平間駅の予防歯科 ワコ歯科・矯正歯科クリニック 川崎市中原区

平間駅の予防歯科 ワコ歯科・矯正歯科クリニック 川崎市中原区

予防歯科と、なるべく削らない、抜かない歯科治療を目指し、日々アレコレ考える横浜の歯科医師のひとりごとです。

 歯科医院は、歯を削ったり抜いたりする場所ではありません!
 虫歯や歯周病にならないように、進行しないように定期的にチェックに行き、セルフケアの教育を受ける場所です。
 痛いのが嫌い、歯医者が嫌いな人の為の予防歯科情報を提供します。


ワコ歯科のサイトはこちら
http://wakodental.com/

予約は044-201-9431(09:00~21:00)水日祝休み 
Facebookは「長崎 祥吾」で検索。

JR南武線平間駅徒歩30秒、ワコ歯科・矯正歯科クリニック院長の長崎です。

 

セルフケア指導で気をつけていることがあります

 

✖️適切な知識を与える

○「言い訳」を聞き、否定せず受け止める

 

「フッ素を日常的に使う」「歯を磨く」「甘いものは程々に」という知識自体は、ほぼ全ての患者さんが持っています

 

適切なセルフケアや生活習慣ができないのは、知識の不足ではなく

患者さんが置かれた社会的な状況によるものが大半だ、と思います

 

社会的な状況とは

・介護で忙しい

・仕事で(略

・子供の進路問題

・嫁姑

・推しのアイドルが不祥事で引退

 

後は単に「めんどくさい」もあるかもしれません

 

昔は私も

「健康絶対主義」

的な価値観で、患者さんが適切なセルフケアや生活習慣ができていない言い訳を一切聞き取りしませんでした。

 

「無知蒙昧な患者を、正しい知識を持つ歯科医師たる私が導いてやらねばならぬ!」

とまあ、思い上がった考えで指導していました。

 

結果どうなったか?

 

✖️健康への意識が高い患者がメンテに殺到

○クリニックに誰も来なくなった

 

です(^◇^;)

 

何事も正論で逃げ道を塞がれたら、嘘をつくか来なくなるしかなくなるんです…

 

現在は、患者さんのセルフケアや生活習慣を聞き取る際には前置きとして

 

「説教はしませんので、正直に答えてください。あなたのできていない部分がわかれば、定期健診時にお掃除やフッ素を塗る等のサポートができます」

 

と、患者さんに逃げ道を与えています。

 

んで、正直にできていないことを答えてくれた患者さんには、説教ではなく「正直に答えてくれてありがとうございます」と、まず一旦受け止めるようにしています。

 

教育(説教?)による行動変容が理想ではありますが、まずは歯科医院への定期的な来院をしてもらうことが前提です。患者さんの口腔内の健康的にも、歯科医院の経営的にも。

 

「患者さんの言い訳を受け止める」

 

ようにしてから、定期健診の中断率は減りました。

JR南武線平間駅徒歩30秒、ワコ歯科・矯正歯科クリニック院長の長崎です。

 

日本ヘルスケア歯科学会の会報(145号)で、凄く良いことが書いていました。

 

ざっくりまとめると

 

「患者さんは、個々の健康観や人生観がある。たとえ良かれと思っても、歯科医師、歯科衛生士の『健康絶対主義』を押し付けてはいけない」

 

という主張です

 

歯科医院に来院される患者さんは、何らかの困りごとや悩みがあり、それを何とかして欲しくて治療あるいは定期検診で来院されます。

 

ただ、それらをなんとかしたいというやる気は患者さんにより大きく異なりますし、やる気のなさを説教してもやる気が出るというもんではないです。

 

不健康な生活習慣があればそれを変えてもらうのが理想です。

 

例えば、毎日2回歯を磨くのが理想ですが、1回磨くのが精一杯という患者さんがいたとします。

 

「なんで2回磨かないんですか!健康になりたくないんですか!」

 

と説教したところで、できないものはできないんです。

 

患者さんは仕事や介護や遊びやスマホいじりで忙しいのです。

 

歯科医師、歯科衛生士からすれば、1日2回歯を磨くことは最低限のやるべきことです。

 

仕事も介護も遊びもスマホいじりも、1日2回の歯磨きをまずやってから、というのが「健康絶対主義」の価値観からは当然となります。

 

「健康絶対主義」の価値観からは、それに反する患者さんの行動はついつい否定したくなります。

 

しかし、患者さんにも大事にしている価値観や優先順位があり、それを頭ごなしに否定されると(その場では言い返せなくても)ムッとします

 

そうなると、良かれと思った指導を行っても、次からは嘘をつくようになるか、来なくなるかのどっちかです。

 

私は、患者さんが歯科医師・歯科衛生士から見て望ましくない生活習慣であったとしても、まずは

 

「なるほど。そうなんですね」

 

と、患者さんの価値観をまず肯定するようにしています。

 

歯科医師としては少数派の対応かもしれませんが、今回のヘルスケア歯科学会会報で、同じような意見を持った歯科衛生士さんがいることが嬉しかったです。

 

健康は大事ですが、患者さんの価値観を尊重することも大事だ、と思います。

 

その上で「1日に1回しか歯を磨けないなら、定期健診に来てくれれば歯のお掃除等のサポートを受けられますが、どうでしょう?」という感じで、患者さんが受け入れやすい提案をしていくようにしています。

Q歯周病は治るのか?

Aそもそも歯周病は治らない。

セルフケアと体調管理とプロケアでコントロールを続けるしかない。

定期的な歯科健診を受けましょう。

JR南武線平間駅徒歩30秒、ワコ歯科・矯正歯科クリニック院長の長崎です。

 

>日本ヘルスケア歯科学会、ヘルスケアミーティング2023のポスター発表作成完了。

 

印刷は1週間前に出せばいいので、それまで何か思いついたら追加。

去年に続き、フッ素関係の一発ネタ

他の先生方は真面目な予防歯科の発表をして頂けますので歯科医師、歯科衛生士の方ご参加を

 

https://healthcare.gr.jp/?p=21995

 

 

画像

 

JR南武線平間駅徒歩30秒、ワコ歯科・矯正歯科クリニック院長の長崎です。

 

風船にカメラを付けて飛ばし、宇宙を撮影している岩谷圭介さん。

「宇宙を撮りたい、風船で」

「風船で宇宙を見たい」

著書二冊を読みました。すごく面白かったです。

 

今は、風船に人を乗せて宇宙(の近く)まで飛ばすプロジェクトをやっているとのこと。

 

 

>夏休みに肋間神経痛を患い、患者さんの気持ちに思いを馳せる(院長 長崎)

 

JR南武線平間駅徒歩30秒、ワコ歯科・矯正歯科クリニックの長崎です。

8/9(水)~13(日)まで夏休みでしたが、持病の肋間神経痛で4日間寝込んでいました。肋間神経痛は死ぬような病気ではないのですが、とにかく痛いのです。

 

原因は様々ですが、私の場合

・姿勢が悪い

・運動不足

・運動のやり過ぎ

この3つが引き金になることが多いようです。

 

また、調べても「~さえすれば治る」というものはなく、あえて言うなら日々の生活習慣(姿勢、適度な運動)の積み重ねで予防するしかない…といった所のようです。

 

虫歯、歯周病予防も同じです。まずは定期健診の継続と、その人のリスクに合わせたセルフケアや生活習慣のアドバイスを行っています。

 

患者さんからよく

「もっと簡単なのないの?サプリ飲むだけで虫歯・歯周病予防とか」

と聞かれます。その度に

「そんなものがあれば、とっくの昔に歯科医院で出してます」

と答えていますが、自分が痛みを抱えた患者の立場になると、毎日姿勢に気をつけて適度な運動をというのはすごく面倒に感じます。

 

サプリを飲むだけとか、一日5分のなんとか体操だけで予防や治療ができないかなとついつい考えてしまいます。

 

患者さんの「面倒」という気持ちがわかった夏休みでした。

JR南武線平間駅徒歩30秒、ワコ歯科・矯正歯科クリニック。

 

>治せる?治せない?摂食嚥下障害への視点と対応 を読みました(院長 長崎)

介護寄りの本。

ざっくりまとめると

・口から食べれた方が良いよね。

・でも、老化諸々で限度はあるから、最後は「やるだけのことはやった。いい死に方だった」と見送れるよう(なるべく)頑張るとともに、受け入れることも大事だよね。

という内容です。

考え方はすごく参考になりました。今後の患者さんへの説明に活かします。

JR南武線平間駅徒歩30秒、ワコ歯科・矯正歯科クリニック院長の長崎です。

 

>あなたの歯科医院に障害のある患者さんが来院したら?を読みました。

 

 

ワコ歯科は障害者歯科(知的障害、発達障害、その他の障害)ではありませんが、可能な範囲での受け入れを行っています。

 

障害のある方のお口のことでわからないこと、心配なことがありましたら、まずはご相談ください。

JR南武線平間駅徒歩30秒、ワコ歯科・矯正歯科クリニック院長の長崎です。

 

>削るう蝕 削らないう蝕再読(院長 長崎)

 

 

何度も読み返している本です。ざっくりまとめると

 

・削るべき虫歯と、削らなくてもいい虫歯がある

 

・削らなくてもいい虫歯を削ってしまうと、再治療を繰り返すことになり歯の寿命を縮めてしまう

 

・両者を見分けるのは難しいが、定期健診により時間をかけて観察ができる

 

・また、定期健診により患者のセルフケアや生活習慣を継続して指導やフッ素塗布等のサポートが受けられる。

 

結論:歯を(なるべく)削らない為には、定期健診を受けるのがよい。

 

補足:歯を削る基準は歯科医師によって異なる。あなたが歯をなるべく削りたくないのであれば、同じ方針の歯科医師を探す方がよい。

という感じです。

 

自分の歯を守るために、定期的な歯科健診を受けましょう。

JR南武線平間駅徒歩30秒、ワコ歯科・矯正歯科クリニック院長の長崎です。

 

>虫歯は(フッ素等により)止まる(こともある)から、削る必要はない(こともある)(院長 長崎)

エビデンスに基づくう蝕予防と管理 ライフステージ別のカリエスリスク評価と対応を読みました。

ざっくりまとめると

・虫歯は(フッ素等により)止まる(こともある)。

・できてしまった虫歯を削って詰めることよりも「なぜ虫歯になってしまったのか」「今後セルフケアや生活習慣や、歯科医院でのサポートの受け方をどう改善すれば、虫歯の進行や再発を防げるか」を考え、可能な範囲で実践することが大事。

という内容でした。

ほぼ今のワコ歯科で実践している内容でした。さて、この内容をいかにわかりやすく患者さんに伝え、定期健診の継続につなげていくかです。