あたしゃね、根が暗いんですよ根が
ほんとに根っこの方が
なんならユキの方がよっぽど明るいし前向きだし家で超うるさい

そんな私も子供の頃は歌とお芝居が好きで
恐れを知らないお調子者キッズだった

ミュージカルしたり、思い出作りにバンドしたり
でも大人になるにつれ自分の天井が見えてきて
天井がこわいからその前に決めちゃうんだよ、限界

しばらく無だった期間を経て
天井まだ遠いよ、まだいけるって自分を騙してこれでお金を稼ぎたいと思えるまで自分を誑かすことに成功
ユキちゃん進学に合わせて上京にも成功


でも女優で生活できるようになるには良くも悪くも真面目すぎて
こんなクソほどハードな夢なら芝居も歌もやりたいこと全部ぶつけられる職業に当たって砕けよう
そう何かが切れたのどかさんは、年齢的には遅すぎたけど声優の門を叩く
養成所の中では仕事ももらえた方だったけど、生活できるようになるとは到底思えなかった
そんな時突如として第三の門が現れる
それがプロレスへの道

舞台で主人公を演じたことは無いし、不思議とやりたいとも思わなかった
ただいつもなりたかったのは主人公の隣で物語を進める人
日常生活の中でもふと思い出してしまうような
見た人(主人公)の明日に影響を与えるものになりたかった

あずささんが言ってたよね
「プロレスには夢を叶える力がある」流れ星

既に東三四郎リスペクト軍だった私は、一晩だけ悩んでプロレスの門を叩いた
うたのおねえさんという見たら忘れられない役が与えられたし、結果的に歌も歌えた

けど、プロレスラーって今まで私がやってきたものと全然違った
痛いとかそんなんは置いといて
自分自身の感情と切り離せないから、舞台と違って割り切りきれないというか
本当の自分とがとても曖昧になるものだった
もっとこうしたいって初めて欲張りな気持ちになってしまったんだよね

おねえさんじゃなく、ただの私になるってのは
そういうことだと思う、たぶん

おねえさんだから笑顔でいられたし
おねえさんだから口に出さないでおいたこともある
自分を試したいって思ったんなら、その気持ちの責任を取ろうと思った
TPC後団体にもおねえさんをやめたい旨を伝え
どうするかは全て任された


自分の好きなようにしよう
おねえさんだからしていた黒染めもやめて
好きな色、好きなデザイン、好きな曲……
準備をしながらあっという間に卒業の時が来た

名古屋で最後に選手も含めみんなで体操できて、本当に嬉しかったなぁ
あぁ、いままでやってきたことは無ではなく、
確かにあったんだって



コスチュームはギリギリまで注文が細かくて
たくさん困らせてしまったよ〜!笑
けどオタクはみんな好きだよな!スチームパンク!
わしはサイバーパンクも好きだぜ!!

そしてアニソン系入場曲の姉妹レスラーが爆誕したわけですが、入場曲も難産だった…
ユキの曲も私が歌詞書いたけど、あれはユキのために書いたからそんなに悩まずできた
90年代アニソンみたいなアツめちょいダサ
けど、自分用って難しいし恥ずかしい…ね…////
第一稿は妹に即没された、暗すぎるって。゚(゚^ω^゚)゚。
ボツにされまくってなんとか完成

サビに
「どれほどこの両手に 昨日を詰め込んでいけるだろう」
って書いたんだけど
普通は明日だと思うんよね

けど、明日のことなんか知らんし分からんし
明日世界は終わるかもしれんし
確かなのは昨日だけで
昨日まで自分がやってきたことで自分は作られてるから
今までやってきたことを忘れたくないなって
アップテンポな曲に合う(私の中では)スーパーポジティブな歌詞になったぞい晴れ


最後に、自分に合った名前を付けた
う〜ん画数も素晴らしい( ˘ω˘ )



人生のうちどこかで違う選択肢を選んでいたら
今の私には辿り着いてないと思う

あのファミリーミュージカルを見ていなかったら
劇団でライバルとなるあの子と出会ってなかったら
高校受験失敗してなかったら
女子寮に入らなかったら
顔のピアスでバイトクビにならなかったら
大学中退してなかったら
ニコ動でDDTを見つけていなかったら
おねえさんになってなかったら
○○じゃなかったら
○○だったら…

全てが今のルートへの選択だったと思えば
どんな失敗もいい思い出
だから後悔って意外としたことない
自分で選んだことが運命なんだし


後楽園ホールたくさんの声援・紙テープ、ありがとう
まだ一歩しか踏み出してないけど
これから、何を残せるのか
私が一番楽しみにしてる
限界、自分で決めんなよってことよ😋

人間は状況によって作られるもの
君たちの人生の時間を借りるよ
しかと見届けてネ