「夢違」
恩田陸


 

 


夢を映像化して記録し、それを解析し心理分析などに役立てるようになった世界
なかには、予知夢を見る者も現れた

古藤結衣子
幼い頃から不吉な予知夢を見続け、最期はその夢に飲み込まれた女

彼女をひそかに想い続けていた浩章は
「夢判断」の職に就いていた

そんな彼のもとに、各地の小学校で多発する
児童らの「集団白昼夢」事件が舞い込む



む、、、むずかしいっ!



何回か真剣に読み返しましたけど



結局

わけわからんっ!



まず、古藤結衣子は11年前に死んだとされています

されているってのは、遺体が見つかってないんです


 

結衣子は予知夢が見られるので、

なんとか事故を阻止したいと、自分の見た悪夢を積極的に分析にまわしていましたが

結局事故に巻き込まれて亡くなりました



そして、浩章は現在、夢判断の仕事をしているんですが

(夢を可視化して分析することがポピュラーな職業となった世界)



浩章は街で結衣子の姿を目にするんです



それと同時に、小学校で起きた「集団白昼夢事件」

その子供たちの夢を分析するうちに

浩章は、子供たちの夢の中に古藤結衣子が現れていることを知る



そし浩章だけでなく、各地で古藤結衣子の目撃情報が寄せられる



結衣子ははたして、生きているのか…?



ね?

めっちゃおもしろいでしょ?



おもしろいんですよ!

子供たちの夢に共通して現れるパターンとか

悪夢のときに決まって流れる「亜麻色の髪の乙女」とか



ゾクゾクして読む手が止まらなーい!



なのに、

結局なんだったのか全然わからーーん!



いちおう、仮説として

「夢は外部から影響される」みたいのがあって



たとえば、夢の記録と可視化があたりまえの世界になると

人々の認識もそういうものだということになる



夢を可視化した者たち共通の「夢の世界」みたいなモノが構築され

そして、「夢を可視化される」第一人者である結衣子レベルになると

その「夢の世界」に自由にアクセスできるみたいな。



悪夢の予知夢ばかりみて苦しんできた結衣子だから、

もういっそ夢の世界で生きるのを選んだのかもしれない



そして、浩章たち「夢判断」の職業病として、

夢と現実の境目がボンヤリするという症状があるんですが、

その症状もあって、夢の世界にいる結衣子の姿や気配を感じる



て、ここまでならなんとか理解が追いつくんですが
(すでに解釈がまちがってるかもしらんけど)



ここから物語はどんどん展開し


ある学校の児童たちがそっくり消えたり
交差点を走る車の中から人々がごっそり消えたりと
神隠し事件が起きて


なんなら、結衣子自身

死んだと思われてるのも、実は神隠しにあっていて
しかもそれは、神隠しというより未来へタイムスリップしたのかも!


みたいな話になり   


いやすいません

そっからはなにがなんだか
もう理解が追いつきませんでした…チーン


夢とタイムスリップの関係

もうわからない



え?結局、夢なの?未来なの?
生きてるの?死んでるの?


教室に侵入してきた八咫烏って結局なんだったの?
早夜香の父親の事故と結衣子の関係は?


わからない
ワカラナーーイ😵


もっと深く読み込むとか、ネットで感想読み漁るとか
考察しようと思えばできるのかもしれないが


なんかもうその気力がわかない…

なぜ…なぜなんだ…チーン


さて、この恩田陸の「夢違」を下敷きとしてドラマが作られたらしいんですけど

私これ観てなかったんですけど

悪夢を見る少女が古藤結衣子という名前なのと、髪が白髪交じりであること以外
まったくこの「夢違」とは関係ないストーリーみたいで
驚いたポーン


悪夢と名前と白髪のアイデアだけいただくのってアリ?
それとも、原案ってそんなもんですか?



 

 

そして、その「悪夢ちゃん」がノベライズ化されているんだが


まさかの「恩田陸」の名前記載ナシ

※少なくとも表紙には



ま…マジか!



そして、きっと本家「夢違」よりも分かりやすくておもしろいんだろうと思うと…


な…なんだかなぁ

まるで悪夢のあとのような後味悪い気持ちなのでした
ムリヤリ悪夢と絡めなくていいよ滝汗