「うどん キツネつきの」
和江、美佐、洋子の三姉妹は
生まれたてで死にかけている子犬の「うどん」を拾って育てはじめた
瀕死の犬や、すぐ逃げる沢蟹や
「特に役に立つわけでもない」生き物をなぜか育ててきた三姉妹の15年間

む…むずかしい
なぜだかむずかしいっ!
先程書いたように、どのお話も
家族(または親しいコミュニティ)+SFという感じで
導入部はどのお話も
興味がそそられる、とっかかりやすい、好きな感じなんですが読み進めていくうちに
なんだかシュールすぎるというか
これってこういうことなのかなぁ…?
という手がかりが唐突かつ断片的で、もちろん明確な答え合わせもない
1話目は、瀕死の子犬を拾った三姉妹の物語
物語となる15年の間、結婚したり親戚が亡くなったり
姉妹のまわりではいろいろなことがあるが、それも淡々と描かれて
肝心の子犬「うどん」も、すくすく成長はするものの
なにかと病気をしたり手がかかる様子なのだが
その描写すらも淡々としていて、なんだか肩透かし感すらある。
犬と姉妹の絆物語、というわかりやすい物語ではなさそう笑
食べるためでもなく、
なにかの役に立てるためでもなく、
手のかかる生き物の世話を
ただひたすらに続けていること。
それは、この三姉妹ひいてはその母含む女家族たちの
「性(さが)」というものなのかな?
と、結論づけそうになったところで
空に謎の未確認飛行体が現れる。
えーー!
突然のSF!!
わたしはここで、この物語をどう飲み込めばいいのかすっかりわからなくなったのだが
飛行物体を見た長女はなにかを納得する
彼女たちが、彼らを懸命に育てたこと。
それは、神(またはなにか別次元の生命体)からの
啓示のようなものなのかもしれない…
うーーん、
不思議な話っ!