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20代バンドマンが必ずやるべきこと。

喉で御座います。

 

30代後半でロックバンドを組むことになるとは、

人生何があるか分かりません。

 

とは言え、初めてのバンドというわけではなく、

高校生の頃に文化祭で結成、卒業してライブハウスに出るために結成、まぁ何か目的があったと言うよりは、友達と楽しいことをしたい!そういう意識で活動をしていましたね。

 

恋人と同じで、いつか終わりが来るものです。

バンドを組んでいる以上、お互いの生活環境が変われば活動に支障をきたしたり、「プロを目指す!」と意気込んでファッション・パンクなライフスタイルを選んでも、結果が伴わなければ、若き貴重な時間を無為に過ごしてしまったことになる。恋人はやがて夫婦に、バンドはやがて収入に繋がるのが理想。

 

 

まぁ、そんなに深刻な話でもないんだが、

今日は『20代バンドマンが必ずやるべきこと』をテーマに書いてみよう。

もっとも、これは単純に俺が"もっと早くやっときゃ良かったな!"と感じたことである。

 

 

結論から書くと、それは『確定申告』です。

 

確定申告とは、1月1日から12月31日までに稼いだお金を税務署に報告する手続きのことです。

 

やったことがない人もいるかもしれません。

何故なら、勤めている会社が代わりに申告してくれるからです。

 

さらに言うと、確定申告は"必要な人"、"不要な人"、"申告した方が良い人"に分かれます。20代バンドマンは、申告した方が良い人に分類されます。

 

では詳しく見ていきましょう。

 

 

稼いだお金には税金がかかる。

 

サラリーマン、アルバイト。色々な雇用形態がありますが、基本的に稼いだお金には税金がかかります。自営業、フリーランスも同様ですが、この場合は給与ではなく『所得』と表記します。所得とは、"売上から経費を引いた儲け”のことです。


例えば年間300万の売上があり、仕事に関係のある様々な費用が100万かかったとします。

これを確定申告で、しっかりと決められた方法で税務署に報告すれば、300万から100万を引いた200万に税金がかかるのです。日本は所得の額に応じて税金が増えたり減ったりします。なので、仕事に関係のある様々な費用、すなわち『経費』を使った人は確定申告をした方が税金が安くなる!ということです。

 

この経費という概念はサラリーマンやアルバイトにも適応されます。それが『給与所得控除』と言って、給与収入の金額に応じて控除額が定められています。会社に勤めている人だって、なんやかんや仕事のために金使ってるもんね。そういう寛大な処置なんですかね?笑

 


バンド活動はお金がかかる。

 

「ボーカルは良いよな、楽器を買わなくて良くて!」そんなことを言うメンバーは即刻クビにした方が良いのですが、確かにバンドはお金がかかります!楽器、エフェクター等の機材。練習スタジオ、ライブハウスのノルマ等の会場料。

 

ボーカルだって衣装を揃えたり、集客のために他のバンドのライブに行ったり、先輩後輩の飲み会に出席したり、可愛いあの娘となんて妄想を膨らませたりしていますね。でも、その中で"バンドの活動のために必要な経費"があれば、確定申告をすることによって税金が安くなるかもしれません。

 

 考え方を少し変えてみよう。

 

バンドで毎月利益を出すのは大変である。

特に最近は新型コロナウイルスの影響で、集客も難しい状況だ。そもそも自分たちのCDやグッズを販売するというビジネスモデル自体、難易度が高い。

 

だが経費を管理し、決められた方法で、ルールに則って申告すれば『節税』が出来る。この国は生きているだけで様々な税金を納めなければならないが、その金額が安くなれば、利益を出しているのと同じように感じないか?

 

バンド活動に月5万、年間で60万使ったとして、

それを申告せずに次の一年を迎えて税金を納めるのか?申告して安くなった税金を納めるのか?後者の方がお得だよね。節税した分、日々の生活にちょこっとだけでも余裕が出来れば、仕事の頻度を増やさなくてもバンドに使える時間が増えるぜ。

 

 


音楽活動を事業とする。

 

ここまでバンド活動と書いてきたが、つまるところ音楽活動を事業にすれば良いのだ。「プロを目指したい!」と意気込んでオーディションを受けたり、Youtubeに動画を投稿し続けたり、ライブの本数を増やしていくのも良いが、俺は先ず確定申告で音楽活動の売上や、かかる経費を計算して『事業所得』の申告をおすすめする。

 

一つの例として、週5でアルバイトをしているミュージシャン。

月末締め翌月払いの給与所得を得ている。会社で源泉徴収(毎月の給料から所得税等を引く)を行っているので、確定申告の必要はないが、源泉徴収票を受け取り確定申告を行うことにする。

 

ここで音楽活動で得た売上、そして経費(機材費、交通費、スタジオ代など)を書類(確定申告書B)に記入する。仮にここで経費の方が多く赤字だったとしよう。すると何が起きるか?給与所得から事業所得(赤字)が引かれて、年間の所得が減ることになる(損益通算) 節税効果が生まれるのだ。

 

もちろん、なんでもかんでも経費に出来るわけではない。節税のためだけにキャッシュを使い込むのも本末転倒。音楽活動を赤字のまま終わらせるなんて、ちょっと恥ずかしい気がするね。

 

恥ずかしい?それはお金を意識したからだね。

確定申告の良いところは、年間の自分の成績が見えることだ。

音楽活動における経費や収益の流れを意識することで、運営のマインドが磨かれる。

それこそが「プロになりたい!」という夢を叶えるための足掛かりになるのだ。

 

結果が伴わなければ意味がない。だが、こういったお金の知識は必ず役に立つ。今は結果を出せなくとも、いずれ出せれば良い。


『20代バンドマンが必ずやるべきこと』と書いたが、やっていない人は"今からでも"やるべきだ。少なくとも確定申告はミクソリディアン・スケールよりも役に立つ。ごめん、それは嘘をついたかもしれない。

 



まとめ

 

ここまで読んでくれてありがとう。

少なからず、興味を持ってくれたのかな?

 

俺自身は3年ほど音楽活動を白色申告で行い。

今は様々な仕事の案件を音楽活動と一緒くたにして青色で申告している。

あくまで"個人事業主"としての知識だが、かなり端折った書き方をしているので、

実際に音楽活動を事業として確定申告をしたい人は、簿記を勉強したり、Youtubeで検索するのが良いだろう。動画で学習するのは非常に効率が良いと思う。良い時代になったものだ。いくつかオススメの動画を載せておこう。

 

まさに音楽家のための動画である。

他にも、このコロナ禍における補助金や給付金の知識もこのチャンネルで勉強できます。

 

税理士Youtuberというジャンルが存在する。

会社をやめて独立とまでいかなくとも、事業を始めるにあたって開業届は必須。『青色申告』という複式簿記を用いた方法で記帳を行い、税務署に提出すると控除額が上がるのだ。

 

何が経費に落とせるのか?ミュージシャンの場合、機材費やスタジオ代、飲み会も『接待交際費』という名目でいけるかもしれないが、あんまり気負わずにいこう。あとでダメって言われたら払えば良いだけの話。ただ管理のために、勘定科目は統一した方が良いね。例えばライブハウスのノルマは"CDやグッズの販売促進のため"ということで広告宣伝費にしても良いね。賃貸料でも可。

 

 

繰り返すが、かなり端折った書き方なので、

もっと突っ込んだ話を知りたい人は俺に聞いてください。要望が多ければ、また折を見てブログに書いてみようかな?TwitterのDMでも良いし、連絡をください。

 


それではまた。

 



■BuzzWorks MV 『号泣繫華街』

 

 
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