斗七星の庭@ワタリウム美術館(~3/25)
http://www.watarium.co.jp/museumcontents.html
HPより:
岡山県に生まれ、10代からいけ花や茶道に親しんだ重森三玲が、本格的な作庭に取り組んだのは40代に入ってからでした。
1936年からおよそ3年間という驚異的なスピードで400庭以上の古庭園の実測を行い、日本庭園史を一気に体系化、独学で庭を修得しました。
1939年、三玲43歳の東福寺方丈庭園を皮切りに、生涯に約200あまりの庭をデザインしています。
重森三玲が求めてやまなかった日本の美意識の真髄とは、庭に込めた独特の自然観とは、伝統とのたたかいの末生み出した軽やかなデザインの数々。
この展覧会では、近代の作庭家として最も重要な存在であり、同時に最もアヴァンギャルドであると言われる三玲の庭を改めて検証します。
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「庭園というものは地上に描かれた絵画であり、立体的構成を基本とする彫刻だともいえる。」
本展では、作庭家と一言では言い切れない幅広い三玲の魅力に触れることができる。もともと日本画家を目指していたそうだが、若かりし頃の絵画や書、また市松模様の天袋や茶室の照明など、インダストリアルデザイナーとしての側面も持っていた。おまけに生け花にも精通して流派を立ち上げたりも。
また日本各地の庭園を調査した功績も大きい。何よりも作庭をほぼ独学で学んだというのがすごい...言って見ればルネサンス的万能人だったともいえる。
美術館の中に東福寺本坊の庭園『北斗七星の庭』が原寸大で再現されているのは楽しい。現代アートのインスタレーションのような北斗七星の庭を眺めながら、右のガラス窓の向こうには青山の街並みが同時に目に入るのはなかなかスリリングだった。
三玲が影響を受けた風景や庭園が映像で紹介されていたが、中でも三玲の原風景と言われる故郷岡山の鋭く切り立つ岩山、豪渓と、阿波国分寺庭園には圧倒された。荒々しい自然のパワーが満ち溢れたような空間。三玲の庭はデザイン感あふれるモダンな作風が有名だが、荒々しい波しぶきのような庭も多く作っている。島根県の小河邸庭園もそうした雰囲気が濃厚な庭だったが、ここは先代の小河氏が三玲の才能に惚れ込んで、茶室や庭のトータルデザインを依頼して作られたのだという。今も二代目の方が大事に維持されているが、インタビュー映像では、三玲の庭は疲れるので樹木を植えて中和させた、というようなことも語られていたのが興味深い。確かにエネルギーが渦巻いているような石の眺めだった...(笑)
3Fフロアでは壁三面のスクリーンで三玲の庭の映像が紹介。中央が鑑賞するための階段になっていて、そこに市松模様のクッションが並べられていた。庭を眺めながら自分も庭の一部になっているような気分ww
本展中、いろいろと面白そうなイベントがあったがどれも参加できなかったのが残念だった...
京都の重森三玲邸にもずっと行きたいと思いつつ、事前予約がめんどうで未だに訪れていない。次の帰省時のTo Doリストに必ずいれておこうと思った次第であります。

