この記事の内容は、様々な資料をもとに書かれています。
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また、筆者自身による偏見や誤りがある可能性も当然否定できません。
できる限り公平かつ事実に基づいて記事を書きたいと考えていますが、この点を踏まえていただけましたら幸いです。
今回のテーマはイルミナティです。
それでは見ていきましょう。
はじめに
イルミナティとは、ドイツのイエズス会修道士アダム・ヴァイスハウプトによって1776年に設立された秘密結社です。
特にバイエルンで活発でしたので、バイエルンのイルミナティ、バヴァリアンのイルミナティと言われたりもします。
設立者のヴァイスハウプトは、ジャン・ジャック・ルソーやディドロのようなフランスの政治思想家・啓蒙思想家や、ドイツの文学者ゲーテ、ヘルダーにも影響を与えたと言われています。
イエズス会とイルミナティの設立
当時のヨーロッパでは各地でイエズス会に対する批判が高まっていました。
1773年にローマ教皇クレメント14世はイエズス会の解散を命じます。
イエズス会の修道士であったヴァイスハウプトは教会に対して強い不信感を抱きます。
ヴァイスハウプトはイギリスで誕生した強固な階級制を持った秘密結社フリーメイソンを元として、イルミナティという秘密結社を誕生させます。
フリーメイソン・ロスチャイルド家との関係
イルミナティはイギリスでもっとも権威のあるフリーメイソンのプレミア・グランド・ロッジに所属しているフランクフルトにあるロッジとの関係を構築しました。
イルミナティは独立したロッジとしてヴァイスハウプトが運営するという形を取っていました。
フランクフルトといえば当時、ロスチャイルド家の祖であるマイアー・ロートシルトが古銭商から成り上がり、ハーナウ宮殿の御用商人となっていた時代です。
イルミナティは、このマイアー・ロートシルトの支援の下でヴァイスハウプトが設立したとも言われています。
陰謀論の始まり
このイルミナティですが、フランス革命の時代にはすでに、悪魔的思想によってこの革命と関係していたと言われています。
出典としましては、スコットランドの物理学者、ジョン・ロビソンの『ヨーロッパのすべての宗教と政府に対する陰謀の証拠』(1798)などが有名です。
他にも、いわゆる近代保守主義の祖とされるエドマンド・バークも、イルミナティおよびフリーメイソンがドイツやポーランドの王室に対して秘密の儀式を伝授しているとして痛烈に非難しています。
バークは革命初期の著作『フランス革命の省察』(1790)の中でも、既にイギリスのユダヤ人が、フランス革命をイギリスに流入させようとしていることを批判していました。
ワシントンとイルミナティ
アメリカの初代大統領ジョージ・ワシントンもフリーメイソンの会員だったことは有名ですが、ジョン・ロビソンの著作をスナイダー牧師から受け取っています。
ワシントンはスナイダーに宛てた手紙の中で、アメリカのフリーメイソンはイルミナティの思想の影響は受けていないと思うと返信しています。
既にワシントンの時代には、イルミナティの存在は知られていました。このイルミナティが、やがて連邦準備銀行を設立することによって、アメリカ建国の精神を打ち滅ぼしたというアメリカ人は少なくありません。
まとめ
イルミナティが暗躍した最初の歴史のイベントはフランス革命です。
従って私たち日本人が世界の歴史の一大イベントとして最初に教わるのもこのフランス革命です。
私たちは戦後一貫して、フランス革命の精神を刷り込まれてきました。
人権思想・民主主義に自由・平等・博愛が重要なのだと学んできました。
しかしながら、これらの精神は、悪魔的思想の元で流布されたものです。
エドマンド・バークはジャコバン主義者の思想を痛烈に批判するためにフランス革命後は、全精力をそこに捧げました。
私たちはそれを現在、近代保守主義と名づけていますが、実際はフランス革命における狂信者たちに対する戦いだったのです。
さいごの一言
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