「崩れる脳を抱きしめて」
知念実希人
研修医の碓氷蒼馬が出会ったのは
脳腫瘍で余命いくばくもない「ユカリさん」
幼い頃、借金を残して家族を捨てた父親が今も許せず、
葛藤を抱え、頑なにお金を稼ぐためだけに働く蒼馬の心を
ユカリさんは少しずつ解いていく
しかし、2人に残された時間はあまりに少ない
そしてある日突然、「ユカリさん」は存在自体を消してしまう
蒼馬が出会い、語り合った「ユカリさん」は何者だったのか!?

蒼馬の幼少期のトラウマ、父親の不可解な行動の謎
ユカリさん消失の謎
蒼馬が出会った「ユカリさん」の正体
それらの謎が、中盤すぎに一気に解決します
怒濤の解決編!!
すっきりはしますが、ジェットコースターすぎやしまいか
と、思ったんだが
怒濤の「解決編」は、
ちょうど物語の真ん中くらいからはじまっていて
そこまで終盤に凝縮されてる印象はない
個人的には、
序盤の蒼馬とユカリさんが打ち解けるまでが緩慢というか長く感じた
ええ〜
ふたりの信頼関係がものすごく重要な物語なのに…
と、我ながらドン引きする感想ですみません
退屈というよりさ…
蒼馬とユカリさんの甘酸っぱい会話が
なんとなくオバサンは読んでてこしょばくなってしまいましてね〜
ずっとこのままのお話だったらちとキツいな…と思ったんだが
物語が動き始めたら
あっという間に波に飲み込まれました