屋上の扉を開けると、柵にもたれかかる
美穂の姿が目に入った。
美穂も気づいたようで、明るい笑顔を
史帆に向ける
史「ここにいたんだ」
渡「うん、ずっといるよ。
それより、もう大丈夫なの」
史「うん、大丈夫。
ドッジボールのことは全然覚えてないけど
…それより大事なこと思い出したの」
渡「大事なこと？」
史「私…やっぱり歌手になる夢を、
追うことにしたの…」
渡「その夢は、史帆の本当の夢なの？」
史「うん、私のやっとできた夢。
京子の夢じゃないよ」
渡「なら、私も応援する」
史「えっ！？」
渡「悪い？」
史「いや…」
渡「夢は1人で見るより、大勢で見る方が
いいんだよ…まっ、私1人だけどね。」
史「ふふっ、ありがとう」
渡「それより、本当に約束叶ったね」
史「？？？」
渡「3年前、史帆に言ったよね。
『絶対史帆の友達になる』って」
史「そうだったね…」
渡「そうだったねって…
もしかして、忘れてた？」
史「そ、そんなことないって！」
渡「…まぁでも、
一緒に卒業できて嬉しいよ。」
史「最後の最後に私のこと
気絶させたくせに？」
渡「もぉ！
それはわざとじゃないんだから！」
史「分かってるって(笑)
でも…そのおかげでいろんなこと
思い出せたから良かった。ありがとう。」
渡「うん…」
史「ねぇ、美穂はこれからどうするの？」
渡「私？私は…CDショップ経営するの。
お姉ちゃんがやりたいって言ってたこと
だから。それに私も興味あるし…」
史「はぁっ！？あんた、あんだけ『京子は
帰ってこない』って言ってたのに？」
渡「いいじゃん。お姉ちゃんなんだから」
史「まぁ…そっか。」
渡「もし、史帆がCD出したら
店に並べてあげる」
史「分かった。それまで頑張らないとね」
渡「うん…」
史「じゃあ私、帰るね。」
渡「うん。」
お互いに手を振って別れる
史「あ…美穂」
渡「ん？」
史「私と…出会ってくれてありがとう」
それを言ってからは恥ずかしくて、
走って屋上から出て行った。
「おかえり、史帆ちゃん」
史「美玲さん、ただいま」
美「2人はもう帰ってるよ。
ひなのちゃんの勉強はひよりちゃんが
見てくれてるから」
史「分かりました」
美「史帆ちゃん、なんかいいことあった？」
史「えっ、なっ…何もないですよぉ〜」
美「ちょっと、隠すの下手なんだから(笑)」
史「えへへっ…///」
美「じゃあ、明日の卒業式に向けて
前夜祭開いちゃおっか！」
史「いいですね、ありがとうございます」
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人の出会いには、いろんな運命が交差する。
共通点がない人間と出会う確率は
滅多にないと思う。
自分から繋がろうとしない以上は。
運命的な出会いが無いなんて？
そんな事はない…今そばにいる家族が、
既に運命に導かれた出会いだと言う事に
気づいてないだけだ…
fin……
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こんにちは、逢魔オリオンです。
昨日は忙しかったので投稿できず
すみませんでした。
それから、本日でDestinyが
完結しました！！！
今後あとがきを…と思いましたが、
そんな時間は無さそうなので、
今書いちゃいます！
年明けまで今日を含めて4日しか
ないですからね。
それじゃあ、あとがきをはじめますね。
まずは、全32話。色々待たせてしまった
事が多いですが、最後まで読んで
くださって本当にありがとうございました。
更新途中にも見つけてくださって、
早く続きが見たいというメッセージも
いただけて、とても嬉しかったです。
この作品は、去年の11月に予告
して、そしたら元々予定していた内容と
同じ境遇の方に出会ったので、
このまま投稿するのはやめようと
思い、全て書き直しました。
書き直しながら、そのまま投稿せず
ボツのまま放置でも…って思ったのですが
予告した以上は、待ってる人がいる
という事で、そのまま完成まで
続けました。
でも、全て投稿し終わって、
なんか達成感がありました。
今までより頻度が少ない分、
1つ1つの作品が特別に思えてきたんです。
それから、メッセージをもらって
待ってくれているって人がいる事を
実感して、でも自分がその期待に
応えられなくて、申し訳ないなって
いつも思ってました。
でも、無理はしてないですからね。
あとは、内容の方は珍しく最後は
明るめです。
個人的には、美穂ちゃんと史帆ちゃんが
お墓の前で出会うところが好きかなー。
というか、そこで「え？」ってなった方
多いんじゃないですかね(笑)
是非みなさんの感想も聞かせてもらえたら
嬉しいです。
そんな感じで、あとがきを
終わろうと思います。
次は、日向坂46のメンバーが
仮面ライダーの世界へ！！！
Are you ready……？？