「リビング」
重松清

コレの続きです下差し
「一泊ふつつか」


35歳の専業主婦、カザマユウコさんは
一泊だけ旧姓の「アンドウ」さんに戻って故郷に帰ってきた

普段は「あんまりわかってないひと」のダンナと息子たちの世話に明け暮れる毎日。 
高校の同窓会のため、一泊ふつかの一人旅である




久しぶりに全編読んで思ったんですけど



やっぱ古いわ
感覚的に。



重松清先生の感覚が古いってハナシじゃないですよ!?


でもこれって2000年発表の小説集なんですが


そこから現在までの間に
家族関係含む人間関係や女性の有り方への意識がかなり変わったことがよくわかります



ユウコさんは専業主婦
ダンナはモラハラ…って概念がまだなかった頃のお話だろうけど
今の感覚でいえば軽度のモラだとおもう


・家事育児も基本やってやるスタイル(でもやらない)
・妻を外に働きにも行かせない
・シュフなんだからケータイも要らないだろ的な
(これは時代もあるとは思うが、いうても2000年によ?)


で、結局主人公のユウコさんったら


一泊離れたらダンナが自分のことを気にしてくれたっていう理由で
なんとなく満足して


同窓会にも出席せずに帰っちゃうんである!


えー
なんかイイ感じの結末になってますけど〜

ユウコったらそれでいいの!?
滝汗アンタ、ユウコの友達?


でも、当時の価値観ってもしかしたら


オンナってのは結婚したら
家族(ダンナ)に相手にされてるかがどうかが幸せの全てである生き物
みたいな認識だったのかもな真顔


だいたいユウコさん、35にしては感覚的に老け過ぎというか
それもまた、この物語が過去のものだと感じる


いやもちろん、今の主婦だって家族が大事なのは変わらないと思いますけど


「働いてないんだから」なんて言われたら充分ブチギレていいし、
たまには一人旅くらい行かせろだし、
旅先で一人気ままに楽しむに決まってる
たとえダンナが気にしたからって予定切り上げるなんて嫌すぎる


現代って生きづらくなったとはいうけど
こういう意味では、過去もなかなか窮屈だったということだよね


ただまぁ、昔はオンナは「守られていればいい存在」って側面があったけと
現在は「男性と同権、だからあれもこれもできるよね!」って圧もあるもんね
結果、男性に求められるモノ以上にあれやこれや背負わされてるところも…


なんて、
何故か何に対してかよくわからないがイライラしてしまった
ムキームキームキー