3連休も暑かったですね。

今年の夏は例年になく長丁場の夏になりそうです。

いつもよりペースを落とし、無理せず行きましょう。

事故から4カ月も過ぎましたが、まだノエルの今後をどうしようか、

日々頭を痛めている状況が続いております。

ノエルの様な中小零細店舗の補償の内容も今月中には出てくるよ

うなので、その内容から今後の行く末を出来るだけ判断したいと考

えております。


ですが、自宅(広野町)にはもう戻れないと判断していますので、

自宅と店舗のダブルでのコスト負担は思った以上にきついと考え

ています。


さて先週から問題になっている福島県のセシウム牛の問題が拡がり

を見せていますが、私の身内にも肉牛で生計を立てている県内の

伯父がおりますので非常に気がかりです。


先程のニュースでは全頭検査は検討予定で、近日中での実施には消

極的の様ですが、とりあえず福島県内牛の出荷停止のようですね。


初めから全頭検査をしていればすっきりするのに何故なのでしょう?


ここからはあくまでも個人的な見解ですが、あえて公のブログの場を

使って表現させて頂きます。(表現の自由???)


なぜ全頭検査をしないか。それは費用が掛かるからです。福島県産

牛をすべて検査し、基準外のものを東電や国が買取したら、いくらの

費用が必要でしょうか?

検査1回数万円、そして基準を超えるものは買取、いつまで続くかも

わかりません。

とりあえず怪しいものは合格で、誰かの内部被曝が確認されてから

再度出荷停止のお粗末です。風評なんて治まるはずがありません。

結果的に後々の福島県産牛肉の立ち直りも遅れてしまうと思います。


福島市内の高汚染地域の子供たちへの対応も、広野町の難題であ

る緊急時避難準備地域の早期解除も同様で、補償金額を圧縮する

ための策としか私には思えません。


年明け後になるかもしれませんが、20km県内も放射線量は高いで

しょうが、一部避難地域の解除になると私は思います。

東電と国にとって最良の結果ではないでしょうか?

20km圏内の買取国有化では補償金額も格段に違います。

戻りたいお年寄りはそれでもよいと思います。いやそれが最善では?

と思います。ですが補償は別の話です。


チェルノブイリでも同様ですが、とにかく国は被害を過少に見せたい

のです。(ロシアは共産国で情報公開では問題がありましたが、今の

日本の状況より真摯に思えてなりません。)

4年後や20年後に出る”かも”しれない健康被害の”予防”の為の補

償金額は莫大です。国は予防費用より今後確実に出るであろう健康

被害者に直接賠償した方が割安と判断しているのでしょうないでしょ

うか?福島県内には世界有数の放射線被害の専門病院も出来る様

です。

国は福島県民に健康被害者は救済します、でも一番厄介な予防費

用は払えませんと言っている様に思います。小児がんや十数年後に

成人間近い子供たちが、一度がんになれば一生が台無しです。

もしそうなら許せませんよね!

国の第一の役目は「国民の生命と財産を守る」ものだと考えていま

したが、今は経済の道理しか頭にないようです。


あくまで例えですが、1000人に3人健康被害なると仮定して、被害

者を2人もしくは1人に減らすために1000人全員に予防処置(避難、

疎開、出荷制限)をしたくないのです。

3人被害が出ても、因果関係がはっきりするのは、もっと少ない2人、

1人なのかもしれません。医学的証明は水俣や肝炎訴訟、薬害エイ

ズ等々でお分かりのように非常に難儀で時間を必要とします。

そして肝炎訴訟では、重症でも3600万円???位だったか思います。


計算してみましょう!

前者は1000人×予防費用100万円/人(いや!それ以上)で10億円で

すが、後者は成り行き任せで重症化して1000人中3人の重症者に対し

補償金額3600万円で1億800万円です。

経済道理上では後者ですよね。

それが今の政権のホンネではないのでしょうか?


私が言いたいのは、今の政府のいう安全宣言や、根拠も薄い避難解除

等々これから国は進めていくでしょう。でもそれは福島県民の健康を最

優先するわけでなく経済道理上でのみで判断された結果かも?

皆さん、もっと厳しい視線で監視し、確認することが必要です。

私はそう思います。


話は変わりますが、もっと福島県民は怒ってよいはずです。そうするべき

です。日本人はあまりに怒ること、表現することを忘れています。そうしな

いと世界標準の放射線被害が日本だけ過少評価され、福島県民の生命

と財産がジワジワと侵されていくのだと思います。


この記事が少しでも自らが考えるきっかけになって頂ければ幸いです。


あと東電への思いはいろいろとありますが、一東電社員の方を中傷する

つもりは全くございません。学生時代の友人や子供の接点でお世話に

なっている東電社員の方々には、逆に同情致します。でも組織は別物

です。その辺の切り分けは大人で在りたいと思います。


だいぶ長くなったので、この辺で終わりと致します。

長文及び乱文で読みづらい中、最後まで読んで頂きありがとうござい

ました。


ノエルヘアー 岩瀬治良