「さっきの子とは仲良し?」




渡「え、あ…いや。そんなことないです」






まさか店員さんに話しかけられると

思ってなかったから、驚いてしまい

上手く返せなかった





「…仲良くしてあげてね」






渡「はい…」






なぜこの店員さんが聞いてくるのか?


もしかして、彼女のことを知っている?



疑問点がいっぱいだが、

美玖たちを待たせているので急ぐ




渡「ごめんね!」





鈴「そこは、待たせたな!

じゃないんだぁ」





渡「ま、待たせたな..///





陽「無理しなくて良いですよ」





渡「無理はしてないって...






パン屋しか用事はなかったため、

そのままバス停に向かう


ギリギリ最終のバスに間に合ったので

よかった。


この地域の最終のバスの時間は早い。


まだ辺りは暗くなって無いのに。




バスの中では行きの時と同じように、

私は3人の話題から置いてけぼりだった



でも、今は苦痛じゃない。


史帆のことと、パン屋さんの店員について

考えられる





金「おーい。」





渡「...





陽「起きないですね。」





鈴「あっ!いいこと思いついた!

…美穂〜、史帆ちゃんがいるぞ〜!」





渡「へっ?!どこ!どこにいるの!」





鈴「あははっ、引っかかったねぇ〜!」





渡「もぉ、最悪。

ってか、なんで史帆の名前しってるの?」





鈴「それは教えてもらったからさ。

みんな知ってるよ、彼女の名前。」





渡「そうなんだ...





金「っていうか、寝てないで降りるよ」





渡「えっ、嘘!?」





鈴「そうそう、もう日向町だよ」






渡「はやぁ〜...






陽「寝ていた方にとっては早いですよね」






渡「そんな事言わないでよぉ。」





金「いいから降りるって!」





渡「はーい...





私たちが降りる頃にはバスの中には

誰もいなかった。