菜「っ…えっ、やば…朝やん」


横を見ると机に突っ伏してる

金村先輩がいる



(ここは起こすべきなのか…)



金「K2N…待てえ……zzz



菜(先輩の夢の中にK2Nがいるのか)


このまま金村先輩の寝言を

聞いていたかったが、勤務時間に

なったので起こしてあげる事に




菜「先輩、起きてください。

時間ですよ」



金「んんっえっ!?

何で菜緒ちゃんが私の家に!?」



菜「ちょっと、よく確認してくださいよ。

ここ、署の作業室ですよ」



金「ふぇっ!?」



菜「どうやら私たち、

K2Nの予告状を確認しながら

寝落ちしちゃったらしいです」



金「まじかー。

それで…予告状は?もう届いてる?」




菜「えーっとあっ、来てます!!!」




金「本当!?開いてみて」




菜「はい」




予告状を開くのは少し緊張するが、

読んでみないと犯行内容が確認できない



〜予告状2〜


おひさしぶりね、ごきげんよう♪


3日後の夜、佐々木酒造のプレミアム酒

"SASAMI"を頂きます!


今回勝つのは、私たちよ!


覚悟するんだな、トゥース!


前回より、パワーアップしたので(笑)


⭐️K2N⭐️





金「なるほど完全に見下されてる」



菜「それより、少し気になることが



金「ん?何〜」




菜「前回は博物館の方に

届いたじゃないですか?」




金「うん、そうだったね」




菜「でも、今回は署に直接来てますよね」




金「そうだね。今見てるもんね」



菜「それで、署のメールアドレスって

公開してましたっけ?」



金「うんん〜、してないよ。」




菜「え



金「えっ!」




金・菜「「怖っ!!!」」




菜「大丈夫じゃないですよね!」




金「やばいやばい!

情報が漏洩しちゃってるよぉ!

本部にバレたらヤバいよこれ!




菜「さすが世界一のハッカーを

従えるK2N




金「くそぉ〜!

私たちで完全に遊びやがって」





菜「まぁまぁ、落ち着いてください。

それより、犯行は3日後になってますよ」




金「そうだね…時間がない。

プリズンの方に連絡してから

犯行予告現場に向かうよ!」




菜「はいそういえば若林さんは?」



金「え、来た気配無さそうだけど



菜「ん?置き手紙が



2人へ〜


今日から有給取って海外へ遊びに

行ってくるからな!


お土産買ってくるから楽しみにしてろよ!


若林




金「あいつ〜!!こんな時に呑気に

遊びにいくとか何考えてんだよ!」




菜「ちょっと!

先輩、性格変わっちゃってますよ」




金「もう放っておこ!

とりあえず急がないと!」




菜「はい。」



金「プリズンに連絡が終わるまで

車で待機してて」




菜「……」




金「菜緒ちゃん?」




菜「車ですかぁ




金「嫌?」



菜「あ、いえ!

そ、そんなことないです。待ってますね」




(完全に私のせいだよね…)




とりあえずプリズンに連絡してみると、

すぐに向かうように指示が出たので、

佐々木酒造へ行くことに。



金「今度はお酒を狙うのかぁ。

まぁ、K2Nの2人は20歳になった

ばっかりだし、祝杯でもするのかなぁ」




菜「可能性はありますね。

まだまだ未成年の私たちには

分かりませんけど」




金「そういえば菜緒ちゃん、

佐々木酒造って知ってる?」




菜「いえ、知らないです。」




金「そっかぁ。」




菜「先輩は?」




金「私も知らないんだよね

だから、この道で合ってるのか

わからないんだよね」



菜「えぇ




金「ごめんね




菜「いや、それよりナビ使えば

良いだけじゃないですか?」




金「あぁそうだった!

今から設定するね」




菜「忘れてました?」




金「うん完全に運転することで

頭がいっぱいだったよ」




このままだと結構時間がかかりそうです。


その間にK2Nが先に下見に来てないと

良いのですが、金村先輩次第です




「ルート案内を変更します」



金「えぇっ!?

ここ曲がるんじゃなかったの?」



「100m先、右折です。その先300m

道なりです」



金「100mってどれくらいなのぉ〜」




to be continue…