ドラマ
「路上のルカ」
2022年の岩井俊二監督の映画
「キリエのうた」
に、初期編集版を追加し直した連続ドラマ
だから、物語としては「キリエのうた」と同じらしいです
※「キリエのうた」は未視聴です
・歌は歌えるが言葉は話せないルカという少女を保護する小学校教師フミ
・夏彦とキリエが別れることになる運命の「あの日」
・帯広に住む女子高生マオリと、その家庭教師をすることになった夏彦、
その紹介でマオリと親しくなる女子高生ルカ
・数年後、東京の路上で歌うシンガー「キリエ」と、彼女をバックアップしてくれる謎の女性「イッコ」

映画版のレビューには「時系列がわかりにくい」などの意見が見られましたが
ドラマ版ではさらに2時間半拡張したぶん、そのへんはわかりやすい
ただね
歌のシーン多くて長くてちと飽きる

いや、キリエは路上ミュージシャンですし見せ所なのかもしれませんが

あと
そんな簡単に路上生活できるもん?笑
まあオトナやお金持ってる人はいいとして
着の身着のままでしかもコトバが喋れない小学生のルカが何日も野宿ってさすがにムリあるよね!
キリエと、成長した妹のルカを演じるのは
アイナ・ジ・エンドさんなんですけど
私ははじめてこの方を知りました
シンガーなのですね
顔も声も特徴的なんだが、底しれぬ魅力があるというか。
なにも持たず路上で一人、所在なげに歌ってたルカが、話題のシンガーになっていくにつれ
だんだんと強く美しく堂々としてくるのが印象的です
が、普通の女子高生キリエを演じてるときは違和感スゴかったなぁ…

その昔、CHARAが演技をしてるのをはじめて観たときと似てる違和感
「ピクニック」とか「スワロウテイル」とか?これも岩井俊二だ
声質?喋り方?ですかね
逆にルカのときは歌以外声が出ない設定なので問題ないんですが
初々しい女子高生がそんなねちっこい喋り方で彼氏誘ってくる?とか
めっちゃ緊迫してるときにそんなねちっこい喋り方する?みたいな違和感
あと、キリエの恋人夏彦!
この方はもっとしっかりしろやと言いたくなるフワッフワの男です…
裕福な家に育ち医大を目指す受験生なのにキリエとイチャイチャイチャイチャ…
で、案の定ってか子供できる(!)
キリエとのことをしっかりさせなきゃと思いながらもズルズル
→キリエと別れざるを得なくなる
その後は
キリエとの別れをずーーっと引きずってる人なんですが
え、後悔するとこソコじゃないよね?
子供できたのに責任逃れしようとしたのもそうだし
てかまず、避妊しよっか?
小学校教師のフミを演じる黒木華さんが良かった
物語的にはかなり脇役なんですけど
同じ岩井俊二作品の「リップヴァンウィンクルの花嫁」では
壊れそうに内気な少女ってイメージだったのに
この作品ではどっしりと頼れる女性って感じで
女優さんのスゴさを感じました
あと、マオリ/イッコを演じる広瀬すずさん
これもメチャクチャ良かった
まず前提として顔面が爆イケすぎている
特に、帯広の女子高生時代のマオリがとにかく良かった
若くて美しくて、頭も悪くないのに
すでになにかを根本的に諦めてしまっている様子が。
で、マオリの物語は東京編のイッコにつながるわけですが…
いやいや、広瀬すずの役って
「スワロウテイル」のヒオ・フェイホンまんまじゃないけ!
そりゃないよー!
マオリとイッコについては、映像に描かれないバックグラウンドをもっと知りたいと思った
原作本あるらしい…読んでみようかなぁ
正直、映像内でわりと深く掘られてる夏彦よりも
よっぽど奥深い人物だとおもうから←
ちなみに最後、
路上のルカが人気シンガーとしての第一歩となるであろうステージで
まさかの中断の危機!?が訪れるんですが
その理由:ライブの許可証が見つからなくて警察に怒られる
ズコーーー!
音に関してはあんなにリハーサルしてたのに…!
大事なとこヌケてる…!
このくだりというか、一騒動はちょっと要らないように感じました


