映画 
「ユリゴコロ」


 

 

亮介(松坂桃李)の実家で

余命わずかな父(貴山侑哉)の部屋から出てきた一冊のノート


それは、生まれつき「ユリゴコロ」を持たず

人の死に惹かれるあまり殺人を犯し続ける女、美紗子(吉高由里子)の手記であった


そんなおり、亮介の婚約者(清野菜名)が失踪し…






うーーん


どこからどうツッコめば…! 



あくまで、原作未読の映画のみ観た感想ですのでご了承ください



まず「ユリゴコロ」がなにかからネタバレしちゃうと


幼少期からちょっと異常だった美紗子を診察した医師が 

「この子には心に『拠りどころ』が無い」


と言ったのを

「『ユリゴコロ』が無い」に聞こえた

っていう



えー!!


ユリゴコロじゃないじゃん

拠りどころじゃん



ユリゴコロ言いたかっただけ?




まあとにかく映画は

亮介が美紗子の手記を読むうちにどんどん感化されてヤバくなっていくんですけど



そもそも序盤から亮介は「危険運転をする」という性格が繰り返し描かれていて

もともとちとヤバい要素のある人だということは示唆されています


まぁ亮介のヤバさにもいちおう理由はあるんですが…




美紗子の過去と

それが現在の亮介とどう関わるかだけでよかったかな、正直



亮介の婚約者の話はバッサリ切ったほうがヨカッタような…



亮介の婚約者は実はヤクザと結婚していて、逃げ切れずにヤクザの事務所に監禁

彼女を救うため、とち狂った覚醒した亮介が乗り込むんです



ね?ない方がいいでしょ?このくだり上差しニヤニヤ

この話あたりでどんどんトンチキというか、笑える感じになっちゃうんですよね



亮介が事務所にカチ込んだあとの展開もマジすか〜!?笑って感じです




美紗子の過去、謎の男(松山ケンイチ)とのストーリーはけっこう良かったんだけどな

でもまぁ、それもだんだんおかしな感じにはなる笑



とにかく、


殺人ダイスキで殺しまくっても自分はなかなか死ねないし毒を飲んでもなぜか死なない吉高さん



ヤクザの事務所の場所をサクサク調べ上げる木村多江さん



ヤクザだらけのところに一人で乗り込んで皆殺しできちゃう美紗子




いくらなんでも突っ込まざるを得ないニヤニヤ



そして、これを言っちゃうとさすがに見る価値ないほどのネタバレなのでぼかしますが下差し



この人の成長した姿がこの人

とか、

この人の整形した姿がこの人


みたいな変身パターンが出てきます



こういうのって

いくら年をとったからって、いくら整形したからって

この人からこの人にはならんだろ!ってのがお約束だと思うんですが



この映画に関しては


「あ、この人が年取ったらたしかにこんな感じになりそう〜」

とか

「あ、この人が整形してこの人ってなんかわかる〜」

という感じで、なかなか人選が上手いと思った


ニコニコただ、声だけはちょっと変わりすぎね…




松山ケンイチさんの役がとにかく不憫でした

そんで、そんで、美青年でしたお願いなのでよけいに不憫



松山ケンイチと吉高由里子の絵は美しいので数少ない見どころのひとつ



亮介の父親役で貴山侑哉さんという俳優さんが出ているんですが

何処かで見たことあるけどぜんぜん思い出せない、でも名前だけはスゴく知ってる…と思ったらさ


 

 

内田春菊先生のユーヤでした!



わーーはじめて観たわユーヤ

(実際はいろんな作品に出演されているのでどっかでは見たことあるはず)



まさかこの作品ではじめて認識するとはね



この映画って当時けっこう話題作だった記憶なんだが



え…こんな感じの作品なの?と何回か思った



とにかく、婚約者とヤクザのくだりがなければもうちょっとなぁ…

ドタバタなんよものすごく…ダッシュダッシュ



最後、妙にいい感じに締めるのも違和感


殺人鬼は殺人鬼だし


亮介は危険運転をするタイプの男であることには変わりないのよ←



原作読んだらもっとしっくり来るかなぁ


 




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