「食堂のおばちゃん」
山口恵以子
そこにやってくるさまざまな客たちとの人間模様を描く

私は初めて読んだんですけど
「食堂のおばちゃん」シリーズってもう17作品もあるんですって!
巻末にはレシピもついていて
「クッキング・ママ」シリーズを思い出す
「クッキング・ママ」シリーズでは殺人事件が起こりまくるが
この「食堂のおばちゃん」には殺人は起きません
それどころか、ミステリーというほどの事件も起きない
が、退屈ではない不思議
素朴で魅力的な家庭料理を通して
はじめ食堂にあつまる人たちの心のひだを丁寧に描き
じんわりと味わい深い
そもそも、今ではナイスバッテリーといえる
はじめ食堂の一子と二三のコンビも
そもそも嫁姑の関係で血の繋がりは無い
それでも、はじめ食堂を中心にした長い時間のなかで
血よりも濃いものが生まれている
二人のリズム感のある仕事ぶりも読んでいて気分がよい
袖振り合うも多生の縁というが
たまたま立ち寄っただけの食堂にも縁が生まれ
それがまた繋がっていく
そういうあたたかさが、押し付けがましくないさりげなさで伝わってきて
この食堂とその人間模様の今後も興味がわく
その後のシリーズも読んでみようかなぁ
とにかく料理が素敵で
読んでいてお腹減りました…

(外食もテイクアウトもしてますけどね)
今日は朝からクリームシチューを作りクロワッサンを添えました
そしたら
下の子「クロワッサンってナニ!?クロワッサン嫌だ!!」
まさかのクロワッサンへの異常な恐怖心
え…そんなに癖のある食べ物でしたっけ?
押し問答ののち、
しぶしぶ食べ始めたら
子「クロワッサンってこのパンのことかぁ。おいしいおいしい」
クロワッサンをなんだと思ってたんだ
知らない食べ物をとりあえず拒否するのやめんか💢