犯行当日
菜「3日経ちましたけど、
そんなに変わった雰囲気ないですね…」
金「確かに…まぁ、美玲さん達の
おかげじゃない？」
菜「そうですね…」
金「そういえば。
あの後本当に署長、帰ったね」
菜「そうですね…」
金「それより、あの時何であんなに
美玲さんを追い詰めたのか、
まだ聞いてなかったなぁ〜」
菜「それは…」
金「何であんなことしたの？」
菜「っ…」
金「まぁ、私が頼りないからだよね…
私、もっとちゃんとしないと」
菜「違います」
金「えっ？」
菜「違うんです…私の方が頼りなくて…
だから、先輩の足引っ張らないように
って思って…」
金「そうだったんだ…ありがとう」
菜「そんな、感謝されるほど
じゃないですよ」
「あの…」
金「あ、ひよりさん。さっきの…」
ひ「聞いてました。
でも、聞いてなかったふりをしておきます」
金「ありがとうございます」
ひ「指示通り、準備はできました」
金「了解です。
今回は私たち2人で見守ります」
ひ「あれ？今日、署長さんは…」
菜「今日はいません。」
ひ「なるほど、忙しいんですね」
金「いえ、あの方は暇です」
ひ「暇…なのですか？」
金「はい、そうなんです」
「ひより〜、何してるの？」
ひ「あ…美玲さん」
美「もぉ、またサボってるの？」
ひ「ち、違いますよっ！
ほら、ここに警察の方が
いるじゃないですか！」
美「あら、本当…そういえば」
金「準備できたんですよね」
美「そうそう！
それでね、ずっとここにいるのも
退屈かなって思って…
良かったら、工場見学とかしてみる？」
菜「いいんですか？」
美「うん。だって、もう私たちの方は
被害の影響ないんでしょ？」
金「そうですね…私たちの作戦が
上手くいけばですけど。」
ひ「まぁ、その作戦も100%上手く
いくんですよね？」
菜「はい。そうです。」
美「ならもう良いじゃない」
ということで、私たち2人で
見学させてもらうことに。
金「工場見学なんて何年ぶりだろ〜」
菜「そうですね、小学生の時に
行ったぐらいですよ」
美「最近では、小学生の団体
見学も始めたんですよ」
菜「えっ、ここお酒作ってる
ところですよね？」
美「そうなんだけど、最近ひよりが
未成年が飲めるジュースを作り始めてね」
金「そうなんですか！」
ひ「はい、大人のお祝い事でお酒を
飲むように、子どものお祝い事には
特別なジュースを飲んでもらいたくて」
菜「ひよりさん、優しいですね」
ひ「いやぁ…そんな…///」
美「ねぇ」
金「どうしました？」
美「これが…K2Nとかいう人？」
金「ん〜、画面真っ暗で
よく見えないですね」
美「あっ…私の気のせいかも」
ひ「美玲さん、緊張してるんですか？」
美「してないよ。ただ、気になって…」
菜「仕方ないですよ、美玲さんが
大事に守ってきた場所なんですから」
美「うんうん。
いずれあなたの代が来たら分かるわよ」
ひ「そうですか…」
金「あ…もう日付変わりましたね」
美「早いわね…」
菜「もう2人はお休みになってください」
美「いいの？」
金「はい！私たちが引き受けたことです。
必ず成功させます」
美「分かった、じゃあ失礼するね。
ひより、早く歯を磨いて寝る準備してよ」
ひ「はーい」
奥に入っていく2人を見送る
菜「それにしても、
K2Nの気配ないですね」
監視カメラの映像を眺める
過去の映像も見返したが、
人が映っている映像はなかった
金「電気つけた雰囲気なさそうだね…」
菜「前は監視カメラに飾り付けとか
してたらしいけど、2回目となると
そんな余裕ないかな」
金「まぁ、それもある。
あと、暗視ゴーグル使ってるかもね」
菜「そんなの、持ってるんですかね」
金「なんか、ヒナすかプリズンの
備品だった暗視ゴーグルが3個も無くなった
って、K2Nが脱獄した翌日に騒いでたの」
菜「なるほど…無くなった個数と
K2Nの人数が一致しますね…」
金「まぁでも、今回も私達の勝ち…」
菜「あっ！来ました！既にSASAMIが
ある部屋に到着しています。
金「い、いつの間にぃ〜！？」
菜「急ぎましょう！」
金「そうだね！」
to be continue…