資料:松元末吉著『形而上戦:みえざる敵』1943年
資料
甲
フランクリン・ルーズヴェルト 1882 - 1945
ルーズヴェルトはユダヤ人か
乙
ルーズヴェルトはユダヤ人の子孫なりと言うものもあり、あるいはセム族の第二世だとも言われているが、アメリカではユダヤ人とカトリック教徒とは大統領たりえずという不文律が存することよりして、ルーズヴェルトをもって直ちにユダヤ人と見なすことはどうかと思う。
しかし生母ママジェームスを中心とするルーズヴェルト一家とユダヤ人との関係が極めて浅からぬものであることは事実だとされている。
セオドア・ルーズヴェルト一家
コメント
ルーズヴェルト家のルーツは古くはオランダのClaes van Rosenveltに遡ることができます。アメリカ独立宣言以前には、彼の息子であるニコラス・ルーズヴェルトが政治家としてニューアムステルダム(現在のニューヨーク)で活躍しています。
ニコラスの息子のヨハネス・ルーズヴェルトの系譜が、第26代大統領セオドア・ルーズヴェルト、同じく息子のヤコブス・ルーズヴェルトの系譜が、第32代大統領フランクリン・ルーズヴェルトを生み出します。
セオドア・ルーズヴェルトの姪のエレノアがフランクリン・ルーズヴェルトと結婚しています。
ルーズヴェルトはフリーメイソンの大統領であることでも知られています。
ルーズヴェルト家がユダヤ系であるという言及はこの著作以外にも多数見受けられます。
Claes van Rosenveltよりも以前はMarten van Rosenfeltという人物に遡れるという資料もあります。
このRosenfeltという姓あるいはRosenfeldという姓ですが、実際にユダヤ人の姓として非常によく出てきます。
ロシア革命において主導的役割を演じた人物に、レフ・カーメネフという人物がいます。
レフ・カーメネフ 1883 - 1936
レーニンの後継者の一人としてカーメネフは、ジノヴィエフと組んで、トロツキーそしてスターリンと権力争いを演じます。
1917年のソヴィエト中央委員会
このカーメネフの本姓がローゼンフェルドRosenfeldです。カーメネフはユダヤ人であることを隠すために、ローゼンフェルド姓を名乗らず、カーメネフと名乗っていました。
ちなみにカーメネフの妻ですが、同じユダヤ人であるトロツキーの妹のオリガ・カーメネワです。
オリガ・カーメネワ
同じく共産主義のハンガリーの革命家マーチャーシュ・ラーコシという人物がいます。
マーチャーシュ・ラーコシ
ラーコシは戦後の1953年のハンガリー人民共和国において、共産党による一党独裁に成功し、「スターリンの最も優秀な生徒」と評された人物です。
ラーコシには「サラミ戦術」という言葉があり、対抗勢力をサラミをそぎ落とすように徐々に抹殺していくやり方を採用しました。
サラミ戦術は現在においても共産主義者の常套手段といってもいいでしょう。中国共産党に限らず、日本共産党をはじめ、アメリカのディープステートも同じやり方を行っています。少数派が権力を奪うための優れた戦略です。
彼の本姓もローゼンフェルトRosenfeldです。もちろん彼もユダヤ人であると知られてはいけませんので、ローゼンフェルトではなく、ラーコシ姓を名乗るわけです。