平間駅の予防歯科 ワコ歯科・矯正歯科クリニック 川崎市中原区

平間駅の予防歯科 ワコ歯科・矯正歯科クリニック 川崎市中原区

予防歯科と、なるべく削らない、抜かない歯科治療を目指し、日々アレコレ考える横浜の歯科医師のひとりごとです。

 歯科医院は、歯を削ったり抜いたりする場所ではありません!
 虫歯や歯周病にならないように、進行しないように定期的にチェックに行き、セルフケアの教育を受ける場所です。
 痛いのが嫌い、歯医者が嫌いな人の為の予防歯科情報を提供します。


ワコ歯科のサイトはこちら
http://wakodental.com/

予約は044-201-9431(09:00~21:00)水日祝休み 
Facebookは「長崎 祥吾」で検索。

JR南武線平間駅、徒歩30秒。ワコ歯科・矯正歯科クリニック院長の長崎です。

 

>予防歯科は普通の歯科と違う?違わない?(院長 長崎)

 

DHstyle2023年6月号の記事です。

>家がシロアリに食べられているのに、シロアリを駆除せず、傷んでしまった木材の修繕だけを希望する人はいない

 

本文はこう続きます

 

>予防歯科の目的は、う蝕や歯周病が発症・再発・進行しないようコントロールすることです

>このような視点は本来、予防歯科特有のものではなく、すべての歯科医院、歯科医療従事者に必要です

>「治療」と「予防」のように線引されるものではなく、全ての「歯科医療」の基盤に、予防的観点、すなわち原因へのアプローチが含まれるべき

 

私の考えと同じです。

 

世間的に通りがいいので「予防歯科」という名前を使ってはいますが、本来「治療」と「予防」は切り離せるものではない、筈です。

 

将来的には、社会全体の認識として「歯科医院は、治療と予防の両方をやるところ」となってくれればいいな、と思っています。

JR南武線平間駅徒歩30秒、ワコ歯科・矯正歯科クリニック院長の長崎です。

コロナワクチン6回目接種しました。

今後医療従事者はいつまで接種を繰り返すことが推奨されるのか?
また、接種間隔はどの程度のなるのか?

調べてもはっきりとしたことはまだ決まっていないようですが、状況を見ながら接種しようと思っています。

JR南武線平間駅徒歩30秒、ワコ歯科・矯正歯科クリニック院長の長崎です。

 

日本歯科先端技術研究所学術会誌に、ワコ歯科の記事を書きました。

 

フッ素(フッ化物)による虫歯予防の啓発です。

 

フッ素さえ使えば虫歯にならない…訳ではありませんが、フッ素を全く使わずに虫歯予防を行うのは極めて困難だと思います。

 

 

 

 

 

JR南武線平間駅徒歩30秒、ワコ歯科・矯正歯科クリニック院長の長崎です。

医療現場の行動経済学 患者に『エビデンスに基づいた正しい(と思われる)選択をさせるにはどうすればいいのか?』という本

 

すごく面白く読めたが、その一方で「正しい(と思われる)選択」があるなら、それだけ提示して「貴方の愚行権も認めます」と言ってあげた方がわかりやすいのでは?

 

医療者側が『エビデンスに基づいた正しい(と思われる)選択』と、それ以外の無数の選択肢をあたかも並列の選択のように言うから、患者は混乱してしまうのではないのか? そうなると、(現在の価値観ではあまり良くないとされている)パターナリズムになってしまうが…

 

ネットの情報に溺れて「選択肢が多すぎて選べない」状態になっている患者さんを見ると 「人によっては、パターナリズムもありなのではないか?」 と思えてくる。

 

私は患者さんに治療法(或いは進行抑制)を提示するときは、なるべく2つから選んでもらう。せいぜい3つ。 小学校4年生でも理解できるような、わかりやすい説明を心がけている。

 

その上で 「現状維持」 の選択肢もありですよと付け加える。ただし、必ず定期的な歯科健診を受けてくださいという条件付きで。

 

 歯科の二大疾患(虫歯、歯周病)は、セルフケアや生活習慣、プロケアにより進行速度が大きく変わり(概ね)命には関わらないから取れる方法だ(と思う)。

 

患者に「エビデンスに基づいた正しい(と思われる)選択」をしてもらうには、早い段階で患者の社会的に置かれた状態や価値観を聞き取り、どのようなところで迷う(と思われる)のかをあらかじめ把握しておくしかない

 

幸い、虫歯や歯周病は概ねゆっくり進んでいくので、定期健診に来ていればそれが可能

 

最終的には歯科医師、歯科衛生士の価値観を押し付けず、患者の(医療者側から見た)愚行権を認める…くらいが落とし所なのかな。

 

JR南武線平間駅徒歩30秒、ワコ歯科・矯正歯科クリニック院長の長崎です。

 

定期健診の患者さんには、(なるべく)毎回フロス、歯間ブラシ、フッ素うがい、高濃度フッ素配合歯磨き粉の使用状況を確認しています。 目的は

✕説教して行動変容

○リスクを自覚してもらう。できないなら無理強いはせず「サポートしますのでせめて定期健診だけは続けましょうね」と促すことです。

個人的な意見ですが…

患者さんが歯間ブラシやフッ素入り歯磨き粉等の適切なセルフケアを行わないのは…

 

✕正しい知識がないから。歯科医師、歯科衛生士が教育・指導することで行動変容可能

○?知ってるよ!TVやネットでも書いてたから!でも、面倒なんだよ!やりたくないんだよ!

 

辺りだと思っています。

 

ではどうすればいいか? しつこく教育・指導を繰り返せばもしかしたら行動変容が起こる…かもしれないですが、大半の患者さんは 「説教ウザい」 「やらなきゃいけないことはわかってるけど、めんどくさい。毎回言い訳するのも辛い…」 となって、来なくなるか嘘をつくようになるかになるのでは?

 

私は患者さんによって言うことを変えますが、概ねの場合は

 

✕セルフケアをちゃんとしない、行動変容が起こらないのは甘え

○?しゃーない。めんどうなものはめんどうなんだから。 でも、ともかく定期健診にさえ来てくれれば、プロケアなりフッ素塗布なりのサポートができる。来なくなるよりマシでは?

といった感じのことを患者さんにも正直に伝えています。

このやり方が正しいのかはわかりませんが、初診で多くの患者さんが 「定期的に歯医者さんに行かなきゃとは思っていたんですが…なかなか行けなくて…ごめんなさい」 的な事を言う事を踏まえると、敷居の低い歯科医院としての価値はある…のかもしれません。

多くの人にとって歯科医院は ・なるべくなら定期的に通った方が良い という認識はある、と思います。

ではなぜ定期健診に通う人が多くないのか?

(また)個人的な意見ですが…

・困っていない歯まで削られる

・麻酔注射も、歯のお掃除も痛い

・説教される

 

この3点に集約されるのかな、と思います。(歯科医師、歯科衛生士側にも言い分は山ほどあるでしょうが…)

少なくとも「説教される」(と患者さんが思い込んでいる)ことだけでも無くせば、もうちょい定期健診を受ける人が増えるんじゃないでしょうか。

お金払って説教受けるのを望む人は、特殊な性癖の人だけです…

 

 

発達障害&グレーゾーン子育てから生まれた伝わる!声かけ変換読了

 


患者さんへの指導、教育に役立つかもと思って購入したが 「自分が子供の頃(今でも…)受けた配慮に満ちた声かけ」 がありすぎて申し訳なく…

「自覚のない変人」から「自覚のある変人」になっただけでもヨシ…なのか?

患者さんに対してのセルフケア、生活習慣の指導(声かけ)の目的を考える

指導(声かけ)が行動変容に繋がれば理想的だが、例えそうならなくても「患者さんのことを大事に思っていますよ」という気持ちが伝わるだけでもいいのかな…と思う。

そうすれば、少なくとも定期健診には通ってくれる…筈

マンガでわかる!認知症の人が見ている世界2読了 凄く面白かった。

 

全てのお年寄りの問題行動が認知症の現れ…という訳ではないが、知っておくことで(ある程度)優しく接することができるようになる…かもしれない。

 

まだ認知症ではない(と自分では思っている)人にも、ぜひ読んでほしい。

 

スラム街で公衆衛生を想う。

 

JR南武線平間駅徒歩30秒、ワコ歯科・矯正歯科クリニック院長の長崎です。

とある用事で妻と横浜寿町へ。

定額宿泊所、罵声を浴びせてくる浮浪者、『不法投棄禁止』の看板の横にうず高く積み上げられた粗大ごみやその他のゴミ…

こーゆう所の住民に「フッ素入り歯磨き粉を適切に使いましょう」という指導が聞き入れてもらえるか?

「虫歯の敵は幾万ありとても 世界の常識、水道水フッ素化が遅れた訳とその解決策」では、山下文夫(故人)先生が予防歯科の神様熊谷崇先生に対して「クリニックに来る金持ち向けの予防だけやって、公衆衛生の観点が全くない」と罵詈雑言を浴びせている。

では、公衆衛生の観点とはなにか?

wikiには公衆衛生は「集団の健康の分析に基づく地域全体の健康への脅威を扱う」とある。

個人的には「その地域に住む人達が、お金持ちから低所得、高学歴から低学歴まで、その収入や社会階層に関わらず健康を維持できる環境を整えること」と理解しています。

歯科医院でセルフケアや生活習慣の指導を行うのは、正しい。

 

しかし、低学歴、低所得で「健康に気を使うお金や時間、その他諸々の余力がない」「自己肯定感が著しく低く、指導を受けると否定された(怒られた)という風にしか受け止められない」人への指導は難しいです…

 

山下文夫先生(故人)は著書の中で

「フロリデーション(水道水フッ素添加)であれば、そもそも歯科医院に来ない、虫歯リスクが極めて高い社会階層の人も虫歯予防になる」

と主張し、定期的な来院で予防歯科を進める熊谷崇先生を口汚く罵倒しています(^_^;)

 

日教組等の抗議を恐れてフロリデーションに及び腰の国や県のお偉いさんも同様に罵倒しています(^_^;)

 

ここまで「反対派を敵認定」すると、さぞ生きづらいのではと心配になりますが、各方面からの情報によると、大病で死期を悟って「もう怖いもんなぞ無い!」という心境でこの本を書かれたっぽいです

 

話を公衆衛生に戻します。

 

虫歯予防の指導を受け入れられる、適切なセルフケアや生活習慣の指導を受け入れられない層もいて、そーゆう層の人ほど歯のトラブルで苦しみ、医療費を食い潰している(言い方!)訳です。

 

自己責任とバッサリ切るのではなく、フロリデーション(水道水へのフッ素添加)であれば、そーゆう層の人でも虫歯リスクが減らせる、というのがこの本の大まかな主張です。 私も同意です。

 

また、スラムの住民程でなくても

 

「ある程度の教育程度と収入はあるが、家庭でのフッ素入り歯磨き等のセルフケア、生活習慣の改善ができる程ではない」

 

という、いわば「半端な層」に対しても、多分フロリデーション(水道水フッ素添加)による虫歯予防は極めて効果が高い、と思います。

 

実際には、日教組等の抵抗勢力や、諸々の事情により日本でフロリデーション(水道水フッ素添加)を行うのは、多分私が生きているうちには不可能だと半ば諦めています

 

ただ、フッ素による虫歯予防を言い続けることで、多少は高濃度フッ素入り歯磨き粉等を適切に使う人が増えてくれる…かもしれません

 

公衆衛生的な面を抜きにしても、歯科診療所がある地区や患者さんの層により、そのクリニックの治療や予防の方針は当然変わってきます。

 

つまり、セレブ層御用達の歯科医院と、これまで歯を磨いたこともないような高齢者ばかり来る歯科医院では、考え方や患者対応が同じでいいわけはありません。

 

川崎市幸区にあるワコ歯科には、概ね中流層~生活保護世帯までが来院します

 

初診時に「貴方の最終学歴と年収は?」と聞く…訳にはいかないので、立ち振舞いやお口の中の状態、また本人の価値観を会話の中で汲み取って、その人が受け入れられるであろうセルフケア、生活習慣の指導、治療を行っています

いつもうまくいく訳ではありませんが 「人を見てものを言う」 事を意識してから、定期健診の継続率は上がりました。まあ、これでいいのかな…