「妻が椎茸だったころ」
中島京子
一話目
「リズ・イェセンスカの
ゆるされざる新鮮な出会い」
佐智枝の記憶
6年前、バスを逃して立ち往生したオレゴン州で出会った老女の思い出話

治安が良さそうでもなく
ゆっくり泊まれる宿もない
言葉も通じない辺鄙な外国の田舎町の夜に女性ひとりで
身なりのきちんとしたおばあさんに助けてもらった…!
と思ったら
夜通しばあちゃんの若干下品な男性遍歴を聞かされる
どんな地獄(笑)
タイトルの「新鮮な」は英語の「フレッシュ」なんたけど
意訳するとどうやら
若いオトコの肉体みたいな意味らしくw
まるで食人鬼かと
ばあちゃん(リズという名の老婦人です)をそこまで肉欲に引きつけたキッカケはなんだったのだろう
やっぱ、最初の男だろうか
たとえ小さくても意外なものでも
どんなことにもキッカケはあるものだと思う
と、思ったら短編のラストがけっこう衝撃
え、ばあちゃんもしかしてまじで食人鬼だったんか
ワンチャン、佐智枝もちょっと危なかったんじゃないの…?とゾッとした
