シルヴィ・ギエム・オン・ステージ2011:HOPE JAPAN TOUR Aプロ  | Art and The City

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アートホリック(中毒)なcatnoelのつれづれ日記

シルヴィ・ギエム・オン・ステージAプロ最終日に行ってきました。


Aプロ(愛の物語)は今までに何度も見たことある演目ばかりなので当初は行かないつもりだったのですが、今回のHOPE JAPAN ツアーは全てを見るのがギエム様への感謝の証である、と思ってやはり見に行くことにしたのであります。

結果、やはり見てよかった。マノン寝室では初めから終わりまで、ずっと泣きながら見ていました。この幸福感あふれるPDDがあって、この後の悲劇的終末が際立つという図式はロミジュリと一緒。やはり何度見てもマクミランは天才だと思うし、ギエム様のこんな笑顔でのPDDは久しぶりと思うと感無量なのであった。ムッルも素敵でした。しかしこんなのを見てしまうと、またギエム様のマノン全幕が見たいという渇望感が湧き出すではないか...ルグリ先生もルグリガラでデグリューを踊っていたのを思い出し、二人の奇跡の共演がマノンで実現しないものだろうかなどという夢を抱いてしまう。もしそんな舞台が実現したら、すべてを投げ出して見に行くことを誓います(<誓ってどうする)


「田園の出来事」はまるで詩の視覚化のようだった。実は今までこの演目は苦手だったのだが、それは私の中ではギエム様による最先端モダンand/or マクミラン的ドラマティックという2極を偏愛していたからだった(というのも今回認識したのだが)。よってこういうレトロな心理描写バレエは何もギエム様が踊る必要ないのでは、とうっすら思っていたのである。でもそれは私の見る目が浅かったということをまざまざと感じたのだった。私自身が年齢を重ねたということもあるだろうが、ギエム様自身の円熟が増したというのもあるだろう。一挙一動でナターリアの心理が痛いほどつたわり、最後、ベリアエフが去った後に一人たたずむ表情には泣けた。ダウエル氏の共演
も感慨深いものが。この作品の初演キャストであったダウエル氏からギエム様へ、確実にアシュトンのエッセンスは伝えられているのだと感じられた。


「白の組曲」と「スプリング・アンド・フォール」の感想は割愛します(爆)吉岡さんは素敵だったが、マノンを頭の中で反芻しているうちに終わってしまったし...


次はBプロでその後全国ツアーというハードスケジュールに頭が下がる。どうかお疲れが出ませんように...


シルヴィ・ギエム・オン・ステージ2011 
HOPE JAPAN TOUR Aプロ

10月26日(水) 6:30p.m. 東京文化会館

【第1部】

「白の組曲」
シエスト: 乾友子、高木綾、渡辺理恵
テーム・ヴァリエ(パ・ド・トロワ): 奈良春夏、木村和夫、柄本弾
セレナード:小出領子
プレスト(パ・ド・サンク):岸本夏未、高橋竜太、小笠原亮、長瀬直義、宮本祐宜
シガレット:田中結子
マズルカ: 後藤晴雄
アダージュ(パ・ド・ドゥ):上野水香、柄本弾
フルート: 西村真由美
東京バレエ団

「マノン」より第一幕(寝室)のパ・ド・ドゥ
シルヴィ・ギエム、マッシモ・ムッル

「スプリング・アンド・フォール」よりパ・ド・ドゥ
吉岡美佳、高岸直樹

【休 憩】

―第2部―

「田園の出来事」
ナターリヤ:シルヴィ・ギエム
ベリヤエフ(家庭教師):マッシモ・ムッル
ラキティン:後藤晴雄
ヴェラ(養女):小出領子
コーリア(息子): 松下裕次
イスライエフ:アンソニー・ダウエル
カーチャ(メイド):奈良春夏
マトヴェイ(従僕):永田雄大

指揮: アレクサンダー・イングラム
ピアノ: ケイト・シップウェイ
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

◆上演時間◆

第1幕 18:30 - 19:40
休憩  20分
第2幕 20:00 - 20:50