会社でもエリートなうえ、明日には社長令嬢との結婚式を控える川村は
同僚からのサプライズパーティーの帰り、
マンホールに落ちてしまう
どうやってここから脱出するか…?

これ
なぜかそこまで期待してなかったんですけど
すごくおもしろかったです!
不条理な脱出ゲームみたいな感じかなと思ってまして
個人的にジャパニーズホラーには多少意味不明さや不条理感はスパイスだと思うものの
あまりに意味不明だったらどうしようと思ってたんですが
意味ありげで意味のないシーンはなく、
一貫してストーリーがありつつ怖い
まあ、投げても濡れても長時間通話しても電源落ちないスマホはちょっとご都合主義ですが笑
「いくらスマホが使えても、どうにもならない状況」
というのがリアルで怖かった
ただ、さすがに位置情報は狂ってるという設定笑
さすがに位置情報あって通話できたらすぐ解決しますからね
そして、スマホの便利さをもってしても脱出できない怖さに加え
ネットに安易に個人情報を晒すことや、
それを安易に信じて暴走してしまう恐ろしさも描かれます
知り合いも警察も当てにならないと思った主人公は
SNS上で自分の状況を晒し、不特定多数の誰かに助けてもらおうとするんですが
主人公が自ら開示した以上の情報があっという間に特定されるし、
それが一気に拡散されて
しかもそれに感化された人が暴力的な行動に出たりします
そして、クールで理知的だったはずの主人公も
窮地にいるせいかその異常性に簡単に飲み込まれます
怖い!
ですが、本当の怖さはここから。
主人公がマンホールの底で目覚めた理由
考えなくてもすぐわかるだろっ!
ていうくらい明確な過去が主人公にはあるんですね〜
それが中盤から明らかにされます
ホラー作品見て、
あれは結局なんだったの?意味なかったの?
と、モヤモヤしがちな方、オススメです
ただ、途中
大怪我を負った主人公が信じられない方法で自らを「手術」するシーンがあって
そういう安易なグロはいらなかったかなぁと個人的には思います
人間の怖さだけで充分ゾクゾクしました
