久「じゃあ…私たちがその…カルムだっけ?

それから君たちを守れば良いってこと?」




莉「そうじゃなくて…

私たちの仲間を助けて欲しいんです」




久「仲間…」




果「はるちゃんとようこちゃんを

探して欲しいんです」




茉「えっ、2人も…」




果「はい…数日前の話なのですが

2人がカルムに襲われてそのまま

帰って来なくなったんです…」




茉「確か…カルムの言い伝えって

襲われた人間は夜にしか姿が見えなくなるって

聞いたような…?読んだような…?」




果「そうです。

1度カルムに襲われてしまった人間は

もう陽のある世界には戻れません…」




茉「だよね。

うん…それはヤバい…やばすぎる」





莉「だから助けを求めてるんです!」





茉「そ、そうだよね💦」





久「というか…茉莉ちゃんカルムのこと

知ってるんだね」





茉「あ、そっか!

久美さんは知らないんですね。

カルムは、簡単に言うと悪夢を見せる

火の玉みたいなやつです!

あっ…火の玉より浮遊する魂的な?」




久「なるほど…私たちの世界だと

カルムは"穏やか"とか"落ち着く"っていう

意味があるけど、逆なんだね」




茉「そうです。

私たちの世界ではよくない意味です。

でも、それを知ってるのはここにいる

莉奈ちゃんや果歩ちゃんが所属する

おひさま防衛隊のメンバーのみ」




久「…じゃあ、茉莉ちゃんは元々…?」




茉「あぁ、私は違いますよ。

ただ、そういう都市伝説的な本を読むのが

好きで知ったぐらいで、本当に実在したって

知ったのは今ですから。」




久「えっ、じゃあ何でカルムのこと

知ってるのはこの2人ってわかったの?」




茉「あー。勘です!」




久「えぇ…」

(この子、どこまで信用して良いんだ…)




茉「カルムって、

人間の身体に取り憑くんだったよね」




莉「はい。乗っ取るというか

幽霊みたいなものなので身体に取りつきます」





茉「でもさ…カルムって確か

1人しか取り憑けないんじゃなかったっけ」




果「それが、ようこちゃんを庇った

はるちゃんの身体を貫通した後、

ようこちゃんの身体に入ったので…」




茉「そっか。触れたもの全て

悪夢に陥れるんだったな…」




果「それも本に…?」




茉「うん。ここの街では有名みたい」




莉「やっぱり、探偵さんは物知りですね…」





茉「いやぁ〜!それほどでも〜(照)」





久「う〜ん…どうしよう」

(ハッピーオーラ制作委員会に

できることはあるのか…?)




果「カルムに乗っ取られて自我を保てるのは

1週間…それまでになんとか2人を

見つけたいんです!」





久「今何日目…?」




果「今は2日目です…」




久「この夜が明ければ3日目

しかし襲われた者は夜だけしか姿を表さない」




果「とりあえず、もう1度この街を

探してみても良いですか」




茉「じゃあ、一緒についていきます!」




久「私も。この街のことを知りたい」




果「では…行きましょう」





to be continue…