「ただいま神様当番」
青山美智子
毎朝同じバス停を利用する
OL,小学生の女の子、男子高校生、外国人の大学講師、零細企業の社長
毎日の生活にモヤモヤ不満を抱える彼らの前に現れたのは
えんじ色のジャージを着た神様!
自称・神様は、彼らが神様を満足させるまで取り憑いているとのこと
彼らはどうやって神様を満足させるのか…?

彼らのもつ「モヤモヤした欲望」は
シアワセになりたいとか、もっといい弟が欲しいとか、リア充になりたいとか
いっけん分かりやすいモノなんだけど
「神様当番」になってそれらの自分の欲望と向き合ううちに、
本当に欲しいものはちょっと違うことに気づき始める
幸せを自分で掴みにいきたいとか、
家族やまわりの人のことをもっとよく理解したいとか
挫折したことを再チャレンジしたいとか。
モヤモヤイライラと無い物ねだりの空想をしている時には気付けない
自分が自分を好きになるために具体的になにをしたらいいかがわかってくるんですよね
なんだかそれって、
ぐちゃぐちゃ悩んでるときにそれを紙に書き殴るとキモチが整理されるのに少し似てると思った
神様と話すことは、絡まった気持ちをありのままに出して本心を整理することなのかもしれない
神様を満足させることとは、なにかのせいにせずに自分の本心に従うこと。
神様の喋り方がめちゃくちゃフランクでおもしろい
ジャージ着てるし
個人的には4章の
イギリス人の大学非常勤講師の話が一番好きでした
日本を愛して日本の大学で教えているが
同時に、日本人とは分かり合えないかもしれないと諦めの気持ちもあります
とにかくどのお話も読みやすくてわかりやすく
読書が苦手な方にもオススメです
